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第40回(2003)大鐘賞


 「韓国のアカデミー賞」と呼ばれる大鐘賞の授賞式が2003年6月20日、ソウルにある慶煕大学「平和の殿堂」にて行われました。

◆ 第40回(2003)大鐘賞映画祭 ◆
開催日程 5月26日〜6月5日 予選審査(候補作品を決定)
6月11日〜18日 本選審査
6月12日 開幕式
6月20日 授賞式
主催 社団法人韓国映画人協会、SBS
主管 大鐘賞映画祭執行委員会、SBSプロダクション、JUプロダクション
後援 文化観光部、ソウル特別市、映画振興委員会、韓国芸術団体総連合会
韓国映像資料院、韓国映画製作者協会、全国劇場連合会、ソウル特別市劇場協会
韓国映画人福祉財団
公式サイト http://www.daejongsang.com/


 以下は、候補作品/候補者と、受賞作品/受賞者の一覧表です。末尾に「★」マークがついているのが今回の受賞作品/受賞者です。


【賞名】 【作品名/人物】 括弧内は対象作品名
最優秀作品賞 『ジェイル・ブレーカー』(監督の家)
『ロードムービー』(サイダス)審査委員特別賞
『殺人の追憶』(サイダス)★
『地球を守れ!』(サイダス)
『チャンピオン』(盡人事フィルム)
監督賞 キム・サンジン(『ジェイル・ブレーカー』)
ソン・ギョンシク(『大韓民国憲法第1条』
キム・インシク(『ロードムービー』)
ポン・ジュノ(『殺人の追憶』)★
クァク・キョンテク(『チャンピオン』)
女優主演賞 キム・ユンジン『密愛』
イェ・ジウォン(『大韓民国憲法第1条』)
オム・ジョンファ(『情愛』
イ・ミヨン『純愛中毒』)★
チャン・ナラ(『オー!ハッピーデイ』
男優主演賞 ソン・ガンホ(『殺人の追憶』)★
ユ・オソン(『チャンピオン』)
チャン・ドンゴン『コースト・ガード』
チャ・スンウォン『ぼくらの落第先生』
ファン・ジョンミン(『ロードムービー』)
女優助演賞 パン・ウンジン(『ロードムービー』)
パク・ソニョン(『純愛中毒』)
ソン・ユナ(『ジェイル・ブレーカー』)★
ウン・ソウ(『ボイス』
イム・ソンミン(『大韓民国憲法第1条』)
男優助演賞 ペク・ユンシク(『地球を守れ!』)★
ソン・ジル(『ぼくらの落第先生』)
ユン・スンウォン(『チャンピオン』)
イ・ムンシク(『蝶』
イム・チャンジョン『海賊、ディスコ王になる』
新人監督賞 キム・ヒョンソン(『蝶』)
キム・ヒョンジョン(『二重スパイ』
アン・ビョンギ(『ボイス』)
チャン・ギュソン(『ぼくらの落第先生』)
チャン・ジュナン(『地球を守れ!』)★
新人女優賞 キム・ジョンウン(『大変な結婚』
ソン・イェジン『クラシック』)★
シン・エ(『ボリウルの夏』
イム・ウンギョン(『リザレクション』
チャン・ナラ(『オー!ハッピーデイ』)
新人男優賞 クォン・サンウ(『同い年の家庭教師』)★
パク・ヘイル(『菊花の香り 〜世界でいちばん愛されたひと〜』
イ・ジョンジン(『海賊、ディスコ王になる』)
チョン・チャン(『ロードムービー』)
チェ・グァンイル(『分別のない妻、波瀾万丈な夫、そしてテコン少女』
脚本賞 パク・チョンウ(『ジェイル・ブレーカー』)
キム・インシク(『ロードムービー』)
ポン・ジュノ(『殺人の追憶』)
チャン・ギュソン、イ・ウォニョン(『ぼくらの落第先生』)★
チャン・ジュナン(『地球を守れ!』)
撮影賞 チョン・グァンソク(『ジェイル・ブレーカー』)★
チェ・チャンギュ(『童僧』
キム・ジェホ(『ロードムービー』)
キム・ヒョング(『殺人の追憶』)
キム・ウヒョン(『リザレクション』)
照明賞 イ・ガンサン(『殺人の追憶』)★
コ・ヨングァン(『リザレクション』)
ヨム・ヒョサン(『イエスタデイ 沈黙の刻印』
ユ・ヨンジョン(『チャンピオン』)
チェ・ソンウォン(『ボイス』)
編集賞 ムン・インデ(『大韓民国憲法第1条』)
イ・ジェウン(『ロードムービー』)
キム・ソンミン(『殺人の追憶』)
キム・ヒョン(『リザレクション』)
パク・コッチ(『チャンピオン』)★
音楽賞 イ・ハンナ(『ロードムービー』)★
Michael Staudacher(『マドレーヌ』
イ・ヨンフン(『ボリウルの夏』)
岩代太郎(『殺人の追憶』)
イ・ドンジュン(『地球を守れ!』)
美術賞 チェ・ギホ、アート・サービス(『大韓民国憲法第1条』)
イ・チョロ、チェ・ジョンファ(『リザレクション』)★
チャン・グニョン、キム・ギョンヒ(『地球を守れ!』)
ソン・ユヌェ(『クラシック』)
チョ・ソンウォン(『ボイス』)
映像技術賞 イ・ジョンハク、キム・ビョンギ(『蝶』)
チャ・スミン、ファン・ヒョンギュ、キム・ビョンギ(『リザレクション』)★
キム・ソンムン、チョン・ドアン(『イエスタデイ 沈黙の刻印』)
チャン・ソンホ、シン・ジェホ、チョン・ドアン(『地球を守れ!』)
カン・ジョンイク、シン・ジェホ、キム・ミョンギ(『チャンピオン』)
音響技術賞 ユ・デヒョン、ソ・ヨンジュン(『蝶』)
ソン・ソッキョン、カン・デソン(『ボリウルの夏』)
イ・ヨンジン、イ・ソンジン(『リザレクション』)
イ・ジス、チェ・テヨン(『地球を守れ!』)★
オ・セジン(『ボイス』)
企画賞 ユ・ジョンホ(『大変な結婚』)
カン・ウソク(『ジェイル・ブレーカー』)
チャ・スンジェ、ユン・サンオ(『情愛』)
チャ・スンジェ、ノ・ジョンユン(『殺人の追憶』)
キム・ミヒ(『ぼくらの落第先生』)★
衣装賞 キム・ヒャンヒ(『大韓民国憲法第1条』)
チャ・ソニョン(『セックス イズ ゼロ』
イム・ソノク(『リザレクション』)★
チャン・グニョン他(『地球を守れ!』)
ヤン・ミヘ(『海賊、ディスコ王になる』)
新人技術賞 チ・ギルン(『同い年の家庭教師』
パク・ヨンス(『嫉妬は我が力』
映画発展功労賞 チェ・フン監督
特別演技賞 ペク・ソン、イ・テウ、チョン・ジュノ、チェ・ヨンス
人気賞 ソン・イェジン
ソン・ガンホ
本選審査委員
委員カン・ヨンヒ(文化評論家)
キム・ギウン(映画音楽作曲家)
キム・スナム(清州大学教授、韓国映画史学会会長)
パク・チャンホ(映画照明監督)
パク・チョルス(映画監督)
アン・チャンボク(映画撮影監督)
オ・ドンジン(映画専門記者)
ユン・イルボン(映画俳優、前映画振興公社社長)
チョン・フェチョル(映画監督)
チョ・ヒムン(サンミョン大学芸術大学院長、映画評論家)
チュ・ユシン(女性映画祭プログラマー)
 第40回大鐘賞が、6月20日(金)18:00より、ソウルにある慶煕大学「平和の殿堂」にて、アナウンサーのチェ・ヨンアとMCのユ・ジョンヒョンの司会のもと、執り行われました。

 最優秀作品賞は、現在も韓国で大ヒット中の『殺人の追憶』。1980年代に発生した連続殺人事件を題材にした本作は、商業性と同時に(この受賞により)作品性も高く評価されたことになります。また、最優秀作品賞と並んで、監督賞・男優主演賞・照明賞も同時受賞。日本では、今年10月下旬より、本作の監督ポン・ジュノのデビュー作『ほえる犬は噛まない』が単館公開されます。こちらも『殺人の追憶』とはまた違った意味での名作。楽しみにお待ちください。

 映画祭の華、女優主演賞は『純愛中毒』のイ・ミヨンが受賞。ちなみに、イ・ミヨンは受賞者の中で唯一壇上で涙を流したとか。

 韓国内での興行は散々だったものの評壇からは熱烈なまでの支持を得ることに成功したカルト・チックな作品『地球を守れ!』は、その才能が高く評価されているチャン・ジュナンが新人監督賞を受賞したほか、本作で怪演を披露したペク・ユンシクが男優助演賞を受賞。その他、音響技術賞も受賞し三冠を達成しました。

 『殺人の追憶』、『地球を守れ!』と並び、最多の九個部門でノミネートされた『ロードムービー』は作品賞部門の次点にあたる審査委員特別賞と音楽賞を受賞。

 ちなみに、今年の影の主役は、『殺人の追憶』、『ロードムービー』、そして『地球を守れ!』を製作した会社サイダス。三作品で、主要20部門中じつに九部門を独占しています。

 なお、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『酔画仙』と、ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞した『オアシス』の二作品がノミネートすらされていませんが、これは、製作サイドが作品を大鐘賞に出品しなかったためです。

 授賞式、およびそれに先立ってスカラ劇場で開催された大鐘賞映画祭では、今年二月に完成したばかりの北朝鮮映画『青磁の魂』(製作:朝鮮芸術映画撮影所、監督:ピョ・グァン、主演:ト・ミョンソン&キム・ヨヌァ)が上映され、話題となりました。日本の植民地時代に高麗の青磁を再現しようとした陶工を描いた作品ですが、版権を保有している香港の会社からプリントを借り受けることによって今回の上映は実現しました。

 さて、アメリカではアカデミー賞の前日に、過去一年間を振り返って最低の映画を決めるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)が発表されますが、韓国にも似たような冗談最悪映画賞があります。その名もレディー・ストップ映画祭(「レディー・ゴー」の反対で「レディー・ストップ」)。

 毎年、大鐘賞に先立って発表される、この賞も、ついでにご紹介しておきましょう(笑)。

● 第3回レディー・ストップ(ready-stop)映画祭 − 過去一年間に韓国内公開された中から最低の作品を選定

作品賞:『緊急措置19号』
監督賞:チャン・ソヌ(『リザレクション』)
女優主演賞:コ・ソヨン(『二重スパイ』)
男優主演賞:ク・ボンスン(『魔法の性』)
人気賞:『緊急措置19号』

 大変不名誉な(?)作品賞・監督賞・男女主演賞は、インターネット投票によって選ばれた候補作の中から専門審査委員団が選定。人気賞はインターネット投票により決定されました。


初版:2003/6/20
最新版:2003/6/29


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