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バンジージャンプする


画像提供:ライス タウン カンパニー


題名
英題
原題
ハングル
バンジージャンプする
bungee jumping of their own
バンジージャンプをする
번지점프를 하다
製作年 2001
時間 101
100(日本公開版)
製作
提供
配給


 
ヌン・エンターテイメント
KTBネットワーク
ブエナビスタ・
 インターナショナル・コリア
ウォルト・ディズニー・
 カンパニー・コリア映像事業部
監督 キム・デスン
出演 イ・ビョンホン
イ・ウンジュ
ヨ・ヒョンス
ホン・スヒョン
チョン・ミソン
キム・ジョンハク
イ・ジヨン
チャン・ソグォン
キム・ジュノ
ナムグン・ミン
パン・ジニ
キム・ウォン
キ・ジュボン
イ・ボムス(友情出演)
オ・ジヘ(友情出演)
キム・ガプス(友情出演)
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
通常版DVD
コレクターズBOX DVD

 輪廻転生やソウル・メイト(Soul Mate,「生まれ変わっても愛し合う霊魂」の意)を題材にし、歳月と性別の違いを越えて愛し合うニ人を主人公にした恋愛映画。

 1983年、大学生ソ・イヌ(イ・ビョンホン)は、ある日自分の傘の中に飛び込んできた美しい女子大生イン・テヒ(イ・ウンジュ)に一目ぼれする。内気なイヌと積極的な性格のテヒだったが、二人はやがて恋人になり、永遠の愛を誓う。しかし、やがてイヌは軍隊へ行くことに(韓国には徴兵制がある)。入隊する日、イヌは軍隊に行くための列車に乗る駅でテヒを待つが、ついに彼女は現れなかった・・・ それから、17年後の2000年春。高校の国語教師になったイヌは別の女性と結婚し子供もいる幸せな生活を送っていた。しかし、彼は自分が担任をしているクラスの男子学生ヒョンビン(ヨ・ヒョンス)の性格や癖がテヒそっくりであることに気付き動揺する。イヌは同性愛者なのか? それとも、ヒョンビンはテヒの生まれ変わりなのだろうか?

 「輪廻転生」という東洋的・仏教的な発想と、1980年代の韓国を見事に復元した細部の描写、そして同性愛を連想させるコードが入っていることで話題となり、スマッシュ・ヒット。「時を越える愛」をテーマにした恋愛映画というと、カン・ジェギュ『銀杏のベッド』や、2000年の『リメンバー・ミー』『イルマーレ』を思い出すが、この映画は「性別をも越える」点が斬新。

 2000年の大ヒット作『JSA』のイ・ビョンホンと、2000年の話題作『秘花 〜スジョンの愛〜』のイ・ウンジュが共演。2人の共演は1998年のSBSテレビ・ドラマ『白夜3.98』以来で、映画では初めてのこと。なお、イ・ビョンホンは前作『JSA』の大ヒットにより、この作品では2億ウォンものギャラを手にした(『JSA』のギャラは1億2000万ウォン)。

 イ・ボムスが大学生時代のイ・ビョンホンの友人役で友情出演し、前半部分のあちらこちらでコミカルな演技を披露。

 ヨ・ヒョンス、チャン・ソグォン(23)、キム・ウォン(20)の新顔三人は、8つの映画社が共同で行った「チャレンジ2000−史上最大のオーディション」でキャスティングされた新人。1982年9月21日生まれ(B型,185cm,75kg,1男1女の長男)のヨ・ヒョンスは、MBC公開採用28期でタレントデビューし、俳優としてのデビュー作となるMBCの大人気テレビ・ドラマ『ホジュン』ではハンセン氏病の患者役を演じていた新人男優。2001年度に世宗大学映画芸術科に特別上位合格しており、趣味はコンピュータ・ゲームとか。ヨ・ヒョンスが演じるイム・ヒョンビンの恋人オ・ヘジュ役を演じたホン・スヒョン(20)は、東国女子大学2年在学中で、1999年のSBSテレビ・ドラマ『ゴースト』でデビューした女優。SBSドラマの『KAIST』へも出演している他、MBCの『音楽キャンプ』、KBSの『自由宣言、今日は土曜日』ではMCを担当しており、映画はこの作品がデビュー作となる。

 これがデビュー作となる監督のキム・デスンは、イム・グォンテク監督の演出部で映画作りの勉強をした新人監督。脚本は1972年生まれの若手女流作家コ・ウンニム。彼女は、仁荷大学独文科を卒業した後、MBCの『ショー こよいを楽しく』,『新婚クイズショー』などの娯楽番組で放送作家として5年間活動しているが、映画のシナリオはこれが初めて。ロング・テイクを多用した撮影は『アダダ』『将軍の息子』『将軍の息子2』『太白山脈』『風の丘を越えて〜西便制』など泰興映画作品の撮影部で経験を積み、『世紀末』で撮影監督としてデビューしたイ・フゴン。照明は、『シュリ』第36回(1999)大鐘賞照明賞を受賞し、『世紀末』『魚座』なども担当しているウォン・ミョンジュン。音楽はパク・ユギョン。聞く人の心を切なくさせる主題歌『あぁ、君は美しい人』を歌うのは歌手のキム・ヨヌ。

 同性愛とも思えるコードが入っているため、韓国公開後には公式ホームページの掲示板で「この映画はゲイ映画か否か?」について論議沸騰。シナリオ作家のコ・ウンミは「私としては、同性愛映画か異性愛映画かを区別すること自体が無意味な映画を作ってみたかった」との書きこみを掲示板にアップした。また、劇中の同性愛者に対する周囲の反応についても評壇・観客を問わず賛否両論。熱狂的に受け入れる者もいれば、「同性愛を商業利用した」との厳しいコメントも。

 第5回(2001)富川国際ファンタスティック映画祭メイド・イン・コリア部門、第21回(2001)ハワイ国際映画祭コンペ部門、2001年ハンブルグ映画祭First Feature Competition部門、東京国際ファンタスティック映画祭2001、2002年フィラデルフィア映画祭「ニュー・コリアン・シネマ」部門、第6回みちのく国際ミステリー映画祭2002 in 盛岡招待作品。

 第37回(2001)百想芸術大賞シナリオ賞(コ・ウンニム)・新人男子演技賞(ヨ・ヒョンス)、第24回(2001)黄金撮影賞新人監督賞(キム・デスン)、第38回(2001)大鐘賞脚本賞(コ・ウンニム)・新人技術賞(イ・フゴン)、第22回(2001)青龍賞新人監督賞(キム・デスン)・脚本賞(コ・ウンニム)受賞作品。この他、2001年ハンブルグ映画祭では観客賞にあたるゴールデン・テサ・フィルム賞を受賞。

初版:2001/2/19
最新版:2001/12/15


■ キム・デスン監督&イ・ウンジュ インタビュー

 みちのく国際ミステリー映画祭2002 in 盛岡で来日されたキム・デスン監督とイ・ウンジュの独占インタビューはこちら



投稿者:大西康雄さん 投稿日:2001/8/9 00:18:17

 2001年7月に韓国でこの映画の日本語字幕つきDVDが発売されました。

発売:ATLANTA Contents Group メーカー希望価格:25,000ウォン
仕様:片面2層 レターボックスビスタサイズ収録 音声:ドルビー5.1/2.0 韓国語
    字幕:英語/日本語/中国語 地域コード:ALL 本編収録時間:101分

 内容的にはプラトニックラブ(一般的に使われる意味ではなく、原義的な意味での)を題材にした映画といえると思います。

 プロットとしては良く出来ているとは思いますが、個人的にはあまり「プラトニックラブ」に思い入れがないのと、テヒの生まれ変わりとされる少年があまり美少年とも思えず、図体もでかく、生まれ変わりだということにリアリティを感じることができなかったため、主人公の行動に感情移入できませんでした。

 とはいえ、イ・ビョンホンの女性ファン、「プラトニックラブ」に思い入れの持てる人には興味深いかもしれません。

 ちなみに「バンジージャンプ」は最後まで見ると分かりますが、ここでは輪廻転生を象徴する言葉として用いられています。

 DVDの日本語字幕ですが、入力ミスに起因すると思われる間違い(例「アパート」→「Aパート」)が若干見受けられましたが、全般的には日本語文章としてまずまずこなれているかと思います。

【評価:★★★】



投稿者:北村彰一さん 投稿日:2003/4/12 14:10:12

 ソチョンさんのお蔭で本当に多くの情報に恵まれ感謝しています。

 地元大阪今里のレンタル・ビデオ店三店に行ってきました。韓国語が飛び交うのを聞いて韓国旅行を思い出しました。「韓国」では写真入りのカタログがあって店員の方が相談にのってくれました。薦められた『友へ/チング』とこれを各250円で一週間借りれました。前者は釜山の風景が良かったですが韓国の興行成績ほどには感じませんでした。後者は輪廻転生という面白いテーマで感銘を受けました。主人公が高校教師になり私も退職教員ですので興味深く校舎をみました。立派になったものです。交通事故を暗示する写し方は良かったです。私も今つきあっている人が過去で別な形で会っていたのではないかと思うことがあります。字幕なしでも満足できました。

【評価:★★★★】



投稿者:たびこさん 投稿日:2003/7/13 20:36:06

 輪廻転生という古来からの思想と、東洋人にとっては比較的新しい流行であるバンジージャンプとの組み合わせに面白さを感じました。

 昔の恋人と生まれ変わりかもしれない少年との共通点が、ささやかなものを積み重ねて、丁寧に造られている点が良かったです。好きな人のことって、ちょっとした癖とか、どうでもいいような事が妙に脳裏に焼きついていたりするものだと思うので・・・

 生まれ変わりの少年は極く普通の子、という感じでしたが、もしすごい美少年だったりしたら、映画全体の雰囲気が変わってしまう気がします。生まれ変わりというテーマから焦点がぼやけてしまうのではないでしょうか。

 悲しいはずなのに、重苦しさのないラストが印象的です。

【評価:★★★★】


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