HOME団体概要support シネマコリア!メルマガ登録サイトマッププライバシー・ポリシーお問合せ



サイト内検索 >> powered by Google

■日本で観る
-上映&放映情報
-日本公開作リスト
-DVDリリース予定
-日本発売DVDリスト
■韓国で観る
-上映情報
-週末興行成績
-韓国で映画鑑賞
■その他
-リンク集
-レビュー&リポート
■データベース
-映画の紹介
-監督などの紹介
-俳優の紹介
-興行成績
-大鐘賞
-青龍賞
-その他の映画賞


ラスト・プレゼント


題名
英題
原題
ハングル
ラスト・プレゼント
Last Present
贈り物
선물
製作年 2001
時間 112
製作
投資・配給
共同投資
良い映画
シネマ・サービス
無限技術投資
監督 オ・ギファン
出演 イ・ジョンジェ
イ・ヨンエ
クォン・ヘヒョ
イ・ムヒョン
コン・ヒョンジン
ユン・ジニョン
サ・ヒョンジン
イ・インチョル
イ・ムンシク
ク・ヘリョン
キム・ソンギョム
パク・スンテ
メン・サンフン
チュ・クィジョン
キム・スロ(友情出演)
キム・ヨンベ(友情出演)
ホン・ソッチョン(友情出演)
ペク・チェヒョン(友情出演)
コン・ヒョジン(友情出演)
キム・サンジン(友情出演)
イ・ギョンファ(友情出演)
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 売れないコメディアンと、不治の病にかかり余命いくばくもない妻を主人公にし、夫婦愛と死を描いた笑いと涙のメロドラマ。『JSA』で映画俳優としてブレイクしたイ・ヨンエと人気男優イ・ジョンジェの初共演作で、イ・ヨンエは自分の病を隠して夫の行く末を気遣う妻を、イ・ジョンジェは妻の秘密を知りながらそれに気づかぬふりをするコメディアンの夫を演じる。

 ヨンギ(イ・ジョンジェ)は、芸能生活5年目だが一向に売れる気配がない三流コメディアン。彼の妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)は、生活費を稼ぐために子供服専門店を経営しているが、だらしない夫が原因で、二人は夫婦喧嘩が耐えない毎日を送っていた。そんなある日、マネージャーを名乗る詐欺師のハクス(クォン・ヘヒョ)とハッチョル(イ・ムヒョン)が現れ、ヨンギに自分達に1,000万ウォンを預ければ万事うまくいくとうまい話を持ちかける。ヨンギがそれを断ったため、2人の詐欺師は狙いを彼の妻に定めるが、ジョンヨンは彼らの目の前で突然倒れてしまう。そして病院でジョンヨンの命が長くないことを知らされたハクスとハッチョルは、それをヨンギに告げる。妻の病を知ったヨンギ。彼は、ハクスとハッチョルにジョンヨンの初恋の相手を探すことを依頼し、自らは妻の病気を知らないふりをして普段通りの生活を送る。一方、ジョンヨンはヨンギに隠れてテレビ局のプロデューサーに夫のデビューをお願いしていたが、彼女の容態を知ったプロデューサーの妻の計らいで、ヨンギと彼の友人チョルス(コン・ヒョンジン)は「ギャグ天王」コンテストに出場する機会を与えられる。

 『JSA』で知的な女性将校を演じたイ・ヨンエが、この映画では化粧っ気のない平凡な妻を演じている。また、イ・ジョンジェは、死に逝く妻の目の前でギャグを飛ばして観客を笑わせるコメディアンを熱演。この作品では役作りのためにパントマイムを一ヶ月ほど勉強したという。

 詐欺師のハッチョルとハクスを演じるイ・ムヒョンとクォン・ヘヒョの抱腹絶倒の演技が好評。特にイ・ムヒョンは無名俳優だったため、「あの俳優は誰?」と話題になり即席でファン・クラブも設立されるほどの人気。ちなみに、イ・ムヒョンは、日本で演劇の勉強をし、「ユー」シアターで活動をした演劇舞台出身俳優で、『反則王』『ゴースト・タクシー』『なせば成る』『燃ゆる月』に端役出演している。

 韓国映画アカデミー9期を卒業し、『敗者復活戦』『愛のゴースト』で助監督をつとめたオ・ギファンの監督デビュー作。シナリオは『アタック・ザ・ガス・ステーション!』のパク・チョンウ。脚色は監督のオ・ギファン。製作はキム・ミヒとキム・サンジン。企画はカン・ウソク。撮影はイ・ソッキョン。

 音楽を担当するのはチョ・ソンウ(M&F;)。ノルウェーの作曲家 Rolf Lovland とアイルランド生まれの女性バイオリニスト Fionnuala Sherry の二人からなる世界的に有名なグループ「シークレットガーデン」が、この映画のメイン・テーマを演奏。

 試写会の段階から「『手紙』『約束』を越える催涙性映画」と評判になり、2001年3月24日にソウル36館(42スクリーン)で大規模に公開された。そして、封切りから9日でソウルで20万人を超える動員数を記録。10代から30代までの幅広い観客層を集めてロングランし、最終的には全国で100万人以上を動員する大ヒットとなった。

 2002年韓国文化院開院23周年記念『韓国映画特別週間』上映、第12回アジアフォーカス・福岡映画祭2002招待作品。

 第25回(2002)黄金撮影賞銀賞(イ・ソッキョン)・人気女優賞(イ・ヨンエ)受賞作品。

 日本では、サントラがキングレコードより、ノベライゼーションが竹書房文庫より発売されている。

 日本版公式サイトはこちら

初版:2001/3/26
最新版:2001/5/11


■ コラム

 「レビュー&リポート」に月原万貴子(月子)さんの「映画俳優イ・ジョンジェ」が登録されています。



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2001/4/5 16:42:26

 これは秀作だと思います。日本人の感性にも合うでしょう。

 こてこての韓国式メロ・ドラマではありますが、構成が巧みで、結構洗練されたリズムを持った映画です。ラスト、しつこいカットバックと大仰な音楽は、少し抵抗があるものの、韓国映画なので仕方がない(笑)。

 今年観た韓国映画の中では、オススメの一本です。

【評価:★★★★】



投稿者:大西康雄さん 投稿日:2001/10/10 21:03:22

 コミックな要素もうまく取り入れた良質なメロドラマ。日本的感覚からするとメロドラマとしてはややストレートでもう一つ二つひねりが欲しい気がしないでもないが、これはこれで良い。

 イ・ヨンエが『JSA』とはまた別のけなげな妻という役柄を好演しており、ファンは必見。

 なお、妻の初恋の相手を探すというプロットの中で、妻と夫の学校時代の回想(妻と夫は子供時代同級生だった)シーンがたびたび出てくるが、これが韓国で大ヒットした岩井俊二監督の『Love Letter』を想起させる。青少年時代の学校生活のノスタルジックな回想を入れるというのが韓国での映画ヒットの方程式かも?

 韓国製英語字幕付きDVDで鑑賞。

DVDは2001年6月、20世紀フォックス(韓国)よりリリース。カタログ番号 21782。収録フォーマットは、片面2層 スクイーズ16:9ビスタサイズ収録。リージョンコード:3。メーカー希望価格25,000ウォン。字幕:英・韓。

【評価:★★★★】



投稿者:SUMさん 投稿日:2002/2/24 19:09:57

 特に最初の部分の夫婦の関係の描き方が、『手紙』『約束』と比べて自然で切ないだけに、大味なお涙ちょうだいにするよりは、もっと素朴な映画に終わっていれば・・・と思うところもあるが、韓国映画の進化と韓国映画臭さの両方を感じとることができるレベルの高い作品。

 この映画と同様、お涙ちょうだい的なところは、山田洋次にもある。感傷しまくりなところは大林宣彦にも岩井俊二にもある・・・ と、日本映画にも通じる部分があるものの、この三人と比べると、説教臭さもオヤジ趣味もナルシズムもなく、毒のない素朴な映画。

 それにしても、妻のために本番中にスタジオを飛び出せばワイドショーで話題になって大人気・・・にならないかなぁ?

【評価:★★★★】



【鑑賞ノオト】 Text by 月原万貴子(月子) 2002/12/3

 感涙ものと聞いてはいたが、ここまで泣かされてしまうとは。映画中盤からこぼれ始めた涙は止まるところを知らず、ラストシーンを見る頃には、ポケットティッシュ二個を使いきってしまっていた。

 ヨンギは才能はあるもののいまいち売れないコメディアン。親の反対を押し切って結婚したジョンヨンが経済的にも精神的にも彼を支えてきたが、近頃は喧嘩が絶えず、夜もジョンヨンは寝室で、ヨンギはリビングのソファーで眠る生活が続いている。以前は優しかったジョンヨンが、ヨンギの稼ぎの少なさを罵り、離婚を口にするようになったのには訳があった。ジョンヨンは不治の病に冒されていたのだ・・・

 初めは夫を口汚く罵りクッションを投げつけるジョンヨンを「イ・ヨンエ、似合わない演技やってるなあ」という醒めた気持ちで見ていた私だが、映画が進むにつれ、それが相手を思いやるからこその態度だったことに気付かされた。早くに親を亡くし、ひとりで生きてきたジョンヨンの強さに比べ、裕福な家庭のひとり息子であるヨンギは優しいけれどもろい。生まれて間もない息子を亡くしたショックで、二年間も「人を笑わせる」という仕事に復帰できなかったヨンギ。この上、妻の自分まで亡くしてしまったらどうなるんだろう? だからジョンヨンは自分の病気を隠したまま、ヨンギに厳しく接する。自分がいなくなっても、ひとりで生きていけるように強くなってと願って。

 親を亡くし、子を亡くし、自らもたった30歳で死を迎える運命のジョンヨン。本当ならば泣いたり甘えたりしたいはずなのに、自分のことよりも残される夫のことばかり気にかけるジョンヨン。ジョンヨンの命がけの愛情に、そしてその愛の重さを知り、精一杯報いようとするヨンギに涙が止まらなかった。

【評価:★★★★★】



投稿者:たびこさん 投稿日:2003/3/7 23:13:06

 随所に泣きのツボが散りばめられているにもかかわらず、涙腺のゆるい私が何故かあまり泣けなかったです。場面の切り替えがなんとなくスムーズではないように感じられて、ちょっともったいない気がしました。

 でもイ・ジョンジェ渾身のお笑いシーンは必見。

【評価:★★★】


Copyright © 1998- Cinema Korea, All rights reserved.