演劇出身のベテラン俳優。1977年に劇団「現代劇場」1期研究生として俳優生活を始める。主な活動場所は演劇だったが、現在では映画の他、テレビ・ドラマやミュージカルでも活躍。
演劇ではオ・ヨンジン演劇賞、ヨンヒ演劇賞の他、1991年の『旅立つ家族』では東亜演劇賞とソウル演劇祭男子演技賞を、1994年の『あ、イ・サン』ではソウル演劇祭男子演技賞を受賞している。
1994年、イム・グォンテク監督の大作『太白山脈』で映画デビュー。この映画では、左翼の兄ヨム・サンジンに対する対抗心だけでガチガチの右翼になった弟のヨム・サングを迫真の演技で演じ、第33回(1995)大鐘賞男優助演賞、第31回(1995)百想芸術大賞男子演技賞、第15回(1994)青龍賞男優助演賞、第5回(1994)春史映画芸術賞男子新しい顔演技賞を受賞した。
第二作の『錦紅よ錦紅よ』と第三作『激しい恋』はいずれも男女の濡れ場が見所の映画。各々イ・ジウン、カン・スヨンと共演。特に『激しい恋』では愛人との情事にのめり込む大学教授兼詩人を演じたが、『太白山脈』のがさつで乱暴なヨム・サングと同じ俳優とは思えない変身振り。やくざのような右翼も上品で気弱な大学教授も演じ分ける実力を見せた。
1999年末に韓国で公開された『世紀末』では、夢と現実の狭間で葛藤するシナリオ作家を演じている。2001年には『バンジージャンプする』に友情出演し、アクション・ミステリー『ジャスティス〜これが法だ〜』にも出演した。
1999年より劇団シンシ共同代表。
2002年には日韓合作の『KT』に出演し、金大中を拉致する駐日韓国大使館員キム・チャウン(金車雲)を演じた。
最新作は、『四本指の足』。
次回作はキム・ジウン監督の『箪笥』と、クァク・キョンテク監督の『トンケの蒼い空』。
初版:1998
最新版:2002/9/2
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