純愛中毒
画像提供:KM culture(以下、同じ)
題名 英題 原題 ハングル |
純愛中毒 Addicted 中毒 중독 |
製作年 |
2002 |
時間 |
110(韓国公開版) 114(国際映画祭版) |
製作 提供 共同提供
配給 |
シネ2000 KMカルチャー ジェウ創業投資 ソビク創業投資 SBS ショーボックス |
監督 |
パク・ヨンフン |
出演 |
イ・ビョンホン イ・ミヨン イ・オル パク・ソニョン キム・ジウン |
日本版 Video DVD |
字幕版Video 吹替版Video DVD |
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至毒の愛を描いたミステリアス・ロマンス。静謐で落ち着きのある映像とムーディな音楽、そして鑑賞後、何度でも見返したくなる「中毒」性を持ったシナリオが魅力の「大人の映画」。その秀逸なシナリオはハリウッドの目にもとまり、米国Intermedia社がリメイク権を購入。2003年4月現在、製作に向けてシナリオ作家を物色中だという。
コンサート・プランナーのウンス(イ・ミヨン)は、夫で家具工芸家のホジン(イ・オル)、そして義理の弟でカー・レーサーのテジン(イ・ビョンホン)と三人で、郊外の一軒屋で幸せな毎日を送っていた。しかし、テジンがカー・レースの決勝戦に出場した日、仲のよかった兄弟は同日同時刻に別々の場所で事故に遭い、共に意識不明の重体に陥ってしまう。それから一年後。弟テジンは奇跡的に意識を取り戻すが、彼の体には兄ホジンの魂が宿っていた。テジンを片思いしているエジュ(パク・ソニョン)はその事実を受け入れることが出来ずにいたが、兄嫁ウンス(イ・ミヨン)は、やがて義理の弟の体の中に愛する夫の魂が存在すると確信するようになる。
この『純愛中毒』鑑賞前に、イ・ビョンホン主演の『バンジージャンプする』を見ておくと面白さ倍増。『バンジージャンプする』は、輪廻転生や「生まれ変わっても愛し合う魂」を題材にし、歳月と性別の違いを越えて愛し合うニ人を描いた作品だ。
名作『我が心のオルガン』以来三年ぶりの共演となるイ・ビョンホンとイ・ミヨンが、渾身の「大人の演技」を披露。イ・ビョンホンは、一歩間違えば観客にそっぽを向かれかねない「複雑な愛」を観客に納得させる演技を見せ、一方のイ・ミヨンはそんな「複雑な愛」を受け入れる女性という微妙な役柄を演じきった。ちなみに、二人にとって本作は「これまでの役者人生の中で、最も骨を折った作品」だったという。
主役二人の脇を固めるイ・オルとパク・ソニョンの存在感ある演技にも注目。演劇界で長い経歴を誇るイ・オル(1964年生まれ、キョンウォン専門大学卒)は、『49日の男』(1994)と『祝祭』に端役出演しているほか、30代の男達の悲哀を描いた『ワイキキ・ブラザース』では主人公のバンド・リーダー、ソンウを好演し、一躍映画界でも注目を浴びた演技派。演劇では『魔術の店』、『カフェ共和国』、『リア王』などに出演している。テジンを片思いするエジュを演じたパク・ソニョン(1976年生まれ、ソウル芸術大学放送演芸科卒)は、1996年にKBSスーパー・タレント大賞を受賞してデビューしたタレント。MBCテレビ・ドラマ『母よ、姉よ』(2001)、SBSテレビ・ドラマ『華麗なる時代』(2001)のほか、『可愛い女性』(2001)、『日ごと幸せ』(2000)、『真実』(2000)などのドラマに出演しており、映画では、短編オムニバス『ムッチマ・ファミリー』の第三話『教会のヌナ −年上の彼女−』でヒロインを演じてスクリーン・デビューしている。本作の後は、『僕は彼女をはなさない』(2003)に主演。
本作が監督デビュー作となるパク・ヨンフン(朴英勲)は、1964年生まれで東国大学演劇映画科卒。パク・チョルス監督の『301・302』、『ビールが恋人よりいい7つの理由』、『産婦人科』などで助監督をつとめた経歴を持つ。最近では少数派になってしまった「映画界の伝統的徒弟制度」を経てデビューした監督な訳だ。彼は、「常識では受け入れ難い物語を通じて、観客に愛に対する根源的な問題を問いかけたい。結局は、全てを許すことができる力、それが愛という考えだ」という思いから『純愛中毒』を作ったという。なお、本作では、監督自身、イ・ミヨンとイ・オルの結婚式のシーンで、カメラマンとしてチョイ役出演している(本編ではカットされた)。
製作会社は、『女校怪談』、『美術館の隣の動物園』、『少女たちの遺言』、『Interview』など、人間、特に女性の心理について深い洞察を感じさせる小品を生み出し続けるシネ2000。製作はイ・チュニョン。企画はイ・ミヨン。脚本はピョン・ウォンミとソン・ミノ。脚色は『猟奇的な彼女』、『ラブストーリー』のクァク・ジェヨン監督。撮影は、1961年生まれで、米国UCLA/AFIで撮影を学び、帰国後『復讐者に憐れみを』の撮影を担当したキム・ビョンイル。照明はイ・ガンサン。編集はキョン・ミノ。音楽を担当したチョン・ジェヒョンは1970年生まれの新鋭で、漢陽大学作曲科を卒業した後、渡仏。フランスのEcole Normal De Musiqueで映画音楽を専攻し、首席で卒業した人物。クラシックと大衆音楽を結合させた音楽で人気のグループ「ベーシス」のリーダーでもある。現在は、Ecole Normal De Musiqueのクラシック修士課程に在籍中。美術はアート・サービス美術センター(カン・スンヨン)。カン・スンヨンは『黒水仙』、『爆烈野球団!』、『おばあちゃんの家』なども手がけている。
劇中、家具工芸家のホジンが作り出す様々な作品が素晴らしい出来で話題に。これらの家具は実際に家具造形芸術家のイ・ジョンミョンが作ったものだが、映画公開後には製作会社に映画に出てくる家具についての問合せが殺到したという。小道具にこだわるのは韓国映画では珍しいことだが、そういえば類似テーマを扱っている(?)『ゴースト ニューヨークの幻』も陶芸で「ろくろ」を廻すシーンが印象的だった。
『手紙』や『イルマーレ』などと同じく、映画の中で重要な空間となる主人公達の「家」は、オープン・セット。600坪の敷地に2億ウォンを投入して三ヶ月かけて製作されたが、現在は撤去されておりスクリーンの中でだけ見ることが出来る。
メイン・ポスター(このページの先頭の画像)で、イ・ビョンホンが見せる潤んだ瞳が話題に。私見だが、このポスターのビョンホン's EYE は日本人女性のハートを鷲づかみにすること間違いなし。
コンサート・プランナーであるウンスが手がけたコンサートに出ているのは、本物の歌手イ・ヒョヌ。このちょい役出演は、イ・ミヨンとイ・ヒョヌが互いにファンであったこと、イ・ヒョヌのコンサートと撮影のスケジュールがかみ合っていた事により実現した。
事故が発生するカー・レースのシーンは、龍仁スピード・ウェーで5日間に渡り撮影されたが、レースをリアルに再現するために、500名のエキストラ、70名ものプロ・レーサーやエンジニア等が動員され、衝突シーンのために五台のレーシング・カーが投入された。ちなみに、イ・ビョンホンはこのレース・シーンを代役なしで演じるため、B級ライセンスを取得。韓国チャンピオンのパク・チュヌ選手から個人指導も受け、150km以上のスピードでも運転できるようになった。
死んだ親族の魂が別の家族に宿るという設定が、この映画が公開される直前に韓国で公開された広末涼子主演の『秘密』(1999)とまったく同じということで、話題となった。
公開前から作品に対する期待度が高く、それまで『チャンピオン』が保持していた最多封切り館記録(153館・206スクリーン)を更新する168館で公開され、最終的にはソウルで30万人以上、全国では100万人前後の観客を動員するヒットとなった。
第40回(2003)大鐘賞女優主演賞(イ・ミヨン)受賞作品。
第17回福岡アジア映画祭2003、シネマコリア2003招待作品。福岡アジア映画祭では『恋愛中毒』という邦題で上映。
韓国では、本作のキャスティングが発表された直後から、熱烈ファンが cafe.daum.net で「映画 中毒 愛」と命名されたファン・サイトを運営している。
日本版公式サイトはこちら。
日本では、徳間書店よりノヴェライズ『純愛中毒』が出版され、サントラがユナイテッド・アジアエンターティメントより輸入発売されている。
初版:2003/5/11
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■ Q&Aセッション
シネマコリア2003で開催された、『純愛中毒』Q&Aセッションの模様はこちら。
■ イ・ビョンホン<写真集>
『純愛中毒』のプロモーションで来日したイ・ビョンホンの<写真集>はこちら。
投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2002/11/26 12:02:40
製作会社のシネ2000らしい色を持つ作品。形式的だが丁寧に作られた美しいラブ・ストーリーだ。だが、中身は薄く、話も不気味極まる内容で、あえて表現するならば「歪んだ愛情を描いたサイコ・ラブ・ストーリー」といったところである。
カー・レーサーの弟、テジンを演じるイ・ビョンホンは、かなり役作りに熱心なようだ。しかし、それ故か意識不明から覚醒すると、まるでゾンビのような風体で、とても感情移入出来ないし、事故前のキャラクターもフワフワしていて主体性のない役柄だ。
木工造形家の兄ホジン役のイ・オルは、『ワイキキ・ブラザース』で一躍注目された俳優だが、本作品では一番好感が持てる俳優だ。心優しき芸術家という自由人を魅力的に演じている。ただし、顔立ちはそれなりに個性的で二枚目ではないので、好き嫌いがはっきり分かれるだろう。
ヒロインたちの存在は総じて影が非常に薄く、魅力に乏しい。兄嫁ウンス役のイ・ミヨンは、とても主演には見えない。かなり微妙な演技を要求されたようだが、表情が乏しいためか目立たないお人形のようだ。それに女優としての思い切りの良さにも欠けている。
テジンを想うエジュ役のパク・ソニョン(『ムッチマ・ファミリー』第三話『教会のヌナ −年上の彼女−』)は顔立ちがはっきりした美人女優だが、ドラマが彼女の役にあまり重要性を要求しておらず、女優としての良さがはっきりとは見えてこない役だ。
この作品、韓国では公開前から日本映画『秘密』(1999年、滝田洋二郎監督、広末涼子主演)とあまりにも類似している点が指摘された。これは1999年当時以降、ビデオで日本映画『秘密』を観ていた韓国の映画ファンが多かったであろう事が推測される面白いエピソードだ。当然、企画研究の一端として製作側のクリエイターがこの『秘密』を観ていた確率はかなり高い。また、その後『純愛中毒』と『秘密』の韓国での公開時期が重なった事や、『秘密』が日本映画としては韓国でそこそこヒットしたことなども、「盗用問題」がより取り上げられる原因に大きく関係しているとは思う。
『純愛中毒』のシナリオ自体は『秘密』と全く別物といっていいし、「魂が乗り移る」という話自体はよくある事だから、それだけに限っていえば目くじらを立てるべきではないし、「盗用」と表現するには早急だ。だが、問題なのは類似している点がそれだけではない事である。
どこがどう似ているのかは、観て判断していただくしかないが、はっきり言えるのは、アメリカだったら、もしくは日本の会社同士だったら、裁判沙汰になっていただろう、ということである。
【評価:★★★】
投稿者:シンシアさん 投稿日:2003/4/23 10:40:08
去年の10月、韓国で『純愛中毒』を見てきました。
一言で感想を述べるのはとても難しいのですが、<これからの新しいメロ・ドラマ> <執拗で激しい愛>が美しく描かれている映画だと思いました。そして後半のドキドキさせる展開に身を乗り出してしまいました。BGMもとても効果的だったと思います。
何しろ台詞がどこまで聞き取れるのか不安で・・・ イ・ビョンホン ファンですので、かなり前から韓国のファン・クラブ・サイトや、『純愛中毒』の公式HP、daum.netのカフェにも訪れて、自分なりに「事前勉強」(?)したつもりだったのですが・・・ 事前知識を得ていても、後半のストーリー展開の妙には舌を巻きました。
その頃、韓国では丁度『純愛中毒』封切り二週間前から、日本映画の『秘密』も上映していて、「『純愛中毒』は『秘密』の盗作ではないか?」と、上映前からかなり騒がれていました。はっきり言えることは全然違う内容です。見れば分かります。
『秘密』も好きな映画です。少し心配しながら『純愛中毒』を見に行った訳ですが、全く違うものでした。
【評価:★★★★】
投稿者:makiさん 投稿日:2003/4/24 01:30:55
私はイ・ビョンホンさんのファンで、ソウルで映画を見ました。
韓国で見たので、字幕はもちろんありません!でしたが、特に最後のほうの展開には、目を惹きつけられました。え?とドキドキする感じです。途中から、どんな結末なのか、知りたくなってきます。そして、映画を見終わると、いろいろなシーンが浮かんでくる、そんな余韻が残る映画だと思います。
おもしろかったですよ。何となく雨の日に見たい映画です・・・
【評価:★★★★★】
投稿者:くうさん 投稿日:2003/4/25 11:09:36
『純愛中毒』は、とても緊張感にあふれた作品でした。
韓国の劇場で見たので、字幕がついているわけがなく、セリフはほとんど理解できずに筋を追うのが精一杯という感じだったのですが、それでも登場人物も少なくあまり多くないセリフの中で、その緊張感が約二時間ずっと維持されているのがすごいと思いました。
かえってセリフがない分、ビョンホンさんの表情演技で伝わる部分があったのかもしれませんね。ビョンホンさんの表情演技は素晴らしかったです。私は、あの目の下が痙攣するところは考えただけじゃ出来ない物だと思いました。気付いた方もいらっしゃるでしょう。
それらの演技があったからこそ、見終わった後に今度は別の角度から見直したくなるのだと思います。うぅぅ・・・ 何を書いてもネタバレになりそうで言葉を選びますね(笑)。
とにかく、何も先入観なしに見てもらいたい作品です。
そしてもう一つ。ムーディーな音楽が、より一層緊張感を引き出してます。韓国ではジャンルがホラー・メロとなっていたのですが、まさにメロにホラーの要素を加えたような雰囲気をもった音楽でした。
【評価:★★★★】
投稿者:純愛中毒に中毒(^^)さん 投稿日:2003/4/27 19:53:17
言葉も分からないのにソウルまで映画を見に行った私に、この映画の素晴らしさを上手くお伝えできるかどうかとても不安ですが、皆さんに『純愛中毒』を観ていただきたいのでなんとか書いてみます。
初めて広告のポスター写真をネットで見たとき、アップで写っている男性の顔があのイ・ビョンホンさんだと分かるのにどれほどの時間がかかったでしょうか・・・ 少し大袈裟ではあるけれど、本当に別人に思えたのです。その後、映画を見る事により、彼が別人に思えたほどの、その表情の意味を知る事になるのですが、宣伝広告一枚で役を語ってしまう彼の素晴らしさに驚きました。
映画は、それぞれのシーンがパズル仕立てになっていて、観る者をあきさせない感じ。最後まで一つ一つのシーンを見逃せません(言葉が解らなかったから特にかも・・・)。ストーリーはとても特殊なラブ・ストーリーですが、テジンとウンス、それぞれの「愛」を追求した所に、この映画の魅力が詰まっていると思います。
私は、ソウルで三回、DVDで三回程観ていますが、また日本語字幕付きで、この映画を観てみたいです。何度観ても愛について考えさせられる映画です。近い将来、日本でこの映画が公開される事を期待します。
【評価:★★★★★】
投稿者:三重さん 投稿日:2003/5/5 22:06:28
ソウルで『純愛中毒』を見ました。韓国語のセリフはほとんど理解できない私でしたが、イ・ビョンホンさんの演技ひとつひとつが言葉の必要性をあまり感じさせないと思うほどでした。
ストーリーは少し非日常的かもしれないですが、難しい役の感情表現をとても上手く演じていると思いました。イ・ビョンホンさんの作品は、映画をはじめドラマもいくつか見てきましたが、いつも思うことは「俳優イ・ビョンホン」を感じさせないということです。いつも、その人になりきって全く違う人物に見えます。ホントに同じ俳優が演じているのかと・・・ これには、いつも驚きます。
『純愛中毒』を見る前、見た後、どちらでもいいので彼の他の作品も見ていただきたいです。そうすれば、さらにイ・ビョンホンさんの素晴らしさがわかると思います。
【評価:★★★★】
投稿者:てじゃさん 投稿日:2003/5/7 21:21:51
「じわぁぁ」と沁みてくる映画です。
観終わった後、「また観たいな」と素直に感じられ、余韻が続く映画です。
【評価:★★★★】
投稿者:ryuさん 投稿日:2003/5/12 00:51:06
言葉がわからなくても、見終わった後にせつないようななんとも言えない余韻がジーンと心に残って、とても印象的でした。
あの余韻、はじめて見てからかなり経ちましたが、いまだ心に残っています。またぜひ、じっくりゆったり見たい映画です。
【評価:★★★★】
投稿者:sokjongsunさん 投稿日:2003/8/9 23:22:55
そばにいるのに 存在しない人
そばにいなくても 存在する人
そんな 哀しさや 儚さが
不完全燃焼のまま 心に やきついています。
【評価:★★★★】
投稿者:むらさん 投稿日:2003/8/10 20:32:24
シネマコリア2003の名古屋で見てきました。
途中なんとなく中だるみしてしまったのですが、そうくるか、って感じです。
二日で四本見せていただきましたが、これが一押しです。今度韓国に行くときにDVDを買ってこようと思います。
【評価:★★★★】
投稿者:にゃおさん 投稿日:2003/8/11 15:16:58
シネマコリア2003で、『純愛中毒』を観ました。
事前に投稿記事を読み、あまり期待できないかも、と思いつつもあのポスターから感じとられるなんとも言えない感触だけをたよりに、観に行きました。
確かに最初はウンス演じるイ・ミヨンは私の好きなタイプの美人ではないし、ホジン演じるイ・オルは年の離れた役なのか、ずいぶん老けた兄だなあと感じたし、テジン演じるイ・ビョンホンはハンサムなのかどうなのか微妙な感じがしました(ビョンホンファンの方ごめんなさい)。
ストーリーは事前の知識の通りこういうものか、と思わせられましたが、思いもよらぬ展開にそれ以前のストーリーが見事に印象付けられました。テジンの子犬のような悲しい目、惑うウンス。ひとつひとつが後になって蘇ってきました。また欧米映画のそれと勝るとも劣らないセクシーなシーンはとても美しくエロティックでした。
ミステリアス・ロマンスということになっていますが、ミステリアスというのはなんだかふさわしくない、ひとつの愛の形としての恋愛映画と受け止められる美しい映画であったと思います。
これだけの余韻を与えてくれる映画はそうないでしょう。
【評価:★★★★】
投稿者:桔梗さん 投稿日:2003/8/11 18:48:30
もー、これはシナリオにやられました。
役者さんの演技もさることながら、もー。まさかあんな展開になるとは・・・ 2004年劇場公開との事ですが、また観に行ってしまいそうです。ホンマ「中毒」になりそうな映画でした。今でもまだ、心の何処かに引っかかってます。
人を愛するって、こんなに残酷な事なんやなーと改めて思った次第です。韓国映画の「メロ」の中でもこんなに「愛が恐い」と思った映画は初めてでした。
【評価:★★★★★】
投稿者:たびこさん 投稿日:2003/8/13 10:30:31
実際の映像ではむしろ晴れた日が多いのに、細かい雨がずっと降り続いていたかのように錯覚してしまう・・・ そんな感じの映画でした。
テジンの執着に近い愛をウンスが受け入れたというよりも、その共犯者になったように私は感じました。
【評価:★★★★】
投稿者:Dalnaraさん 投稿日:2003/9/2 01:34:34
日曜日、(シネマコリア2003 in 東京の)草月ホールで『純愛中毒』を観ました。監督のお話も聞くことが出来てとてもよかったです。本当は土日全部見たかったのですが・・・ よい機会をありがとうございました!
拙いですがまた感想を送ります。
男たちは自信がないようだ。
彼女を深く愛しすぎていたから。
この映画でひとつの愛のかたち、像を発見した。
そして彼女も愛する夫とその兄弟に対する発見があった。
女についてよく知らないからといって
コインの秘密まで兄弟に話すなんて、何て愛に弱い男なのだろうと思った。
(本当はサイアク、と思った)
そしてそのことが、恋人同士だけの愛の秘密を第三者に話すことが彼女のプライバシーを侵害したり自尊心を傷つけるかもしれないとは思いもよらないのだろうか。
いくつかのセリフが隠喩や象徴となって映画に鏤められている。
夫は自作の家具について、「ちょっと外れた」と評していたが、
それは、自らの不器用な愛を告白しているかのようにも聞こえた。
同じ言葉が後で兄弟からも発せられる。
その兄弟どちらの愛も一途過ぎてコースを外れた、ことを示しているようにも感じた。
兄弟が同時刻に別の場所で自動車事故に遭い
魂は肉体を離れ生きているようにも思えた映画。
BODY AND SOUL......
脳死についても言及していた映画は愛の心理劇だった。
最後の張り詰めた空気は何か起こるのではないかと私を不安にさせた。
じっさいは愛の風景の発見だった。
観客も彼女も
愛に満ち溢れ、でも愛情表現に自信がなく心が弱かった夫と
自我を捨て去り秘めた思いで愛を獲得する兄弟。
兄と弟が別々の愛の像でなく
彼女の前にひとつの血、ひとつの風景となってあらわれ理解を促す。
後から生まれたけれど先に愛していた。
時間も肉体も超えて最後に愛を獲得するのは
ちょっと鳥肌も立つけれど無償の愛でもある、と思った。
日記にも同じことを書いています。
http://plaza.rakuten.co.jp/confuoco/diary
【評価:★★★】
投稿者:KAZさん 投稿日:2003/9/1 05:09:30
(シネマコリア2003 in 東京の)追加上映で見たのですが、監督のトークが急遽追加ということで、貴重なお話を伺うことが出来ました。パク・ヨンフン監督、スタッフの皆さん、そして前の回の観客の皆さん、感謝です。
作品の方ですが、見終わった後、もう一度見たくなるのは確か。
ただ、やはり無理がある話だったと思います。こういうタイプの映画の場合、特に矛盾やルール違反があってはいけないはずですが、そういった注意深さが足りなっかたと思います。
ラストでヒロインがこの愛を受け入れるというのもちょっとわからなかったです。
【評価:★★★】
投稿者:クマ太郎さん 投稿日:2003/9/1 00:04:48
良かったです。音楽と優しさに包まれたお家!!
その後のウンスとテジンを想像できる二倍の楽しさ!!
本当に良かったです。監督に握手にサインまで)^o^(
うれしい二日間でした(シネマコリア2003 in 東京にて)。
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