「隣のお兄さん」的親しみやすさを持つ歌手兼俳優。
チョン・ジヨン監督の『南部軍 愛と幻想のパルチザン』(1990)、チャン・ヒョンス監督の『歩いて空まで』(1992)、『ゲームの法則』(1994)に脇役で出演。長い下積み時代を経て、1995年に歌手として本格的にデビュー。以来、歌手兼俳優としてマルチに活躍している。『スーパーサンデー』の MC、SBS『ラララ、スタジオ』の DJ などの他、ミュージカルやTVドラマにも積極的に出演している。
映画での本格的なデビューは1997年の『ビート』。この映画では三枚目の脇役だったが、純朴で親しみの持てる好青年を存在感のある演技で演じ、第35回(1997)大鐘賞助演男優賞、第34回(1998)百想芸術大賞新人演技賞を受賞する。この年は、第3集に収録された『AGAIN』と『結婚してよ』も大ヒット。俳優としても歌手としてもトップスターとして認められる最高の年となった。
初の主演映画となった『エキストラ』では、冴えない万年エキストラ役を演じたが、実際下積み時代が長かった彼の迫真の演技は見物。パク・チュンフンのような洗練されたテクニックは持っていないものの、庶民的で朴訥な彼のコミカルな演技は好評を得た。
第三作は『ビート』で共演したコ・ソヨンとの再共演作『陽が西から昇ったら』。熱血野球審判役のイム・チャンジョンはアンケート調査で「声が大きくて純粋な男性主人公にぴったりな芸能人」第一位に選ばれてキャスティングされた。この作品で、ラブ・ストーリーでも彼の「質朴さ」「ユーモア」「普通のお兄さん」といった特徴が生かされることが証明された。
1999年に主演した『幸福な葬儀屋』は「お葬式もの」、また2000年の『ジャカルタ −現金争奪戦−』は「犯罪アクションもの」と、ここのところ韓国映画の中では珍しいジャンルの作品への出演が目立っている。
次回作はキム・ドンウォン監督の『海賊、ディスコ王になる』とユン・ジェギュン監督の『セックス イズ ゼロ』。そして、オ・サンフン監督の『偉大なる遺産』。
2003年に第10集アルバムを発表した後、歌手を引退。今後は俳優に専念する予定。
初版:1998/12
最新版:2001/12/17
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