キム・ソンボク
名前 ハングル |
キム・ソンボク 김성복 |
性別 |
男 |
撮影作品 |
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『接続』,『シュリ』,『カル』など、大都会を舞台とした作品の映像に冴えを見せる撮影監督。手持ちカメラを駆使しての『シュリ』のアクション・シーンの躍動的な揺れる映像は日本の映画ファンにも大きな印象を残した。なお、『シュリ』の撮影では第22回(1999)黄金撮影賞銀賞を受賞している。
撮影監督のライバルは、『スプリング・イン・ホームタウン』,『ペパーミント・キャンディー』,『Interview』のキム・ヒョング、そして『ディナーの後に』,『ユリョン』,『反則王』,『純愛譜−じゅんあいふ−』のホン・ギョンピョ等。
1961年7月20日生まれ。建国大学出身。1984年の『泥沼から救い出した我が娘』で映画界入りする。故ユ・ヨンギル撮影監督の愛弟子で、『すばらしき我が青春の日々』,『成功時代』,『チルスとマンス』,『ギャグマン』,『ウムッペミの愛』,『南部軍 愛と幻想のパルチザン』,『追われし者の挽歌』,『あなたが女というだけで』,『私の愛、私の花嫁』,『粉々に砕け散った名前よ』,『十九の絶望の末に歌う一つの愛の歌』,『競馬場へ行く道』,『二十歳まで生きたい』,『ホワイト・バッジ』,『初恋』,『華厳教』,『101回目のプロポーズ』,『あの島へ行きたい』,『私は望む、私に禁じられたことを』,『セサン・パクロ 外の世界へ』,『私からあなたへ』,『男はつらいよ』,『ネオンの中へ陽が沈む』などでユ・ヨンギルの撮影助手をつとめた後、1996年にSFチャンバラ劇の『帰天図』で撮影監督としてデビュー。
男性が女装する映画『チム 〜あこがれの人〜』では、特殊フィルターを使って霧が張っているような映像を生み出し、女装した男性がより女性らしく見えるよう工夫している。
日本でも公開された『カル』では、『接続』で共同作業をしたチャン・ユニョン監督、イム・ジェヨン照明監督と再度共同作業をしており、スリラー映画にふさわしい灰色を基調とした暗くよどんだ映像を生み出している。
2000年に大ヒットした『JSA』は、韓国で初めてのスーパー35撮影によるシネマスコープ作品。この作品では、第1回(2000)釜山映画評論家協会賞撮影賞と第21回(2000)青龍賞撮影賞を受賞する。
2001年の『エンジェル・スノー』では、遠距離からでも俳優のわずかな表情の変化を捉えるため、高感度望遠レンズを使用している。
次回作はチャン・ハンジュン監督の『ライターをつけろ』と、キム・ヒョンジョン監督の『二重スパイ』。
※ 光州事件を扱っていたため、韓国では上映禁止となった『地の果て』(1988)の撮影監督もしている模様(エンド・クレジットで彼の名前を確認できる)。
初版:2000
最新版:2002/1/26
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