二十歳まで生きたい

　18歳のチョヒは骨髄癌にかかっており家族から手厚い看護を受けている。そんな彼女にとってチョルスは孤独を紛らわせてくれる唯一の友人。チョヒは「夢のように、音楽のように」というラジオ番組にハガキを出すがなかなか放送で読んでもらえない。そこでチョルスはDJのヒョンジュンを訪ねて行き放送してくれるようお願いする。チョヒはハガキの内容が放送されるのを聞き嬉しがる。最後になるかも知れない18回目の誕生日（韓国は数えなので19歳）が過ぎた時、彼女は写真を焼き全てを諦める。しかし、チョルスと一緒に行った旅先でヒョンジュンに会った彼女は生きる希望を持つ。ヒョンジュンはチョヒのためにコンサートを準備するが、彼女はコンサートに行くこともできず、病室で静かに死を迎えるのだった。

　脚本はカン・ウソクとキム・サンジン。撮影監督はユ・ヨンギル。

初版：1999/3/20