第17回(1996)青龍賞
概要
『スポーツ朝鮮』が主催している映画賞。第17回の受賞式は、1996年12月6日国立劇場大劇場で開かれました。
受賞作品/人物
勝手な講評
最優秀作品賞はベテラン、イム・グォンテク監督の『祝祭』でした。監督賞もダブル受賞し、この作品で老婆を演じた大ベテランのハン・ウンジンは特別功労賞も受賞。もう一つの話題作、光州事件を描いたチャン・ソヌ監督の『つぼみ(原題:花びら)』は男優主演賞(ムン・ソングン)と新人女優賞(イ・ジョンヒョン)を獲得。ムン・ソングンはお馴染みの名優ですが、新人イ・ジョンヒョンの鬼気迫る演技は圧巻でした。
女優主演賞はこれまたベテランのシム・ヘジン。彼女は人気スター賞もダブル受賞し、また、もう一つの主演作『銀杏のベッド』も高評価を受けるなど作品にも恵まれ、この1996年は最良の年となりました。『銀杏のベッド』はCGを使った秀麗な映像と美しい音楽が話題となったSF恋愛映画。新人監督賞・撮影賞・技術賞(音楽)を受賞したのもうなずけます。
カンヌ国際映画祭にも出品され話題となった超前衛仏教映画『ユリ』はパク・シニャンが新人男優賞を受賞するにとどまりました。東京国際映画祭やバンクーバー国際映画祭に出品され世界で高い評価を受けた『豚が井戸に落ちた日』は新人監督賞と女優助演賞を受賞。
現代女性のダイエット好きを風刺した『コルセット』は脚本賞と新人女優賞(イ・ヘウン)を受賞。特にイ・ヘウンはこの映画で太った女性を演じるために無理矢理15kg太るというプロ根性を発揮。見事栄冠を勝ち取りました。
皆さん、受賞おめでとうございます。
文責:ソチョン 1999/3/18
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