エンジェル・スノー
題名 英題 原題 ハングル |
エンジェル・スノー a day 一日 하루 |
製作年 |
2001 |
時間 |
112 |
製作 投資・配給 共同投資 |
Koo & フィルム シネマ・サービス 無限技術投資 |
監督 |
ハン・ジスン |
出演 |
イ・ソンジェ コ・ソヨン ユン・ソジョン キム・チャンワン ユ・テホ ホン・ユジン キム・ソヌァ オ・ジュイ ミン・ユンジェ ソン・ヒア キム・ヨンテ キム・ウンジ ミン・チャン パク・ユジョン オム・チュンベ ムン・ヨンイル イ・ジュヨン ミン・ギョンジン パク・ヒョジュ チャン・ヒョンスン ソ・ボムシク クォン・ヘヒョ(友情出演) ペク・チヨン(補助出演) パク・オクス(補助出演) |
日本版 Video DVD |
字幕版Video 吹替版Video DVD |
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出産後たった一日しか生きられない赤ん坊を宿した夫婦の愛と葛藤を描く。『ゴースト・ママ』,『チム 〜あこがれの人〜』のハン・ジスン監督第三作。通俗的なメロ・ドラマではあるが、養子縁組、人工授精、臓器移植など出産にまつわる現代的かつ韓国的なトピックスが抱合されており、社会性を読み取ることも可能。
おもちゃ会社で働くソギュン(イ・ソンジェ)と衣類デザイナーのジヌォン(コ・ソヨン)は結婚して六年目の仲の良い夫婦。幼くして両親を失い、おば(ユン・ソジョン)の手によって育てられたジヌォンは子供を欲しがるが、なかなか生まれない。ソギュンは恐る恐る「養子をもらおうか」と言うが、実の子供にこだわるジヌォンはその言葉に傷ついてしまう。そして、子供はあきらめようと思い始めたその時、人工授精でついに妊娠をするジヌォン。しかし、産婦人科の医師(キム・チャンワン)から「お腹の子供は無脳症で産んでも一日しか生きられない」と告げられる。絶望と悲しみに暮れる二人。ソギュンは中絶を薦めるが、ジヌォンはどうしても産みたいと言う。そして二人のくだした決断は・・・
前半は、どうしても妊娠したいジヌォンが妊娠しやすい日に出張中のソギュンのホテルに押しかけるなどコミカルな場面が多いが、後半は涙腺を刺激する内容で、1997年に大ヒットした『手紙』や1998年に大ヒットした『約束』を彷彿とさせる構成。『手紙』は、ファン・ドンギュの詩『嬉しい手紙』を効果的に使用し、この詩が収録された詩集『三南に降る雪』は当時ベストセラーになったが、この映画でもソ・ジョンジュ(2000年12月24日に他界)の詩『舞い降りる雪の中では』が劇中で使われており、その意味でも『手紙』風な部分があると言える。なお、『舞い降りる雪の中では』は『プライベートレッスン 青い体験』でも使用されている。
イ・ソンジェが優しくユーモラスな夫を、そしてコ・ソヨンが、子供を授かって喜び、子供が無脳症にかかっていることが分かり泣き叫び、子供との別れに際して感情を押さえて見送るなど様々な感情表現をする妻を好演。
製作・原案は、Koo & フィルム代表のク・ボナン。彼が外国旅行中の飛行機の中で読んだ新聞記事を元にし、イタリアで実際にあった話をシム・ヘウォン,パク・ミヨンの2人の作家がシナリオ化した。撮影は『シュリ』,『カル』,『JSA』のキム・ソンボク。童話を思わせるメルヘンチックなセットを担当したのは『クワイエット・ファミリー』,『美術館の隣の動物園』,『JSA』のオ・サンマン。音楽は『接続』,『クワイエット・ファミリー』,『カル』,『JSA』のチョ・ヨンウク。
第38回(2001)大鐘賞審査委員特別賞・監督賞(ハン・ジスン)・主演女優賞(コ・ソヨン)・助演女優賞(ユン・ソジョン)受賞作品。
第15回福岡アジア映画祭2001コンペ部門出品作品。福岡アジア映画祭では、『ハル(一日)』という題名で上映。2002年韓国文化院開院23周年記念『韓国映画特別週間』上映作品。
初版:2001/2/3
最新版:2001/4/30
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【Review】
Text by 田代親世
2001/6/6
私はラブ・ストーリーが好きだ。しかしそれは男女が様々な紆余曲折を経て結ばれるまでが面白かったりする。その点『エンジェル・スノー』は、くっついた後の結婚後の夫婦の物語。そこでまず気持が引いていた。次に、無脳症で一日しか生きられない赤ちゃんを巡る若い夫婦の愛と葛藤の物語・・・と、大まかなコンセプトを聞いて、地味そうで、暗そうで、正直あんまり見たいとは思わなかった。けれど、そこはそれイ・ソンジェとコ・ソヨンという二大スターの共演作なので見に行ったという次第。
ところがところが、画面はひたすら明るく、コミカルなシーンもふんだんに有り、それでいて夫婦2人の心情が丁寧に描かれていて、面白く見ていくうちにジワジワッと泣かされてしまった。
「暗いなんて思ってスミマセンでした」
という感じだ。そうだ、そういえばこの映画は、私の好きな『ゴースト・ママ』や『チム 〜あこがれの人〜』を撮ったハン・ジスン監督の作品だったのだ。やっぱり、監督の手腕は確かであった。
ストーリーはこうだ(ネタバレします)。
学生時代からのカップル、ソギュン(イ・ソンジェ)とジヌォン(コ・ソヨン)は結婚6年目。それぞれ、おもちゃ会社のデザイナーと繊維デザイン会社で活躍しているが、まだ子供ができないのが悩みの種だった。特にジヌォンは自分が叔母に育てられたため、自分の子供を持つことに固執していた。何としてでも子供が欲しいジヌォンは排卵日にソギュンの出張先にまで押し掛けたり、行為のあとで逆立ちしたりしてソギュンを驚かせたり。涙ぐましいあの手この手の奮闘ぶりが描かれる。そんな努力も実らず落ち込むジヌォンをソギュンはことさら明るく慰めるのだった。
そして医者にも相談するのだが、ほぼ諦めかけていたある日、医者から妊娠を告げられ喜ぶ2人。この時のコ・ソヨンの喜びようといったら、見ていた私までもらい泣きしてしまった。子供が欲しいという悲痛なまでの思いがそれまでにしっかりと描かれていたからこその感情移入であろう。妊娠の知らせにそれまではどちらかというと子供をもつことに対して冷めた感じに見えたソギュンが今まで隠していた思いを爆発させるように喜びを全開にする様子が微笑ましい。それまでは妻を気遣っていたのだなということが伺えるシーンだ。
そして産まれてくる赤ちゃんのために家を引っ越し、赤ちゃん部屋を用意するなど、夫婦そろって誕生の準備に余念がない。ここで、ジヌォンが出かけた先のデパートの赤ちゃんグッズ売場の店員を演じているのがクォン・ヘヒョ。この俳優はハン・ジスン監督の過去の作品にも出演して、いつもいい味を出しているハン・ジスン作品の常連さんだ。この場面でもワンポイント・コメディー演技で笑わせてくれる。
お腹の赤ちゃんに話しかけたり、日記を付けたり、母になる幸せをかみしめるジヌォン。幸せな幸せな2人。そんな順調な2人に残酷な事実が伝えられる。お腹の赤ちゃんは無脳症で、産まれても一日しか生きることが出来ないというのだ。この衝撃に対し、苦悩しながらも堕胎した方がいいと薦めるソギュンに対して、どうしても生むと主張するジヌォン。互いの意見がぶつかり合うが、結局2人の出した結論は、たとえ一日でも我が子に会うことだった。
静かに赤ちゃん誕生を待つ日々。そして赤ん坊が生まれ、愛おしい我が子の姿を見ながら2人のとった行動は・・・
この映画の面白いところは、同じ事柄に相対したときの夫と妻の対応の違いが如実に出るところだろう。最初の赤ちゃんができなかったときから始まって、赤ちゃんへの愛情の示し方にしろ、無脳症だとわかったときにしろ、男は本当の感情よりも現実的な対応を優先し、女は自分の生理に素直な感情を優先する。感情を発散できる女性に比べて、できない男の人は、その分つらくて偉いのだなあと思ってしまった。
始めから子供ができなかったのならまだしも、幸せの絶頂に昇らせておいてから落とすという残酷な設定だが、そんな2人を癒やすかのように、映像が、音楽が、全てが優しい。家もまるで童話の世界のようだ。ハン・ジスン監督の今までの映画も全て、出てくる人々が皆善良で優しい。そう、ハン・ジスン作品は「悲しさ」で泣かせるのではなく、その「優しさ」が涙を誘うのだ。『エンジェル・スノー』もまた然りである。
ジヌォンを演じるコ・ソヨンは、デビュー時から、お転婆な現代っ子イメージで、イケイケお姉さんの印象が強く、若手女優の中では一番母親役が似合わなそうに思えたが、意外や意外、とてもはまり役だった。母になりたいという切ないまでの思いや、母になる喜びをじわりと漂わせ、そして、絶望の末に希望を見いだし、気持を昇華させていくくだりなどは、たおやかに母性が滲み出ていて、すっかり大人の女優さんになったんだなあと認識を新たにした。思えばこのコ・ソヨンの演技で泣いてしまった部分もかなりあるのだ。間違いなくコ・ソヨンの代表作と言えるだろう。その熱演の甲斐あって2001年の大鐘賞で見事に主演女優賞に輝いた。
投稿者:大西康雄さん 投稿日:2002/5/20 13:41:54
日本でも不妊症に悩む夫婦は多いだろう。
しかし、この映画を見て、つくづく韓国の不妊症の夫婦は大変・・・と思わされる(ちなみに本作の元ネタは、イタリアでの実話だそうだが、イタリア人と韓国人は民族気質的に似ているといわれる)。とにかく「夫婦なら子供を持て」という周囲の社会的圧力がすごいのだ。
映画の冒頭で不妊症に悩むジヌォンは、取引先のアジュンマ(おばさん)に「子供いるんでしょ」と決め付けられて、つい「いない」とも言えず4、5歳の娘がいる、と答えてしまう。すると次にそのアジュンマが子供向けの衣料などを持ってくるところなどは、韓国の善意の社会的圧力で真綿のように首をしめられる部分だ。日本だったら「小さな親切大きなお世話」というところ。日本であれば、現在では子供を持たないということも選択肢として是認されているが、韓国ではまだまだ許されないのかなと考えさせられる。
見かねた夫のソギュンが養子を貰うべく孤児院に妻を連れていこうとするのだが妻は断固として拒否する。このあたりは、古くはイム・グォンテク監督の『シバジ』(1986)に描かれ、最近ではキム・ギヨン監督の最後の怪作『死んでもいい経験』(1988)に描かれた、韓国の血への偏執狂的こだわりを髣髴とさせる。考えてみれば日本社会は「イエ」存続のために養子を結構抵抗なく受け入れてきていたのだ。
ジヌォンの血へのこだわりは、映画の中では彼女に父母がおらず、おばさんに育てられてきたことによる「自分自身の家族を持ちたい」というこだわりとして説明されるのだが、もちろんそれだけではないだろう。
考えてみればジヌォンの育ての親であるおばさんは画面に登場するのだが、ソギュンの親は一切映画に登場しない。わずかにジヌォンとおばさんとの会話の中でその存在が示唆されるだけなのだ。おそらく姑、舅を登場させたら、とてもではないが物語としてしゃれにならないのだろう。
このような周囲の社会的圧力の厳しさを前提として、はじめてジヌォンの選択が理解できるのではないだろうか。つまり無脳症と分かっていたとしても実際に生んでみない限り自分自身や周囲に事態を納得させることができないのだろう。
このように考えてみると「夫婦の感動的な物語」という以上に、「自分自身の子供を持たないという選択肢を認めなさい」という韓国社会に対する極めて啓蒙的な意味合いを持った映画なのだと考えることができる。彼女の最終的な選択も世間と折り合いをつけるぎりぎりの選択なのだろう。ジヌォンは夫の理解も得て何とか救われたが、きっと救われない夫婦は現実にたくさんいるんだろうなと思わされる、なんだかとても身につまされる物語である。
本作は、韓国製英語字幕つきDVDで鑑賞。DVDのデータは以下のとおり。
2002年3月、20世紀フォックス(コリア)よりリリース。カタログ番号:21778。収録フォーマット:片面2層、スクイーズ16:9、ビスタ(1:1.85)サイズ。音声:韓国語、ドルビー5.0チャンネル。字幕:英語/韓国語。収録時間:本編111分。リージョンコード3(入手したディスクはリージョン2プレイヤーで再生可能なので実際はALLと思われる)。メーカー希望価格:25,000ウォン。
なお、余談ながら『オルガミ 〜罠〜』で恐怖の姑を怪演していたユン・ソジョンがジヌォンを育てたやさしいおばという重要な役を演じているが、『オルガミ 〜罠〜』の印象が余りにも強くてどうも感情移入できなかった。韓国映画マニアの方には、本作を見る前にくれぐれも『オルガミ 〜罠〜』を見ないよう、老婆心ながらご忠告申し上げる。
【評価:★★★★】
読者の声
『エンジェル・スノー』監督サイン入りグッズ・プレゼントより
(2002年6月実施)
- 先日の韓国映画週間での上映を見損ねただけに早く観たいですね。初日に武蔵野館へ行くつもりでいます。予告編をみる限りでは、★★★★★か★★★★かどちらかですね、きっと。(埼玉県在住,33歳,女性)
- イ・ソンジェの出演作ということで試写で観たのだが、作品紹介の段階で実は、かなり引いていた。たった一日しか生きていられない命!? 不妊症に悩む若い夫婦!? ということで。前者はお涙頂戴? 後者は、実際に悩んでいる夫婦には勧められないな、と。さらには臓器移植まで。いいのか、韓国映画! と、いらぬ心配までしてしまった。結果は、映像の美しさでだいぶ救われたが、しかしまだ100%は心が収まってはいない。ちょっと消化不良だった。(東京都在住,51歳,女性)
【評価:★★★】
- 韓国映画には、ものすごく期待してしまうので、平均点だと不満が残ってしまいます。わたし自身、子供がいないので、不妊に悩むカップルについては感情移入できませんでした。廻りの友人でも、治療に通っている人がおりますが、やはりなるようにしかならないというのが十数年後の感想です。当時は、コ・ソヨン同様ヒステリックになっていました。やはり、子供も「縁」なのだなと思います。(神奈川県在住,39歳,女性)
【評価:★★★】
- 映画館での予告編しか見ていませんが、非常に気になる映画の一つです。早く観てみたいと思います。(東京都在住,28歳,男性)
- 話を聞いただけでハンカチ、いやタオルとボックスティッシュの準備が必要ですね。(茨城県在住,30歳,女性)
【評価:★★★★】
- 以前『HOT CHILI PAPER』で、「韓国で最近公開された映画」の欄を読んでから、日本でも公開されないかな、と楽しみにしていました。早く見たいです。うーん、楽しみ!(東京都在住,23歳,女性)
- 感動して泣いてしまった。欲をいえばもっと生活感があったらよいのになと思った。(神奈川県在住,31歳,女性)
【評価:★★★★】
- 韓国映画特別週間に応募し、鑑賞しました。もちろん、映画館でも鑑賞する予定です。本当に泣きっぱなしでした。そして、上映会のあと、監督のお話も聞く事ができ、より一層この映画に対する思いが強くなりました。家族の愛、夫婦の愛、様々な愛の形が描かれており、涙なくしては語れない、私にとって、特別な大好きな映画の一つです。監督も素晴らしい方だったと思います。(神奈川県在住,26歳,女性)
【評価:★★★★★】
- これまで見せなかったコ・ソヨンの姿。男性には分からない母親となる女性の切実な気持ち。いろいろと考えさせられるテーマだ。(埼玉県在住,29歳,男性)
【評価:★★★】
- これから見に行きますが、テレビで紹介されていました。とても感動するということなので、楽しみにハンカチ持参で行きたいと思います。イ・ソンジェさんの演技も楽しみです。(東京都在住,26歳,女性)
- 夫の妻に対する愛、妻の夫への愛、そして夫婦の子供への愛を感じた映画でした。イ・ソンジェさん、コ・ソヨンさんの演技がとてもよくて感情移入して見たもので涙でボロボロになりました。でも悲しいだけの映画ではなく笑える場面もあってとても楽しめました。(千葉県在住,32歳,女性)
【評価:★★★★】
- 一年前、福岡アジア映画祭で見ました。少しコミカルなラブストーリーかなぁ、と思ったのは最初だけで、ストーリーが先に進めば進むほど感動して涙がぼろぼろでハンカチがびっしょりになってしまったのを覚えています。しかも、感動さめやらぬまま会場から出てくると、なんとそこには監督ご本人が出ていらして(奥様で歌手のノ・ヨンシムさんもご一緒でした)、お二人からサインと握手をしていただきました。今でもその手帳は大事に取っています(韓国人の友人に見せると、みんな「おおっ!」と感動する)。劇場公開になったら、是非もう一度見てみたいです。(福岡県在住,26歳,女性)
【評価:★★★★★】
- ビデオをコリアンタウンで買ったのですが、まだ見てないですね。ぜひこの機会に劇場にも足を運びたいです。(東京都在住,27歳,男性)
- まだ英語字幕でしか見てませんが、なかなか感動物でした! 是非、日本語字幕で見てみたいものです。二人の新居になった家も是非訪問して、あのブロックで出来た世界を楽しんでみたいです。(岡山県在住,39歳,男性)
【評価:★★★★】
- 初日の初回に観てきました。コ・ソヨンの演技を今回初めてみたのですが、二人の呼吸の合った自然な演技がとてもすばらしかったです。私はイ・ソンジェのファンなのですが、今までの作品の彼とはまたちがった一面をみれたような気がします。私的には、彼が出ているだけで最高です!!(東京都在住,24歳,女性)
【評価:★★★★】
- 関西では、まだ上映されていませんが、楽しみに待っています。(大阪府在住,53歳,女性)
- 映画の中に挿入されている詩のようにしん・しん・しんと静かに心に沁みる作品です。シビアな題材を扱っているのに重くならず、コ・ソヨンさんを取巻く俳優さん達の温かい演技が映画のラストまで引っ張ってくれます。(京都府在住,38歳,女性)
【評価:★★★★★】
- まだ見てないんですよ。でも、これ本当にあった話なんですよね?! アラスジ読んでるだけで泣けてくるような・・・ 早く見たいです!(神奈川県在住,26歳,女性)
- 是非みたいです。ビデオでは見たのですが大きなスクリーンで拝見してみたいです。(東京都在住,26歳,男性)
【評価:★★★★★】
- 6月16日に東京まで観にいく予定です。最初は、イ・ソンジェに目がいっていましたが、相手役のコ・ソヨンの方が今は気になっています。(長野県在住,27歳,女性)
- まだ見ていないんですけど、絶対に見にいきます!(東京都在住,28歳,女性)
- 映画で泣けない私もひさしぶりに号泣できた映画でした。イ・ソンジェとコ・ソヨンの演技がリアルで、雪が映画全体を柔らかくまとめてくれて、あたたかい感じがしました。何度見てもいい映画です。(東京都在住,20歳,女性)
【評価:★★★★】
- 初日に観て来ましたが、もう、かけね無しに泣けます。それも押しつけがましい感動じゃなくて、とても自然に心の中に入ってくるので、音もなく涙が流れて来ます。病気ものと分かっていても、それくらいすっと、まるで雪が積もる様に心に響いて来ます。生涯に一度くらいは自分が産まれた意味を考える日があっても良と思います。それくらい鑑賞後に考えさせられる話でした。問題を声高に訴えている訳ではないのに、ひたひたと染み入って来る作品です。こういう作品を「名作・秀作」と言うのでは?(神奈川県在住,42歳,女性)
【評価:★★★★★】
- 映像がとてもきれいで温かい。イ・ソンジェさんとコ・ソヨンさんのリアルな演技がとってもよかった。これから見る人には深くみるのではなく、ただ自然に何も考えずに見て欲しい。(埼玉県在住,27歳,女性)
【評価:★★★★★】
- 作品解説を読んだときからぜひ見たいとおもいました。韓国映画は何か心にうったえるものがある作品が多く、最近お気に入りです。(大阪府在住,31歳,女性)
- つい先日見に行きましたが、コ・ソヨンとイ・ソンジェの温かなお似合い夫婦ぶりがすごい良かったです。女性として、すごく考えさせられました。でも、私もウンジュの立場だったら、そうしても子供が欲しいと思うに違いありません。出来るだけたくさんの女の人だけでなく、みんなに見てもらいたいなと思いました。(東京都在住,27歳,女性)
【評価:★★★★】
- 公開日当日は海外へ行っていたので、今週の土曜日に観に行きます。今からすごく楽しみです。(埼玉県在住,27歳,女性)
- わざわざ東京まで行って見ました! 号泣でした! イ・ソンジェがすごく素敵でした。福岡でも上映して欲しいなぁ。(福岡県在住,25歳,女性)
【評価:★★★★★】
- 来週、観る予定。(神奈川県在住,37歳,男性)
- 『エンジェル・スノー』を初めて見ました。この夫役の人がイ・ソンジェさんである事を知ったのは、あとでパンフレットを見てからでした。つい最近韓国映画にはまったばかりで、まだあまり俳優もろくに知らないのですが、とても感動しました。韓国の映画も日本同様、とっても情緒が豊かですね。きめ細かく繊細で、何故かとても共感してしまうので、この作品でも始めから泣いてしまいました。韓国では女性の方が強いのでしょうか?? 男性がとてもやさしく、またその分よけいに涙を誘います。本当は妻に問題があって子供ができないのを知っているのに、自分に問題があると言っていた夫。あんな夫を私も欲しいです。女性はきつく、わがままのように見えるかもしれませんが、女性が結婚して子供ができないとあのように追い詰められていくというところは日本でもありがちですよね。だから、男性からみたらちょっと酷いと思うかもしれない行動ですが、私はとても共感できました。また、どうしても産みたいと思う気持ち。私でもやはり産んだと思うと、またそこで泣けてきてしまって、なんだか自分がヒロインとなっていました。生まれてくる子供のためにせっせと部屋を作る夫、そして妻の日記を読む夫、各所各所が細かく繊細につづられていて、とても秀作です。私が秀作というのもおこがましいのですが、本当にいい作品ですので、多くの人に見て欲しいですね。私は実はイ・ジョンジェさんのファンで、この間『ラスト・プレゼント』という映画が韓国映画の初スクリーン・デビューだったのですが、こちらも本当にいい作品です。韓国の映画って今まで本当に興味がなかったけれど、とてもいい作品が多く、これからももっとたくさんの映画が日本にきてくれるよう心から望みます。(埼玉県在住,37歳,女性)
【評価:★★★★】
- ラスト・シーンの前:病院での妻の決断のシーンには思わず涙してしまいました。ラストシーン:雪の降る自宅の場面はいろいろなことを想像したり、考えさせられたり余韻の残るとても素晴らしい映画でした。このようなタイプの韓国映画は初めてでした。(千葉県在住,45歳,男性)
【評価:★★★★】
- 悲しいけど、なぜか最後は心が温かくなる。今私の前にいる人を大切にいといしくさえ感じました。(東京都在住,39歳,女性)
【評価:★★★★】
- 観る前から「催涙映画」と判っていたのですが、やっぱり泣かされてしまいました。「生命」の尊さを陳腐にならずにこういうおしゃれな形で描けるのは素敵です。(神奈川県在住,37歳,女性)
【評価:★★★★★】
- 泣ける映画です。多くの人が自然とそうなるか、周りに影響されてそうなると思います。かく言う私も平日の一回目に行ったのですが、思わず泣きそうになりました。韓国も日本と同様に「女性は子どもを産んでナンボ」みたいな所があるという事は、驚きでした。(埼玉県在住,21歳,男性)
【評価:★★★★★】
- 前売りチケットを持っていたのに、なかなか見に行けなくて・・・ そしたら主人が抜け駆けして見てしまったのです。お前は絶対見終わったらぐしゃぐしゃの顔になるから見るときはスッピンで行けと言われてたのですが、おとといやっと見てきました。パパの気持ちもママの気持ちもどちらも強烈にわかってしまって、まだ子供はいませんがもし自分がこの立場だったら・・・と思うと何も言えません。こんなすごい映画を作ってしまう韓国ってすごいと思いました。(千葉県在住,31歳,女性)
【評価:★★★★★】
- とても良かったです。コ・ソヨンのユンジンに語り掛けるシーン、イ・ソンジェのトイレでの嗚咽、出産後の看護婦とのやり取りのシーン&表情が、印象に残っています。でも、おばさん役のユン・ソジョンが、とってもいじらしくて「一番いい!!」と思ったのは、私だけでしょうか??(神奈川県在住,37歳,男性)
【評価:★★★★】
- ストーリーだけで、これは絶対見たい!!と強く思いました。命の重さ、大切さが改めて分かる映画なのではないかと思っているので是非見てみたいです。(京都府在住,19歳,女性)
- 本編はまだ見てません。OSTは聞きました。ほんわかしていて暖かい雰囲気の音楽が多くて(特に#1)、休みの日によく聞いています。本編を見るのが楽しみです。(岡山県在住,23歳,女性)
投稿者:SUMさん 投稿日:2002/7/28 23:55:03
不妊、先天性障害の出産前診断、臓器移植、夫婦への社会的出産圧力、赤ん坊の命、養子、さまざまな問題が絡んで非常に教育的な面を持つ映画。
しかし、まるで説教くさくない。娯楽作品として見られる。娯楽作品ながらこれだけストレートに直球勝負で描いた監督に感服(TVバラエティのドキュメントものに通じるような素直な感動!)。
子供がなく悩む姿の描写というと、ヤン・シュヴァンクマイエルの『オテサーネク』を思い出すが、その描写にはかなわないけれど(あれは「天才」の作品で才能で作っている、こちらは「秀才」の作品で努力と技術で作っている)、なかなかのものだ。
【評価:★★★★】
投稿者:たびこさん 投稿日:2002/9/15 23:54:48
ストーリーを読んだだけでは、あまりにも重苦しい気がして、見に行くかどうか迷いましたが、イ・ソンジェとコ・ソヨンという豪華キャストにつられて見に行きました。全体としては、映像の綺麗さに救われてか、思ったほどの暗さはありませんでした。
イ・ソンジェのパーマヘアは似合わないと思っていましたが、この役柄には合っていたと思います。特に鼻穴にどんぐりを詰めたイ・ソンジェはファン必見です。ただこの映画で残念だったのは、コ・ソヨンがあんまり可愛く見えなかったこと。『恋風恋歌』のあの溌剌とした可愛さが感じられませんでした。
両親を早くになくしたため、家庭に対する憧れが強いという設定でしたが、二人の新居のこれでもかといわんばかりの生活感のないインテリアに「彼女の思い描く家庭ってこんなもの?」と妙に薄っぺらなものに見えて、あまり感情移入出来なくなってしまいました。
もっとも家系というものが重視されている韓国では、子供がいなくたって幸せ、と考えられる人のほうが少ないのかも知れません。それを意識しないで見たら、二人の切実さが全く伝わらないでしょう。でも「こんな優しい旦那さんがいるんだからいいじゃん」と思ってしまうのは、独身者のひがみでしょうか・・・ とかいいつつ、涙はナイアガラ状態の私でした。
それにしても「どんぐりこんにゃく」って何でしょう? どんぐりでできたこんにゃく? それともこんにゃくのどんぐりあえ・・・? 気になるところです。
《補注 by ソチョン》
字幕で「どんぐりこんにゃく」と訳されていたのは「トトリムク」のことです。韓国語で「トトリ」(「トットリ」と表記することもある)は「どんぐり」。「ムク」は、そば粉やドングリ粉などをゼリー状に煮固めたものを意味します。くず餅風、豆腐っぽい、寒天に近い・・・などなど、その食感は様々に表現されますが、とにかく茶色くてプリプリしてます(それだけに極端に嫌う人も)。日本でも韓国系のスーパーに行けば、原料のドングリ粉も、トトリムクそのものも置いてます。ドングリ粉を買ってきて、それに水を加えて煮、冷やして固めると「トトリムク」の出来上がり。劇中、イ・ソンジェはドングリ粉が市販されていることを知らず、ドングリそのものを買ってきて笑いを誘ってますね。ちなみに、トトリムクは韓国料理屋でもメニューに載っていることが多いので、次回行かれたおりにはお試しあれ。
【評価:★★★】
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