イム・グォンテク監督の痛快娯楽アクション映画。大ヒットしてその後シリーズ化され、第3作まで作られた(「興行成績」)。
舞台は1930〜40年代の京城(現ソウル)。日本支配下にあるこの街の中心地鍾路(チョンノ)で、我が物顔に乱暴を働く日本人やくざに対抗し、韓国民衆を守った実在の人物金斗漢(キム・ドゥハン)の生涯を描く。実録任侠物といったところ。このやくざ界のドンは、解放後の韓国で右翼系の政治家として国会議員も務めており、実は韓国独立闘争の英雄、青山里の戦闘で有名な金佐鎮(キム・チュァジン)将軍の息子。題名はそこから来ている。
金佐鎮の青山里の戦いを描いた作品にイ・ジャンホ監督の『一松定の青松は』(1983年)がある。脚本はユン・サミュク。
いまや押しも押されぬトップ・スターとなったパク・サンミン(キム・ドゥハン役)とシン・ヒョンジュン(日本人のやくざ親分林役)のデビュー作。
第29回(1991)大鐘賞新人男優賞(パク・サンミン)、第11回(1990)青龍賞新人男優賞(パク・サンミン)・人気スター賞(パク・サンミン)・韓国映画最高興行賞、第11回(1991)映画評論家協会賞技術賞受賞作品。
第2回(2001)全州国際映画祭「韓国映画回顧展」部門上映作。
初版:1998
最新版:2001/5/19
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