チョ・ヨンウク
名前 ハングル |
チョ・ヨンウク 조영욱 |
性別 |
男 |
担当作品 |
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ラジオ番組の作家、企業広報用CMの選曲、音楽評論家として活動する傍ら、映画音楽の監督やスーパー・バイザーをつとめる。
劇中で使用する挿入曲の選択に抜群のセンスを持っており、「選曲」で映画の興行をサポートできる数少ない映画音楽家。映画音楽が映画ヒットの大きな要因の一つになっている韓国で、その存在の大きさは計り知れない。音楽監督としての仕事はシナリオを受け取った時から開始。シナリオを綿密に分析し、映画のどの部分にどのような音楽を入れるかをイメージし、監督との協議を経て使用音楽を決定するという。
代表作は『接続』と『JSA』。『接続』では Sarah Vaughan の "A Lover's Concerto" を、『JSA』ではキム・グァンソクの『二等兵の手紙』を選曲し、両曲は大流行。この2作品が大ヒット中の韓国では、CDショップというCDショップがBGMにこの2曲をかけていた。
1962年生まれ。1997年にソウル・レコードで「チョン・ウニムの映画音楽室」の原稿を書いていた時、そこに見学に来たミョン・フィルムのシム・ボギョンと知り合い、『接続』の音楽選曲を担当することになる。
"Pale Blue Eyes", "A Lover's Concerto" などのオールド・ポップスを巧みに選曲した『接続』のサントラCDは記録的な売上をマークし、映画音楽に対する映画界の認識を一変させる。そして、『接続』以後、しばらく韓国映画界では外国映画のオールド・ポップスを選曲することが流行する。ちなみに、チョ・ヨンウク自身も『クワイエット・ファミリー』では STRAY CATS の音楽、『陽が西から昇ったら』では "Early in the Morning" と、誰もが知っている懐かしの曲を選曲している。
1999年の『カル』ではスリラーの雰囲気を醸し出すために様々なジャンルの曲を選択。特に、Enya の "Boadicea"、Placebo の "The Crawl" などの選曲は日本の観客に「韓国映画の選曲のセンスの良さ」を印象付けた。また、同年の『ハッピーエンド』では主人公たちの情熱や不安、そしてエロチシズムを表現するためにクラシックやジャズを多用している。
2000年の『JSA』では、1996年に若くして他界したフォーク歌手キム・グァンソクの『二等兵の手紙』と『届かない手紙』を選曲し、映画の重要なシーンで使用。この映画の大ヒットに寄与すると同時に、386世代を中心に韓国民をフォーク・ソングに振り向かせるきっかけを作った。『JSA』のヒット中、キム・グァンソクのCDはCDショップの目立つ位置に配置され、彼の追悼演奏会なども開催された。そして、チョ・ヨンウクはこの作品で第8回(2000)春史映画芸術賞音楽賞を受賞する。
初版:2001/2/3
最新版:2002/10/4
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