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ユ・ヨンギル


ユ・ヨンギルの遺品の数々

名前
漢字
ハングル
ユ・ヨンギル
劉永吉
유영길
性別
撮影作品
1968
1969甕をつくる老人
歌う博覧会
私も人間になりたい
1970二人のあなた
1971糞禮記
失った季節
現代人
1972花粉
セナムトの太鼓の音
関係
弱き者よ
息子の嫁
子年生まれの夫人
続・子年生まれの夫人
1973体全体で愛を
多情多恨
乙女船頭
心は青い空
ソウルの恋人
守節
1974初雪
恋風
カモメの夢
同居人
裸像
1975人間団地
特別捜査本部 片腕の金鍾源
花と蛇
1976それでは今日はさようなら
1977ハンネの昇天
1979鶴を描く女
長雨
1980続・ピョンテとヨンジャ
1981三度は短く、三度は長く
1982熱愛
冬の女・第2部
1983X(エックス)
1984追憶の光
1985離別のない朝
窓の外に潜水橋が見える
鯨とり2
1986泥沼から救い出した我が娘2
1987すばらしき我が青春の日々
神様こんにちは
1988成功時代
チルスとマンス
ギャグマン
1989ハツカネズミ上陸作戦
1990ウムッペミの愛
南部軍 愛と幻想のパルチザン
追われし者の挽歌
あなたが女というだけで
私の愛、私の花嫁
1991粉々に砕け散った名前よ
十九の絶望の末に歌う一つの愛の歌
競馬場へ行く道
二十歳まで生きたい
1992ホワイト・バッジ
1993初恋
華厳教
101回目のプロポーズ
あの島へ行きたい
1994私は望む、私に禁じられたことを
セサン・パクロ 外の世界へ
私からあなたへ
1995男はつらいよ
ネオンの中へ陽が沈む
サイの角のように1人で行け
美しき青年 全泰壱
1996つぼみ
1997グリーンフィッシュ
1998八月のクリスマス
 撮影監督。1935年1月26日生まれ。仁荷大学電気工学科を1957年に中退し、映画監督のチャン・ソッキュンと出会う。以後、1960年まで国連軍従軍記者、MGM NEWS REEL に所属。1969年にユ・ヒョンモク監督の『私も人間になりたい』で撮影監督としてデビュー(左のフィルモグラフィーは公倫審査日順)。1998年1月16日に他界するまで74の作品を撮影する。1975年から1991年まで RKB/TBS NEWS ならびにアメリカ CBS 放送ソウル支局記者をつとめる。他に、東国大学演劇映画科、韓国映画アカデミー、ソウル芸術専門大学、韓国芸術総合学校映像院で教鞭を執る。また、1980年にはCBS放送の外信記者として光州事件を報道した。

 1980年代にデビューしたニューウェーブ監督達、例えばペ・チャンホチョン・ジヨンらの作品を影で支えたのは彼の撮影であり、『風の丘を越えて〜西便制』の撮影で有名なチョン・イルソン撮影監督と並び称される存在。「朝鮮日報が選んだ韓国映画−映画人ベスト50(1998年)」でも撮影監督として映画人ベスト50に選ばれたのは、チョン・イルソン(16位)とユ・ヨンギル(17位)のみ。特に新人監督との共同作業に並々ならぬ情熱を傾けた人物で、1988年には現在韓国を代表する中堅監督にまで成長したチャン・ソヌパク・クァンスイ・ミョンセのデビュー作を撮影した。また、晩年の作品『グリーンフィッシュ』のイ・チャンドン、『八月のクリスマス』のホ・ジノも新人監督であり、この2作品は各々1997年と1998年を代表する名作である。その撮影技術と人柄は韓国映画人の尊敬の対象であり、第3回(1998)釜山国際映画祭では彼の功績を称え「故ユ・ヨンギル撮影監督特別展」が開催された。

 「ホ・ジノ監督インタビュー」では、『八月のクリスマス』のホ・ジノ監督がユ・ヨンギル撮影監督について語ってくれている。彼の言によれば「韓国映画界は、(ユ・ヨンギルという)非常に大きな柱を失ってしまった」とのことであるが、ユ・ヨンギルの愛弟子とも言えるキム・ソンボク『接続』『シュリ』『カル』等の撮影監督を担当しており、また、1999年の『恋風恋歌』でデビューしたキム・ユニ撮影監督は韓国初の女性撮影監督でユ・ヨンギルの助手として多くの映画撮影に立ち会った人物。彼&彼女ら、後進の活躍に期待したい。

【受賞歴】

  1. 第13回(1970)釜日映画賞最優秀撮影賞『甕をつくる老人』
  2. 第11回(1972)大鐘賞撮影賞『息子の嫁』
  3. 第16回(1973)釜日映画賞最優秀撮影賞『花粉』
  4. 第18回(1979)大鐘賞撮影賞『長雨』
  5. 第4回(1980)韓国映画人協会撮影技術賞優秀賞『長雨』
  6. 第9回(1985)韓国映画人協会撮影技術賞最優秀賞『追憶の光』
  7. 第22回(1986)百想芸術大賞撮影賞『窓の外に潜水橋が見える』
  8. 第12回(1988)黄金撮影賞金賞『神様こんにちは』
  9. 第10回(1990)映画評論家協会賞撮影賞『ウムッペミの愛』
  10. 第1回(1990)春史映画芸術賞撮影賞『南部軍 愛と幻想のパルチザン』
  11. 第11回(1990)青龍賞技術スタッフ賞『追われし者の挽歌』
  12. 第11回(1991)映画評論家協会賞撮影賞『追われし者の挽歌』
  13. 第15回(1991)黄金撮影賞金賞『私の愛、私の花嫁』
  14. 第13回(1992)青龍賞撮影賞『ホワイト・バッジ』
  15. 第4回(1993)春史映画芸術賞撮影賞『華厳教』
  16. 第30回(1994)百想芸術大賞技術賞『華厳教』
  17. 第14回(1994)映画評論家協会賞撮影賞『華厳教』
  18. 第16回(1995)青龍賞撮影賞『美しき青年 全泰壱』
  19. 第6回(1995)春史映画芸術賞撮影賞『美しき青年 全泰壱』
  20. 第16回(1996)映画評論家協会賞撮影賞『つぼみ』
  21. 第33回(1997)百想芸術大賞『つぼみ』
  22. 第20回(1997)黄金撮影賞銀賞『グリーンフィッシュ』
  23. 第18回(1998)映画評論家協会賞撮影賞『八月のクリスマス』
  24. 第19回(1998)青龍賞撮影賞『八月のクリスマス』

文責:ソチョン 1999/1/31


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