時空を超えたSFチャンバラ劇。俳優として有名なイ・ギョンヨンが初めて監督と脚本を担当した作品。
時は1800年、朝鮮の王=正祖の在位最後の年。正祖は、愛する女性チョンヨン(キム・ソンニム)が将来全アジアを支配する子供を産むこと、そしてその子供を亡き者にしようと刺客団が派遣されることを、宮廷暦官から教えられる。自分の在位が長くないことを知った正祖は「時間の門」を通じて、他の時代にチョンヨンと将来生まれるであろう子供を逃避させ、彼女の護衛として武士のチァ・ウンゴム(イ・ギョンヨン)とウ・ウンゴム(キム・ミンジョン)をつけ、彼らに王家の宝物である帰天金と帰天剣を下賜する。一方、朝鮮半島に将来アジアを支配する者が生まれることを察知した日本のタダカツ将軍(トッコ・ヨンジェ)は、カンジョ(チャン・ドンジク)とハクシュウ(チョ・ソンムク)にチョンヨンの暗殺を命じる。そして、朝鮮武士と日本武士の時空を超えた追撃戦が始まる。
ソウルで20万人の観客を動員し、1996年韓国映画興行成績では第4位だった。撮影監督は、後に『接続』,『シュリ』,『カル』などを撮るキム・ソンボク。
第1回(1996)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門出品作品。
主役の俳優兼歌手のキム・ミンジョンは、この映画の主題歌『帰天道哀』を歌っているが、この歌がTUBEの『サマー・ドリーム』の盗作であると韓国のパソコン通信で指摘され、以後しばらく歌手活動を中止するというハプニングが起こった。
初版:2000/3/18
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