ネオンの中へ陽が沈む
題名 英題 ハングル |
ネオンの中へ陽が沈む Sunset into the neon lights 네온속으로 노을지다 |
製作年 |
1995 |
時間 |
107 |
製作 |
宇林映像 ユレカフィルム・プロダクション |
監督 |
イ・ヒョンスン |
出演 |
チェ・シラ ムン・ソングン ヤン・グムソク キム・イソン キム・ナミル リュ・テホ イ・ジョンギル イ・ビョンジュン チョ・ヒョルレ イ・ビョンホン(特別出演) |
日本版 Video DVD |
DVD |
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『君の中のブルー』(1992)のイ・ヒョンスン監督第2作。能力主義とはいえ、依然として女性蔑視の意識がなくならない韓国社会の中で、コピーライターとして仕事に情熱を注ぎ、最後には未婚の母として働く決意をした女性の生きざまを描く。マスコミの虚飾や、報道倫理とプライバシー、社会正義といった問題も取り扱った意欲作でもある。
勤めていた出版社が倒産し、広告会社のコピーライターとして再就職するイ・サンミン(チェ・シラ)。そこで、女性部長ソ・ジフォンに目をかけられたサンミンは、男性社員たちの反発をかいながらも、頭角を現していく。そしてCM監督キム・ギュファン(ムン・ソングン)にも気に入られ、やがて二人の間柄は仕事以上の関係となっていく。しかし、彼には報道カメラマンとして人が死んでいくのを見ながらどうすることもできなかったという暗い過去があった。
イ・ヒョンスン監督が脚本を書き、イ・サンウ、キム・ソンス、ハン・ジスンが脚色している。ハン・ジスンはこの映画で助監督も担当。撮影はユ・ヨンギル。『ママと星とイソギンチャク』で助演デビューしたテレビ・ドラマの人気者チェ・シラが初めて主演した映画でもある。
初版:1999/8/20
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投稿者:SUMさん 投稿日:1999年11月8日(月)18時23分32秒
これが1995年の作品というと、女性の社会進出という部分の描かれ方から、やっぱり韓国映画は古いと感じる人も少なくないかもしれない。
多少の古さに目をつぶれば、抑えたセリフと映像と、女性の社会進出を絡めたラブストーリーというところなど、NHKで週末の夜やってるような2時間ドラマに近い気もする。ユ・ヨンギルの自然でありながら非常に視覚的な映像と、キム・ヒョンチョルの良質の洋楽と名曲『クンナンゴンガヨ』のアレンジなどが印象的なあか抜けたサウンドも映画の質を支えている。
炎に包まれる人の映像は、同じユ・ヨンギルの手による同時期『美しき青年 全泰壱』のそれともつながって、こちらはより社会的より個人的な映画となっている。あか抜けきらないかも知れないが、韓国映画が変わっていく一つの通過点としてみても、また興味深い気がする。
【評価:★★★★】
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