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2003年 韓国の週末興行成績
12月27日(土)〜28日(日)
※『シネ21』より
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
ソウル観客数 (週末) |
全国観客数 (累計) |
1(-) |
シルミド/SILMIDO |
12/24 |
192,000 |
1,590,000 |
2(1) |
The Lord of the Rings : The Return of the King |
12/17 |
180,000 |
3,550,000 |
3(2) |
Love actually |
12/5 |
58,900 |
1,398,400 |
4(3) |
チャ・テヒョンのハッピー☆クリスマス |
12/17 |
21,286 |
719,093 |
5(4) |
オールド・ボーイ |
11/21 |
20,000 |
3,087,000 |
6(-) |
Looney Tunes: Back in Action |
12/24 |
4,600 |
40,500 |
7(5) |
紅の豚 |
12/19 |
1,300 |
38,000 |
8(7) |
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! |
12/12 |
1,250 |
143,000 |
9(9) |
Frida |
11/21 |
800 |
75,000 |
10(8) |
サトラレ |
11/21 |
437 |
201,360 |
12月20日(土)〜21日(日)
※『シネ21』より
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
ソウル観客数 (週末) |
全国観客数 (累計) |
1(-) |
The Lord of the Rings : The Return of the King |
12/17 |
241,000 |
1,676,000 |
2(1) |
Love actually |
12/5 |
73,200 |
1,037,500 |
3(-) |
チャ・テヒョンのハッピー☆クリスマス |
12/17 |
70,930 |
412,700 |
4(2) |
オールド・ボーイ |
11/21 |
47,000 |
2,890,000 |
5(-) |
紅の豚 |
12/19 |
18,000 |
35,000 |
6(3) |
浪漫刺客 |
12/5 |
14,000 |
904,000 |
7(4) |
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! |
12/12 |
4,620 |
134,200 |
8(9) |
サトラレ |
11/21 |
880 |
202,000 |
9(10) |
Frida |
11/21 |
800 |
73,200 |
10(5) |
Master and Commander: The Far Side of the World |
11/28 |
550 |
569,000 |
12月13日(土)〜14日(日)
※『シネ21』より
順位 |
題名 |
封切り日 |
ソウル観客数 (週末) |
全国観客数 (累計) |
1 |
Love actually |
12/5 |
101,500 |
705,000 |
2 |
オールド・ボーイ |
11/21 |
89,000 |
2,530,000 |
3 |
浪漫刺客 |
12/5 |
54,227 |
820,719 |
4 |
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! |
12/12 |
32,700 |
102,200 |
5 |
Master and Commander: The Far Side of the World |
11/28 |
15,080 |
549,400 |
6 |
アメノナカノ青空 |
11/28 |
14,200 |
478,182 |
7 |
Coronado |
12/12 |
9,731 |
43,354 |
8 |
千年湖 |
11/28 |
4,000 |
425,000 |
9 |
サトラレ |
11/21 |
3,100 |
197,000 |
10 |
Frida |
11/21 |
2,420 |
68,900 |
今週より、韓国の映画雑誌『シネ21』に掲載されている興行成績表に切り替えます。この表は、各配給会社が公表した観客数を『シネ21』が集計したもので、実際の観客動員数とは異なることがあります。ですので、参考程度にご覧下さい。より正確なデータは、映画振興委員会などの発表を待つ必要があります。映画振興委員会発表分のデータは「2003年韓国映画興行成績」でご覧いただけます。
興行成績表の順位は、ソウルでの週末土日二日間の動員数によります。全国観客動員数の累計数字もあわせて記述します。興行成績表の変更に伴い、《短評》は終了させていただきます。あしからずご了承下さい。
12月6日(土)〜7日(日)
《短評》
『オールド・ボーイ』が三週連続でBoxofficeトップの座をキープ。今週末の土日二日間、ソウルで9万4千名を動員し、全国累計観客動員数は198万8千名。『アメノナカノ青空』と『千年湖』は各々先週よりランクを1つ落とし、全国累計で各35万名、32万名を動員。今週末は、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』、『セックス イズ ゼロ』のユン・ジェギュン監督の新作『浪漫刺客』が公開されたが、配給のCJエンターテインメントが順位集計に異議を提起したため、ひとまずトップ10からは除外。
11月29日(土)〜30日(日)
《短評》
『オールド・ボーイ』が二週連続でBoxofficeトップの座をキープしました。今週末はソウルで13万9,893名の観客を動員。全国での累計観客動員数は11/30で134万4,652名と、100万人を突破しました(数字はいずれも配給会社の発表による)。公開前から、その作品性は認められていたものの、パク・チャヌク監督の前作『復讐者に憐れみを』同様、衝撃的な内容のため興行的にはどうか?という意見が見受けられましたが、どうやら今回は杞憂に終わったようです。韓国の観客もパク・チャヌク式フィルムに慣れてきたのでしょうか?
今週末封切られた『アメノナカノ青空』と『千年湖』は、各々Boxoffice3位、4位スタートとなりました。『アメノナカノ青空』はキム・レウォン、イム・スジョンという若手スターを主演に配したメロドラマ。オープニングの週末、ソウルで4万5千名、全国では17万7千名あまりを動員しました。『千年湖』は『アウトライブ −飛天舞−』型の中国ロケ&武侠ファンタジー・メロドラマですが、ソウルで3万7千名、全国でも18万6千名を動員するに終わりました。このほか、今週は演劇人ユ・インテクの初映画監督作品『オグ』、パン・ウンジン主演の『ビデオを観る男』も封切られていますが、公開規模が小さく、トップ10入りはかないませんでした。
その他、『偉大なる遺産』は全国観客動員数が200万名を突破。『英語完全征服』は全国動員数が91万名ほどですが、もう店仕舞い寸前。100万人の突破は難しそうです。
11月22日(土)〜23日(日)
《短評》
今週は簡単に。ユ・ジテ&チェ・ミンシクの新作『オールド・ボーイ』が公開されました。オープニングは全国170スクリーンでスタートし、ソウルでは13万2千名の、全国では53万名の観客を動員。なかなかの滑り出しです。封切り三週目に入った『英語完全征服』は、全国での累積観客動員数が85万名を突破しています。また、封切りから五週目の『偉大なる遺産』は200万名を、六週目の『黄山ヶ原』は280万名を、各々全国で動員しています。
11月15日(土)〜16日(日)
《短評》
今週は、『もし、あなたなら〜6つの視線』、『輪廻 リ・インカーネーション』、『最後の晩餐』の三作品が公開されました。『もし、あなたなら〜6つの視線』はアジアフォーカス・福岡映画祭2003で上映された作品。六人の著名監督が、国家人権委員会からの依頼により、様々な「差別」をテーマに製作した短編集ですが、その作品性や社会的意義もさることながら、作品として「面白い」と評判です。韓国では、全国50スクリーンあまりで公開され、オープニングで、ソウルでは5千名を、全国では1万4千名あまりの観客を動員しました。実験的な短編オムニバスの成功例としては昨年の『ムッチマ・ファミリー』が挙げられますが、それに続く興行的成功を収められるかどうか注目が集まっています。本作について詳しくは「アジアフォーカス・福岡映画祭2003 リポート」の「『もし、あなたなら』」をご覧下さい。
11月14日には、ほかにもカン・スヨンの四年ぶりとなる映画復帰作『輪廻 リ・インカーネーション』、現在、東京で公開されている『密愛』のイ・ジョンウォン主演作『最後の晩餐』も公開されましたが、いずれも興行的には不発に終わりました。
上位陣は先週とほとんど変わらずです。『英語完全征服』は、週末ソウルで5万4千名を動員し、ここまでの全国累計観客動員数は66万名程度。『偉大なる遺産』は全国累積動員数が200万名に近づいています。そして『黄山ヶ原』は全国観客動員数の累計が270万名を記録。
11月8日(土)〜9日(日)
《短評》
全世界同時公開された『The Matrix : Revolutions』ですが、韓国ではオープニングの週末二日間、ソウルで24万名、全国で103万名の観客を動員しました。封切り時のスクリーン数は、ソウル110スクリーン、全国360スクリーンと、韓国における最多スクリーン記録を更新しましたが、動員数では前作『The Matrix : Reloaded』を越えられず。期待されたほどにはヒットしなさそうな雰囲気。
『MUSA−武士−』のプロデューサーとキム・ソンス監督が、チャン・ヒョク&イ・ナヨンを起用して製作したラブコメ『英語完全征服』は、オープニングの週末二日間、ソウルで7万2千名、全国で34万名の観客を動員。
今秋のヒット作『偉大なる遺産』、『黄山ヶ原』、『スキャンダル』は、全国累計観客動員数で、各々150万名、250万名、329万名をマークしています。
11月1日(土)〜2日(日)
《短評》
『偉大なる遺産』が、週末の二日間、ソウルで9万5千名を動員し、公開二週目にしてBoxofficeトップの座を獲得しました。全国累計動員数は、11/2現在で111万9,571名。『黄山ヶ原』は、週末ソウルで8万2千名を動員。全国観客動員数は累計で226万3,000名。
『スキャンダル』は、ソウルで2万7千名を動員。11/5から『マトリックス レボリューションズ』が全世界同時公開され、なおかつ韓国では過去最大規模(ソウル112スクリーン、全国364スクリーン)で公開されることを考えると、これ以上の数字の伸びは期待できない。全国観客動員数は11/2現在、累計で323万名程度。350万人突破も難しいか? 現地韓国での鑑賞希望の方はHurry up!!
今週は新作韓国映画の公開はありませんでしたが、チョナン・カンこと草g(なぎ)剛主演の日本映画『黄泉がえり』が10/31に公開されました。現地での題名は『還生』。ソウルでは21スクリーンで公開され、オープニングで1万4千名を動員。現在四週連続でBoxofficeトップ10入りを果たしている『冷静と情熱のあいだ』と比べると数字的にはかなり落ちます。ただし韓国版公式サイトの掲示板を見る限りでは、ご覧になった方の評価は極めて良好。テーマ的にも、内容的にも、音楽的にも、韓国の皆さんが気に入りそうな作品ですからね。ここのところ韓国映画はホラー系、歴史ドラマ系、アクション系、コメディ、ラブコメ系はあるものの、ジーンと感動できる映画が全くと言っていいほどありませんので、かわりに『黄泉がえり』でしっとり泣いてください!>韓国の皆さん ちなみに、掲示板の書き込みを見るに、剛君、「チョナン・カン」として韓国でもすっかり認知されているようです。ただし「ナンカン氏」という表記が目立つ。「チョ」が名字で「ナンカン」が名前と思われているようです。(^^;
10月25日(土)〜26日(日)
《短評》
今週は、『偉大なる遺産』、『春の日のクマは好きですか?』、『セックスインポッシブル〜男はみんな狼だ!〜』、『選択』の四作品が公開されました。『選択』は、先だって開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭でプレミア上映された『送還日記』と同じく、韓国における獄中生活でも自らの思想を曲げなかった北朝鮮の政治工作員を描いた作品。『送還日記』にも出ていた非転向長期囚で実在の人物キム・ソンミョンの生涯を描いた劇映画です。監督は、光州事件を題材にした秀作インディペンデント映画『五月−夢の国』を製作したホン・ギソン。個人的に非常に気になる作品ですが、こういった真摯なテーマを扱った作品が興行的に苦しいのは言うまでもありません。
さて、興行成績ですが、『黄山ヶ原』が新作『偉大なる遺産』を僅差でかわして、二週連続Boxofficeトップ。週末二日間、ソウルで12万7千名の観客を動員し、全国累計では170万名を突破しました。
2002年に大ヒットしたハートウォーミング系の学園コメディ『夢精期』のキム・ソナ、そして、ちょっとお下劣な学園もの『セックス イズ ゼロ』で名をはせたイム・チャンジョンが主演したラブ&コメ『偉大なる遺産』は、オープニングの週末、ソウルで11万名程度を、全国では48万名程度を動員。トップこそ逃しましたが、好調な滑り出しです。
『スキャンダル』は四週目に入り、週末の二日間にソウルで4万2千名を動員するに終わりました。数字的にかなり落ち込みが激しいですが、全国累計観客動員数はすでに306万名を突破。大ヒットです。
新作『春の日のクマは好きですか?』と『セックスインポッシブル〜男はみんな狼だ!〜』は6位、7位スタート。前者は現在東京で公開中の『ほえる犬は噛まない』のペ・ドゥナ主演作、後者は若手俳優を起用したキャンパス・コメディですが、いずれもソウルでの動員が1万2千名前後と低調。
10月18日(土)〜19日(日)
《短評》
封切りされたばかりの『黄山ヶ原』が、オープニングの週末二日間、ソウルで19万8千名余りの観客を動員し、Boxofficeトップの座に就きました。新羅と百済の間で繰り広げられた黄山ヶ原の戦いをコミカルに描いた時代劇ですが、全国267スクリーンで公開され、つい先日『スキャンダル』が打ち立てた韓国映画史上最多スクリーン記録(封切り時)をあっさり更新。公開から三日間でソウルでは28万7千名を、全国では90万5千名を動員し、大ヒットしています。『スキャンダル』から数えると三週連続で時代劇がBoxofficeトップを取ったことになります。
『スキャンダル』は封切りから二週連続で守ってきたトップの座を譲りましたが、週末ソウルで8万2千名を動員。全国の累計観客動員数は277万名を突破しました。ただし、『黄山ヶ原』に押されて数字の伸びが落ちてきているのが気になるところ。
日本でも『女校怪談』、『秘密』が紹介されているパク・キヒョン監督の新作『アカシア』は、4位スタート。今年の釜山国際映画祭のクロージングにも選定されたホラー系の作品ですが、オープニングではソウルで1万7千名の観客を動員するに終わりました。
ちなみに、今週ソウルで映画を見た観客の75%は、大ヒット中の『黄山ヶ原』と『スキャンダル』を観た計算になります。完全な(一本かぶりならぬ)二本かぶり状態。ヒットする映画は徹底的にヒットし、そうでない作品は・・・という展開になっています。なお、10月17日には釈由美子の『修羅雪姫』も公開されましたが、トップ10入りすらできず。
10月11日(土)〜12日(日)
《短評》
二週目も『スキャンダル』がブッチギリのトップ独走です。週末の土日、ソウルで16万2千134名の観客を動員。封切り11日目となる10月12日時点で、全国では219万4千529名の観客を動員しています。公開スクリーン数も全国278スクリーン(ソウル84スクリーン)に増加。当分、この勢いは止まりそうにありません。
10月10日には日本映画『冷静と情熱のあいだ』と『ドッペルゲンガー』が公開されました。今年に入ってからはJホラー『呪怨』以外は興行的にダメダメだった日本映画ですが、『冷静と情熱のあいだ』はオープニングでBoxoffice3位にランクイン。週末、ソウルで3万4千名程度の観客を動員し、まずまずの出だしです。ただし、釜山国際映画祭のオープニング作品にも選ばれた黒沢清の『ドッペルゲンガー』は十分なスクリーン数を確保することができず、10位以内に入ることすらかなわず。韓国では力のある配給会社が付くかどうかも興行を左右する大きな要因です。ちなみに、『冷静と情熱のあいだ』の配給はブエナ・ビスタ・コリア、『ドッペルゲンガー』の配給は常に作家性の強い作品を紹介しているミロ・ビジョン。
10月4日(土)〜5日(日)
《短評》
『スキャンダル』が来ました。韓国映画としては新記録となる週末前売り券販売数(約10万枚、チケット販売サイト「マックス・ムービー」調べ、これまでの最高売上枚数は『箪笥』の5万4千枚)をマークするなど期待の高まる中、10月2日から公開され、韓国の建国記念日にあたる祝日=開天節の10月3日、そしてそれに続く土日と都合四日間で、ソウルでは42万2千513名の観客を、全国ではなんと112万5千661名の観客を動員(いずれも製作会社の発表による)。(1)韓国映画史上最短での観客動員100万人突破(オープニングの週末で100万人を突破したのは韓国映画としては初)、(2)オープニングの週末最多観客動員数(全国87万8千224名、これまでの記録は『箪笥』の73万8千159名)、(3)韓国映画史上最多スクリーンによる公開(全国260スクリーンで10月2日に封切られ翌3日には全国270スクリーンへ拡大、『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』の全国240スクリーンを凌駕)といった新記録を連発。まさに記録ずくめの爆発的な大ヒットです。来週は有力作の公開がないため、このまま突っ走る可能性大。『殺人の追憶』を抜いて、今年一番の大ヒット作となるかどうか、今後の動向が注目されます。
そのほか、10月2日には日本映画『陰陽師』も公開され、オープニングのBoxoffice10位にランクイン。日本での『陰陽師2』公開に合わせたのでしょうか?
9月27日(土)〜28日(日)
《短評》
『オー!ブラザーズ』が『S.W.A.T.』に首位の座を明け渡しました。と言っても今週末もソウルで5万6千名、全国で19万7千名あまりの観客を動員し、これまでの全国累計観客動員数は276万名程。大ヒットです。
日本でもデビュー作『ユリョン』が公開されたミン・ビョンチョン監督の第二作『ナチュラル・シティ』は、オープニングでソウル4万9千名、全国14万名の観客を動員し、Boxoffice4位スタート。ユ・ジテ主演のSF大作ですが、苦しい出だしとなりました。
さて、来週は今、日本でもっとも注目されている韓国人男優と言っても過言ではないペ・ヨンジュンの主演デビュー作『スキャンダル』が公開されます。いったいどれくらいの人が韓国までこの作品を見に行かれるのでしょうか?
9月20日(土)〜21日(日)
《短評》
キム・ギドク監督の新作仏教映画『春夏秋冬そして春』が公開されました。韓国でのキャッチ・コピーは「悪い(?)監督キム・ギドクの良い映画!」(苦笑)。スマッシュ・ヒットとなった前々作『悪い男』をもじったコピーだと思われますが、今回は興行的には惨敗気味。オープニングの週末、ソウルで1万名前後の観客を動員するに終わり、Boxoffice7位スタートとなりました。
さて、『魚と寝る女』が劇場公開された以外は、日本では映画祭でのみ紹介されるにすぎなかったキム・ギドク監督作品ですが、ここのところ日本の配給会社がその作品をビシビシ購入しています。『受取人不明』、『悪い男』、そして『コースト・ガード』など。このうち、最初に劇場公開されるのは『悪い男』になりそうです。2004年2月下旬、新宿武蔵野館にて。独特な世界観を持つ監督なので、好き嫌いは分かれると思いますが、一度、お試しあれ。ちなみに、映画は凄まじい!ですが、監督本人はお猿さんの置物系(?)のチャーミングで面白い方です。そのギャップがまた楽しい。
二週連続でトップをゲットしたのは『オー!ブラザーズ』。公開から三週目で全体的に秋夕公開映画の動員数が落ちてきている中で、週末、ソウルで9万1千名余りの観客を動員。ロング・ラン体制に入りつつあります。一方、『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』は三週目でガクッと数字が落ち、週末、ソウルで2万2千名を動員するに終わりました。また『吹けよ春風』もソウルで週末二日間、2万名程度の観客を動員するに終わりました。
9月13日(土)〜14日(日)
《短評》
三週間分、まとめて解説します。
8月29日に『ラブ・インポッシブル〜恋の統一戦線〜』と『プラスチック・ツリー』が公開されました。前者は『ジャカルタ −現金争奪戦−』、『夢精期』というヒット作を飛ばしたチョン・チョシン監督によるラブ&コメ、後者はドーヴィル・アジア映画祭公式コンペ部門にも招待された意欲作でしたが、いずれも興行的には思うような成績をあげることが出来ませんでした。
韓国ではお盆休みを「秋夕(チュソク)」と呼び、旧暦で行います。今年の秋夕休暇は9月10日から12日まで。これに9月13日・14日の土日を含めると五連休。秋夕は韓国映画界にとっても稼ぎ時で、その直前には有力な作品がまとめて公開されます。
今年、秋夕映画として公開された韓国映画は『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』、『オー!ブラザーズ』、『吹けよ春風』の三作品。これに単館公開されたドキュメンタリー作品『霊媒 生者と死者の和解』を加えた四作品が9月5日に公開されました。オープニングのスタート・ダッシュに成功し、Boxofficeトップを獲得したのは2001年の大ヒット作『花嫁はギャングスター』の第二弾『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』。しかし二週目に入ると数字がガクンと落ちて、二位へ後退。9月14日現在全国で160万名程度を動員。続編がなかなかヒットしない韓国映画界にあっては、かなりいい数字です。
『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』と入れ替わって、二週目にしてトップに立ったのは、イ・ジョンジェ&イ・ボムス主演のヒューマン・コメディ『オー!ブラザーズ』。9月14日現在全国で172万名程度を動員。公開劇場数も多く、加えて座席占有率も高いので、ロングランの期待が高まります。
キム・ジョンウンとキム・スンウが共演した『吹けよ春風』は二週連続の四位。『オー!ブラザーズ』、『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター2』と比べると差を付けられる形となりました。
9月6日(土)〜7日(日)
8月30日(土)〜31日(日)
8月23日(土)〜24日(日)
《短評》
『浮気な家族』が公開二週目にしてBoxofficeトップに。週末ソウルで7万4千名あまりを動員し、全国累計動員数は98万名。ユ・ジテ主演のホラー『Mirror 鏡の中』は週末ソウルで3万1千名を動員し、全国累計では56万名ほどを動員。『狐怪談 』と『4人の食卓』は、各々全国で173万名、70万名あまりを動員。今夏、ホラー映画三作品はいずれもまずまずの成績を収めることになりました。一方、夏休み子供映画『カルガリ・ファミリーとドラキュラ』も全国で累計41万名の観客を動員しています。
8月16日(土)〜17日(日)
8月9日(土)〜10日(日)
8月2日(土)〜3日(日)
《短評》
今週も数字の紹介のみとさせていただきます。『狐怪談』はソウルで48スクリーンで公開され、週末二日間で11万3千名あまりの観客を動員し(全国累計では60万名)、Boxoffice のトップに立ちました。『シングルス』は相変わらず好調。週末、ソウルで3万3千名を動員し、全国累計観客数は206万名と、200万名の大台を突破。『トンケの蒼い空』は、週末のソウルで2万5千名ほど、全国累計では120万名程度を動員。夏休み子供映画『カルガリ・ファミリーとドラキュラ』は全国で累計11万名の観客を動員しています。
7月26日(土)〜27日(日)
《短評》
今週は簡単に。『シングルス』は週末、ソウルで5万3千名あまりを動員し、全国累計では181万名程度まで数字を伸ばしました。『トンケの蒼い空』は、週末のソウルで4万5千名ほど、全国累計では95万名程度を動員。『清風明月』と『ワンダフルデイズ』は各々全国累計の観客動員数が、48万名、25万名となっています。
7月19日(土)〜20日(日)
《短評》
7月17日は「制憲節」。韓国の憲法記念日で、休日のため、今週末公開作品は通常より一日〜二日早く公開されています。
並み居る話題作を抑えてトップをキープした『シングルス』は、独身女性の友情を描いた作品。女性を主人公とした友情ものとしては、これまでも『子猫をお願い』、『アフリカ』などが作られてきましたが、韓国ではこのジャンルは興行的に失敗続き。『シングルス』の成功はジャンルの多様化という意味で朗報です。7月20日現在、全国で141万名を動員。
チョン・ウソンと『友へ/チング』のクァク・キョンテク監督の初コラボレーション作『トンケの蒼い空』は、オープニングの週末二日間、ソウルで8万9千名あまりを動員。全国では累計で57万名あまり。内容がイマイチ分かりにくい作品ですが、チョン・ウソンのネームバリューが効いたのか、悪くない数字です。
鳴り物入りで公開されたSFアニメーション『ワンダフルデイズ』と大型時代劇『清風明月』は、各々全国観客動員数が累計で20万名、29万名程度。『ワンダフルデイズ』はコリアン・アニメとしてはこれでも健闘しているほうですが、製作に投入された資金を考えると興行的にはやはり成功とは言えません。『清風明月』は日本でも人気のチェ・ミンスが主演していますが、これまた大作であることを考えるとあまりに寂しい数字。今後は海外セールスに活路を見出すしかないようです。
7月12日(土)〜13日(日)
《短評》
1994年に、フジテレビで放送されたテレビ・ドラマ『29歳のクリスマス』のリメイク『シングルス』が公開されました。オープニングの週末二日間、ソウルで14万8千名を動員し、Boxoffice のトップに躍り出ました。全国では7/13の日曜日までに62万名を動員。スマッシュ・ヒットです。主人公のキャリア・ウーマンを演じるのは、『情愛』のオム・ジョンファと、『オーバー・ザ・レインボー』、『菊花の香り 〜世界でいちばん愛されたひと〜』のチャン・ジニョン。相手役は『太陽はない』、『夢精期』のイ・ボムスと、『セイ・イエス』、『爆烈野球団!』のキム・ジュヒョク。
『君に捧げる初恋』は、三週目に入り順位を落としたものの、週末ソウルで5万8千名あまりを動員し、全国累計観客数は200万に迫る勢い。『箪笥』は全国で300万名前後を、10位の『殺人の追憶』は全国512万名を動員しています。
7月5日(土)〜6日(日)
《短評》
今回はお休みいたします。
6月28日(土)〜29日(日)
《短評》
新作の『君に捧げる初恋』が『Charlie's Angel 2 : Full Throttle』とのタイマン勝負を制して、オープニング首位をゲット。ソウルでは66スクリーンと大規模に公開された本作は、週末二日間にソウルで15万3千名あまりを、全国累計では25万名を動員しました。日本でも『猟奇的な彼女』で人気に火がついたチャ・テヒョン、そして『クラシック』公開の暁には日本での知名度アップ間違いなしのソン・イェジンが、『永遠の片想い』に続いて共演したラブ・コメディ。前作二作品では健気さ全開&お目々ウルウル少女を演じたソン・イェジンですが、今回は猟奇的な女の子に変身しているようです。これはこれで見たいかも。
話題のホラー映画『箪笥』は、三週目にして首位から陥落。しかし、今週末、ソウルでは7万2千名あまりを動員し、全国累計は260万名をオーバー。十分なヒット作です。そして、『箪笥』のヒットに引っ張られたのか、ジャパニーズ・ホラー『呪怨』もオープニング四位とまずまずの滑り出し。
アダルト・ビデオ出身監督の長編劇映画デビュー作として話題を呼んだ『欲望 Lovers』ですが、オープニングは六位スタート。ソウルで2万名、全国で8万1千名を動員するに終わりました。
ロング・ランしている『殺人の追憶』ですが、封切りから65日目にあたる6月28日、ついに全国観客動員数500万人を突破しました。そして、日本の配給会社への版権販売も決定。今から日本公開が楽しみですね。
6月21日(土)〜22日(日)
《短評》
『箪笥』が、二週連続でBoxofficeトップです。オープニングの週末二日間、ソウルで15万名ほどの観客を動員した本作ですが、二週目の週末はなんと17万5千名あまりを動員。2万名以上も数字を伸ばしました。通常は、一週目から二週目にかけて数字が落ちるもの。逆に数字が伸びたというのは『殺人の追憶』と同じ現象で、大ヒット&ロングランの兆しです。全国累計の観客動員数は、6月22日現在200万名弱。
『箪笥』と同日公開の『人生の逆転』は全国累計観客動員数が45万名ほど。最終的に全国100万名の大台は超えられそうにありません。『同い年の家庭教師』を抜いて、今年上半期最大のヒット作となりそうな『殺人の追憶』は全国累計観客動員数492万名をマーク。
今週は新作韓国映画の公開はありませんでした。
6月14日(土)〜15日(日)
《短評》
今週はキム・ジウン監督の新作ホラー『箪笥』と、ハ・ジウォン&キム・スンウのコメディ『人生の逆転』の二作品が公開されました。
カンヌ国際映画祭のフィルム・マーケットで、韓国内公開に先立って日本のバイヤーに版権が売れたことでも話題となったホラー映画『箪笥』が『The Matrix : Reloaded』から首位を奪取。ソウルでは52スクリーンで公開され、オープニングの金土日で21万4千144名もの観客を動員。全国では158スクリーンで公開され、77万4,500名あまりの観客を動員しました(韓国映画のオープニング全国観客動員新記録を樹立)。昨年、サマーシーズンに公開され大ヒットした『ボイス』に続くコリアン・ホラーの大ヒットです。7月の富川ファンタスティック映画祭を控え、今後も韓国では、チョン・ジヒョンの新作『4人の食卓』、『女校怪談』シリーズ第三弾など、続々とホラー系の作品が公開されていきます。今年の夏はホラー・ブームの予感?
『人生の逆転』はオープニングの週末にソウルで約5万名、全国で30万名あまりを動員。『ボイス』、『セックス イズ ゼロ』と二作品連続で大ヒットを飛ばしたハ・ジウォンですが、今回は「大」のつくヒットは難しい模様。すっかりBoxofficeの常連さんとなった『殺人の追憶』は全国500万人動員まであとわずか。同じく常連さんの『ワイルド・カード』は全国の累積動員数が140万人を超えました。
6月7日(土)〜8日(日)
《短評》
地下鉄を舞台にしたディザスター大作『TUBE/チューブ』が公開されました。当初2003年3月公開予定だったのですが、2月に大邱で発生した地下鉄放火事件の影響で、(国民感情を考慮して)公開が大幅に遅れた作品です。先だってカンヌ国際映画祭のフィルム・マーケットで日本の配給会社が版権を購入したことでも話題となりました。オープニングの観客動員数はソウルで3万7千人、全国で23万6千人とビッグ・バジェット作品としては物足りない数字。『The Matrix : Reloaded』の煽りを食ったのでしょうか? 今後の巻き返しに期待したいところです。主演は、今年10月にその主演作『ほえる犬は噛まない』が公開されるペ・ドゥナと、『燃ゆる月』のキム・ソックン。オールド・ファンには懐かしい『将軍の息子』シリーズのパク・サンミンもテロリスト役で出演しています。
『殺人の追憶』はランクをひとつ落としましたが、週末ソウルで4万1千人ほどの観客を動員。全国累計観客動員数は464万人あまり。500万の大台突破は目前です。
5月31日(土)〜6月1日(日)
《短評》
今週は、先週と状況に大きな変化はないので、簡単に。
六週目に入った『殺人の追憶』は今週末ソウルで6万2千名程を動員。全国累計観客動員数は430万名余り。そろそろ勢いが衰えてきたものの、全国500万名は射程圏内か? 『ワイルド・カード』は週末、ソウルで4万8千人を動員。全国累計はまもなく100万人に到達する模様。
新作韓国映画としては、伝説の名画『アリラン』(脚本・監督・主演:ナ・ウンギュ、1926年韓国公開作)をベテラン、イ・ドゥヨン監督がリメイクした、『アリラン2003』と、高橋和也、山下徹大らが主演している日韓合作『Run2U』の二作品が公開されました。前者は2002年に平壌国際映画会館で試写会・上映会が開催され、今回の韓国公開とほぼ時期を同じくして北朝鮮でも同時公開されたことで話題となりましたが、興行成績的にはソウルでBoxoffice10位、全国では4千名程度の動員と大惨敗。『Run2U』に至ってはBoxofficeトップ10に入ることもできませんでした。
5月24日(土)〜25日(日)
※ ソウルの主要劇場を標本とした週末二日間の観客動員ランキング(『FILM2.0』調べ)
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
1(-) |
The Matrix : Reloaded |
5/23 |
2(1) |
殺人の追憶 |
4/25 |
3(2) |
ワイルド・カード |
5/16 |
4(4) |
How to lose a guy in 10 days |
5/8 |
5(-) |
Better Than Sex |
5/23 |
6(3) |
X2 : X-Men United |
4/30 |
7(6) |
National Security |
5/16 |
7(-) |
Far From Heaven |
5/23 |
9(-) |
|
|
10(-) |
|
|
《短評》
『The Matrix : Reloaded』が来ました。
ソウル102スクリーン、全国320スクリーンで封切り。オープニングの週末、ソウルで314,600名、全国で121万名を動員。公開時、ソウルでのスクリーン数が100を超えたのはこれが初めてのこと。そして、オープニングの動員数も昨年『ハリー・ポッターと秘密の部屋』がマークしたソウル23万名、全国101万名という記録を大きく上回る数字と、記録ずくめのスタート・ダッシュとなりました。この作品が、劇場街に観客を呼び集めたことにより、映画市場全体の動員数も通常の1.5倍以上に。他の映画の動員にも好影響を与えました。日本では『二重スパイ』と同日の6月7日に全国公開される『The Matrix : Reloaded』。相乗効果で二作品ともヒットとなるのか、それとも一人勝ちになるのか? 気になるところです。
『殺人の追憶』は『The Matrix : Reloaded』に首位の座を明け渡しましたが、週末ソウルで85,400名を、全国累計では3,948,000名を動員。公開から33日目にあたる5月27日には全国観客400万名(ソウルでは150万名)を突破し、相変わらずの好調ぶりをキープしています。同じく刑事物の『ワイルド・カード』も悪くない数字。週末、ソウルで5万3千名を動員し、全国の累計は60万名を超えました。大ヒットとは言えませんが、クリーン・ヒットです。
今週、新作韓国映画の公開はありませんでした。
5月17日(土)〜18日(日)
《短評》
Boxofficeトップは今週も『殺人の追憶』。公開以来四週連続のトップですが、特筆すべきはその週末動員数がほとんど落ちないということ。通常は第一週にドカン!と来てあとは放物線を描くように動員数が落ちていくのですが、この作品については別。今週末ソウルで12万9千名ほどを動員し、四週連続で週末動員数10万人台をキープ。公開から22日目の5月16日には全国観客動員数300万人を突破。次週はいよいよ『The Matrix reloaded』が公開されますが、「落ちない数字」を考えると全国500万人も射程内に捕らえたか?
二位には『殺人の追憶』と同じく刑事物の『ワイルド・カード』がランク・イン。『ガン&トークス』で特捜検事を演じていたチョン・ジニョンが先輩刑事を、そして『受取人不明』、『海賊、ディスコ王になる』などで日本でもその名前を知られるようになりつつあるヤン・ドングンが若手刑事を演じています。『海賊、ディスコ王になる』でヒロインを演じたハン・チェヨン(レイチェル・ハン:2001年に資生堂シャンプー「マシェリ」のCMで滝沢秀明と共演)も出演。オープニングの週末、ソウルで6万6千名あまりを動員。全国では30万人ほど。まずまずの滑り出し。
一方、同じく新作の『天国からの手紙』は、オープニング七位と苦しいスタートとなりました。監督=キム・ジョングォン、脚本=チャン・ジンという『リメンバー・ミー』での組み合わせが復活。そして、主演はチャン・ジンの秘蔵っ子シン・ハギュンと、今年『アウトライブ −飛天舞−』でその美貌を日本の観客に披露したキム・ヒソン。韓国映画としては珍しい「田舎」を舞台にした恋愛ドラマ。不調の原因はいずこに?
5月10日(土)〜11日(日)
《短評》
今週は新作韓国映画の公開はありませんでした。全般的な状況も変わっていませんので、簡単に。
『殺人の追憶』は三週連続でBoxofficeトップをキープ。封切りから14日目にあたる5月8日に全国の観客動員数200万人を突破。その後も順調に数字を伸ばし、5月11日現在全国で254万人を動員して、大ヒット。『The Matrix reloaded』が公開される5月23日までは無敵か?
二週目の『蝶』は、全国で累計50万名程度の観客を動員。悪くはないが良くもない数字で、後は消え行くのみ。『ぼくらの落第先生』は累計で全国242万名ほどを動員。『オー!ハッピーデイ』は全国100万名を辛うじてクリア。一方で、先週公開されたばかりの『星』、『五歳庵』はトップ10圏外へ。上映打ち切り間近。
5月3日(土)〜4日(日)
《短評》
韓国映画の新作が三作品公開され、そのいずれもがトップ10入りしたことにより、二作品を除いて韓国映画と日本映画で埋め尽くされました。日本でもBoxofficeトップ10が日本映画と韓国映画で埋め尽くされるなんてこと・・・ないでしょうね(涙)。
第一位は先週に引き続き『殺人の追憶』。興行二週目に入りましたが、スクリーン数を10ばかり増加させ、オープニングの土日では12万名だったソウルでの観客動員数は、今週末15万名を記録。韓国でも5月5日は「子供の日」で連休ですが、その休日効果を割り引いても二週目に数字を伸ばすというのはなかなかないこと。今後、数週間有力作の公開がないこともあって、ロングラン&大ヒットの可能性大です。劇場には普段映画を見ない30代の観客も足を運んでいるとかで、これも好材料。累計では、封切り11日目にあたる5月5日までで全国167万人の観客を動員。最終的な数字の予想としては全国300万人は確実。あとは400万〜500万まで数字を伸ばせるかどうかといったところでしょうか。
新作公開映画としては、プレ・サマーシーズンのハリウッド大作第一弾として『X2 : X-Men United』が封切られヒットしてますが、『殺人の追憶』の勢いにはかなわず。興行成績は二位どまり。歌手兼俳優としてキャリアの長いキム・ミンジョンと、昨年の年間Boxofficeトップの成績をたたき出した『大変な結婚』のヒロイン、キム・ジョンウンが共演したメロ・ドラマ『蝶』は第三位スタートとなりました。が、二位との差は大きく、ヒットとは呼びにくい状況。1980年代を背景としたヤクザと情婦の物語ですが、今の韓国ではあまりヒットしそうにない題材です。
今週、第四位の『オー!ハッピーデイ』は全国観客が累計で100万名に近づきつつあります。また、第五位の『ぼくらの落第先生』は全国で235万名を動員。前者はまずまずのヒット。後者は大ヒットといってよいでしょう。
そのほか今週は、期待のコリアン・アニメーション『五歳庵』(『オセアム』という題名で5/22、コリアン・シネマ・ウィーク in Spring@東京竹橋・科学技術館サイエンスホールにて上映)、それに『友へ/チング』、『チャンピオン』のユ・オソンが初のメロ・ドラマに挑戦した『星』が公開されましたが、いずれもソウルでのオープニング興行成績は一万名前後と惨敗に近い数字。どちらも先は長くなさそうです(号泣)。
4月26日(土)〜27日(日)
《短評》
今週は韓国映画がワン・ツー・スリーを独占。今年に入って「初」の快挙です。Boxofficeトップは韓国でのアンケートで「今年上半期、最も期待される映画」にも選ばれた『殺人の追憶』。オープニングの金土日三日間で、ソウルで17万名余り、全国では45万名を動員する幸先のよいスタートを切りました。そのデビュー作『ほえる犬は噛まない』が本年10月に日本公開されるポン・ジュノ監督の第二作。主演はソン・ガンホと、これまた日本公開が予定されている『気まぐれな唇』のキム・サンギョン。軍事政権時代に発生した連続殺人事件を題材にした刑事ドラマですが、芸達者な俳優達と演出力に定評のある監督の手腕によって、シリアスな一級の作品に仕上がっている模様。コメディ系の作品ばかりヒットする昨今の韓国映画界に一石を投じる大ヒットとなるか注目されます。
今週の二位、三位は、先週の一位『オー!ハッピーデイ』と二位『ぼくらの落第先生』がそのままスライド。第四位には、宮崎駿の『もののけ姫』がランクインしました。が、昨年夏、韓国での日本映画歴代最高観客動員数を記録した『千と千尋の神隠し』に続くヒット・・・とはならなさそうです。ジブリ作品としては既に旧作の部類に入ること、韓国のジャパニメーション・マニアは既にビデオで見ていることなどがその原因でしょうか。
4月25日には爽やかな少年サッカー・ドラマ『ボリウルの夏』も公開されましたが、こちらはオープニング七位という低調な結果に終わりました。田舎に赴任してきた若い神父率いる少年サッカー・チームと、地元の僧侶が率いる少年サッカー・チームを描いたこの映画。仏教徒と並んでキリスト教徒の多い韓国ならではの題材で、サッカー、少年、田舎とくればかなり面白い映画になりそうな気がしますが、今回は完全に『殺人の追憶』の話題性に隅に追いやられる形となりました。監督は『灼熱の屋上』のイ・ミニョン。1980年代からの韓国映画ファンには懐かしいチャン・ミヒも修道院長役で出演しています。
4月19日(土)〜20日(日)
《短評》
お茶の間のアイドル、チャン・ナラのスクリーン・デビュー作『オー!ハッピーデイ』が、Boxofficeトップでオープニングを飾りました。チャン・ナラが明るい女性ストーカーを演じたラブ・コメですが、女優が「猟奇的な」壊れた演技を披露するという意味では、『猟奇的な彼女』、『同い年の家庭教師』に続く作品と言えます。が、興行成績は前二作に遠く及ばず、オープニングの週末ソウルで7万名前後の観客を動員するにとどまりました。来週は今年上半期最高の期待作『殺人の追憶』が公開されますので、『オー!ハッピーデイ』のBoxofficeトップの座は短命に終わりそうです。
『ぼくらの落第先生』はトップこそ譲りましたが依然好調をキープ。4月20日現在で全国累計観客数は195万名あまり。4月26日に日本で公開される『ボイス』と同レベルの全国250万人程度はいきそうです。
ホン・サンス監督の助監督出身の女性監督パク・チャノクのデビュー作『嫉妬は我が力』は、ソウルで30スクリーンあまりで公開されましたが、オープニングの動員数は1万4千人程度。作家主義映画だけに大ヒットすることは当初より期待されていませんでしたが、スクリーン数からするとやはり残念な結果といわざるを得ません。
4月12日(土)〜13日(日)
《短評》
先週、『シカゴ』を抜いてBoxofficeトップにたった『ぼくらの落第先生』が、引き続きトップをキープ。今週末の土日二日間、ソウルでは9万3千人あまりを動員。また累計では、ソウルで55万人、全国で165万人を動員(いずれも配給会社の発表による)。ソウル動員100万人の大台を突破できるかどうかは微妙なものの、ロングラン体制に入りつつあります。
今週は、ハム・セドクの原作を映画化した『童僧』が封切られました。日本でも映画祭で上映された『心の故郷』(1949年、チェ・ウニ主演)のリメイクで、ベルリン国際映画祭など、そうそうたる国際映画祭に招待された作品。韓国映画としては<真摯な意味で>久々に僧侶をテーマとした作品ですが、『曼陀羅』、『達磨はなぜ東へ行ったのか』などに続く名作の誕生!となりますでしょうか。ちなみに、この『童僧』、どちらかというとアート・フィルムなのですが、韓国でのチラシはあたかもコメディ映画のようなデザイン。ライト感覚の映画でないとヒットしない昨今の韓国映画界の状況に、宣伝方法も大きく影響を受けているようです。興行的には、公開直後の土日二日間、ソウルで2万9千人を動員。地味な出だしですが、低予算映画であることを考えると悪くない数字といえます。客層も、10代・20代の若者だけでなく、30代以上の大人も多く、韓服や改良韓服で来場するお年寄りもちらほら。若者が主要客層の韓国映画界にあって、これはかなり珍しいことであり、かつ好ましいことです。
今週末はジャパニーズ・ホラー『リング0 〜バースデイ〜』も封切られましたが上映館数が少なく、Boxofficeに顔を出すことはできませんでした。一方、日本では4月26日からコリアン・ホラー『ボイス』の全国一斉公開が決定。こちらの興行はどうなるのでしょうか。
4月5日(土)〜6日(日)
《短評》
先週公開された『ぼくらの落第先生』ですが、二週目に入り『シカゴ』を抜きBoxofficeトップに立ちました。4月6日現在、全国で117万人の観客を動員。スマッシュ・ヒットです。
今週封切りされた『地球を守れ!』と『愛と、死を見つめて』は、興行的にはいずれも不調。シン・ハギュンが「地球が宇宙人による破壊計画の危険にさらされていると信じている青年」を演じる奇怪なるSFコメディ『地球を守れ!』は映画評壇では絶賛に近い評を得ていますが、興行的には全くの不振。『ワイキキ・ブラザース』、『子猫をお願い』、『復讐者に憐れみを』などと同じく歴史(=早期上映打ち切り)は繰り返されるのか? 一方の『愛と、死を見つめて』はアン・ジェウク&イ・ウンジュ主演のメロドラマ。死を目前にした女性患者と彼女を診る男性医師が主人公と聞くと、いかにもなコリアン・メロですが、さてその出来は如何?
3月29日(土)〜30日(日)
《短評》
期待作『シカゴ』と『ぼくらの落第先生』が公開されました。結果は、『シカゴ』が週末二日間ソウルで13万6千名を、『ぼくらの落第先生』が同11万名あまりを動員。直前のアカデミー賞受賞効果か、軍配は『シカゴ』にあがりましたが、『ぼくらの落第先生』の数字も十分なヒット作といっていい数字。第二週以降の推移によっては「大」がつくヒットになる可能性も。『同い年の家庭教師』からバトンを受けて、どこまで数字をのばせるか注目です。
『ぼくらの落第先生』は悪徳不良教師が田舎の純真な子供達に触れて・・・という内容のヒューマン・コメディ。監督は『おもしろい映画』のチャン・ギュソン。主演はここのところコメディ映画への主演が続いているチャ・スンウォン。この作品、ミラマックスが韓国での公開前からリメイク権と北米の配給権を購入したことで話題となりました。ちなみに、これまでアメリカの会社がリメイク権を購入した韓国映画には『イルマーレ』、『猟奇的な彼女』、『花嫁はギャングスター』、『達磨よ、遊ぼう!』、『大変な結婚』、『ジェイル・ブレーカー』などがありますが、完成前にリメイク権が購入されたのは、『ぼくらの落第先生』が初。
一方の『同い年の家庭教師』ですが、急速に勢いを失ってきています。3月30日現在全国観客動員数の累計は475万人。先週も書いたように最終動員数は500万人前後となるでしょう。Boxofficeトップの座を明け渡して以降、数字がガクンと落ちましたが、それでも『猟奇的な彼女』と同クラスの大ヒット。立派。
3月22日(土)〜23日(日)
《短評》
今週は簡単に。大ヒット中の『同い年の家庭教師』ですが、ついにトップの座を明け渡しました。3月23日現在、全国で461万人を動員(配給会社の発表による)。最終動員数は全国500万人前後といったところか。『菊花の香り 〜世界でいちばん愛されたひと〜』、『大韓民国憲法第1条』も揃って順位を下げ、もう勢いはない。期待は次週公開予定の『ぼくらの落第先生』へ。ただし、アカデミー賞作品賞を受賞した『シカゴ』と同日公開のガチンコ対決。さて軍配はどちらに?
3月15日(土)〜16日(日)
《短評》
先週末は韓国映画『大韓民国憲法第1条』、そして外国映画の『The Recruit』、『My Big Fat Greek Wedding』、『Together/北京ヴァイオリン』などが公開されましたが、Boxofficeトップは相変わらず『同い年の家庭教師』。ついに六週連続トップとなりました。ちなみに封切から六週連続トップというのは、『猟奇的な彼女』とタイ記録。来週もトップをキープできればいよいよ「『猟奇』超え」となります。3月16日現在、全国で444万人を動員(配給会社の発表による)。
『大韓民国憲法第1条』は、売春婦の政界進出を描いた政治風刺コメディ。主演は日本公開予定作『気まぐれな唇』のイェ・ジウォンです。お色気コメディという意味では年末にヒットした『セックス イズ ゼロ』に繋がる作品。そこに政治風刺が入っているところに注目ですが、実はこの作品の共同製作会社パン映画は、あのイ・ジャンホの会社。彼の名前も「企画」でクレジットされています。1980年代ニューシネマの旗手、社会の最底辺=「低きところ」に生きる人々に照明をあて、独特の手法で社会批判を展開したイ・ジャンホの精神がこの映画にも生かされているのか? そして、その作品が現代韓国社会で受け入れられるのか?という意味で個人的に注目していたのですが、オープニングではソウルで2万4千人あまり、全国では12万7千人程度と苦しいスタートに。
韓国では『Together』の題名で公開されたチェン・カイコー(陳凱歌)の『北京ヴァイオリン』ですが、興行的には全くの不振。日本では単館ロードショーされるこの作品も、韓国では当然のように全国一斉ロードショー。配給/興行形態が全く異なりますので、韓国での不振がそれすなわち作品の価値を低めるわけではありません。ちなみに、この作品の撮影&照明は『ペパーミント・キャンディー』、『Interview』、『MUSA−武士−』、『春の日は過ぎゆく』などでおなじみのキム・ヒョング&イ・ガンサンのコンビ。なんでも、中国ロケをした『MUSA−武士−』がチェン・カイコーの目にとまり、『北京ヴァイオリン』での起用に繋がったとか。他にも衣装担当がハ・ヨンスだったり、主人公の少年が宝物のように持っている写真がキム・ヒソンのものだったりと、韓中映画界の結びつきを感じることが出来る作品です。日韓合作も盛んですが、それと同等、いやそれ以上に韓中の交流も増えているのです。
3月8日(土)〜9日(日)
《短評》
韓国では学校の春休みが終わり、新学期が始まりました。韓国の映画関連の記事を読んでいるとよく「三月は映画非需要期」という表現が出てきますが、これは新学期の始業により学生観客の足が映画街から遠のくのが原因の一つです。先週末は韓国映画の新作公開はなし。外国映画でも有力作はなく、トップ3は不動です。
『同い年の家庭教師』は、五週連続のBoxofficeトップを堅守。配給会社によれば、3月9日時点で全国419万248人を動員。ただし、これまで毎週末(土日二日間)ソウルで10万人近い動員をマークしていたのが、先週末は6万人強に低落。先に説明した「三月は映画非需要期」の影響をモロに受けた格好に。これからは毎週の数字が落ちる中で、どこまで累計数字をのばせるか注目したい。
『菊花の香り 〜世界でいちばん愛されたひと〜』は、先週末ソウルで4万3千人あまりを動員。爆発的ではないもののジワジワ数字をのばしている模様。韓国では「大邱で起こった地下鉄放火事件の影響で、泣きたい観客が多いから数字がのびているのでは?」との説も囁かれているが、果たして?
『クラシック』は、現在全国で累計145万人余りを動員。記録に残る大ヒットというわけではないが、『Hero』、『Catch me if you can』、『二重スパイ』などをおさえて、旧正月公開映画の中では、もっとも息の長い興行に。
3月1日(土)〜2日(日)
《短評》
先週に引き続き『FILM2.0』による興行成績ランキングです。映画人会議配給改善委員会によるデータの公表は当分再開されそうにありませんので、今後、特に断りのない限りにおいては『FILM2.0』調べのランキングをご紹介することにします。
『同い年の家庭教師』は、レオ様の『Gangs of New York』を粉砕して、ついに四週連続のBoxofficeトップ。配給会社によれば、3月2日時点で全国383万610人を動員。来週は有力作の公開がないので、全国500万人の動員はほぼ確実。次の目標は600万人に。
先週公開された『菊花の香り 〜世界でいちばん愛されたひと〜』は、製作会社のテウォン・エンターテイメントによれば、ソウルで6万人、全国で30万人程度を動員。まずまずのスタート。チャン・ジニョンと新鋭パク・ヘイルが主演の本作は、『ラスト・プレゼント』型のオーソドックスな催涙メロドラマ。ベストセラー小説を映画化したものだが、原作小説の『菊花の香り』は邦訳(金河仁著、宮本尚寛訳)がPHP研究所より出版されている。興味のある方はご一読を。
つい先日、アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)で日本の会社が購入した『クラシック』は、相変わらずの粘り腰で、現在全国で累計136万9千人を動員。
最近の韓国映画界のブームの一つ「復古調」を売りにした新作『僕は彼女をはなさない』は八位と低調な滑り出し。これといったスクリーン・スターが出演していないのが響いたか?
2月22日(土)〜23日(日)
《短評》
2001年4月から映画人会議配給改善委員会によって公表されてきた韓国の興行成績ですが、その集計方法の公正性を問題視した配給会社、具体的に書くと『Catch me if you can』の配給会社CJエンターテインメントが「配給改善委員会の集計は、各社の配給方式の差を考慮せず、配給会社が提供する(水増し分が含まれているかも知れない)数字をそのまま発表しているため、信憑性がない」としてデータの提供を拒否、その後、コリア・ピクチャーズ、コロムビアなども追随したため、意味のあるデータを提供することが不可能になり、集計・発表そのものが中断されてしまいました。
今週のランキングは、これまでの映画人会議配給改善委員会発表によるものではなく、韓国の映画雑誌『FILM2.0』がソウルの主要劇場を標本として行った調査結果です。以下、配給各社の発表による数字を紹介しながら補足します。
大ヒット中の『同い年の家庭教師』は、三週連続でBoxofficeトップ。配給のCJエンターテインメントによれば、先週末ソウルで56スクリーンで上映され、ソウルだけで13万3,921人を動員。公開から17日目にあたる2月23日には全国累計動員数が300万人を、ソウルでの累計動員数は100万人を突破しました。週末、数多くの作品が封切られましたが、その中でまずまずの成績を残したのは、アンディ・ラウとトニー・レオン共演の香港ノワール『Infernal Affairs/無間道』。配給会社によればソウルで週末に5万4,860人を動員とのこと。アンディ&トニーが来韓してのプロモが功を奏したのでしょうか。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003でプレミア上映され大好評を博した『クラシック』もしぶとく中位圏をキープ。動員数は全国で100万人を突破しています。日本映画『仄暗い水の底から』、『世にも奇妙な物語 映画特別編』もトップ10入り。先週末も新作韓国映画の公開はありませんでした。
2月15日(土)〜16日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
※ 配給会社がデータの公表を拒否した作品は推定値。
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(1) |
同い年の家庭教師 ※ 推定値 |
2/7 |
|
127,000 |
|
|
2(-) |
Two weeks notice |
2/14 |
28 |
46,086 |
74,047 |
145,277 |
3(4) |
クラシック |
1/30 |
35 |
36,915 |
351,398 |
970,600 |
4(-) |
Shanghai Knights ※ 推定値 |
2/14 |
34 |
35,000 |
52,000 |
135,800 |
5(2) |
Catch me if you can ※ 推定値 |
1/24 |
|
22,000 |
|
|
6(3) |
Hero ※ 推定値 |
1/24 |
|
21,000 |
|
|
7(-) |
A la folie... pas du tout |
2/14 |
21 |
7,400 |
12,877 |
22,290 |
8(5) |
SSU |
2/7 |
14 |
5,132 |
56,179 |
173,745 |
9(6) |
I Spy ※ 推定値 |
2/7 |
8 |
3,166 |
41,762 |
|
10(8) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
2 |
1,838 |
1,781,034 |
5,168,244 |
《短評》
複数の配給会社が配給改善委員会のボックス・オフィス集計方式に問題を提起し、同委員会へのデータ提供を拒否。その結果、表には「推定値」がずらりと並ぶこととなった。配給改善委員会では善後策を検討中。そんな中、『同い年の家庭教師』が大ヒット驀進中。配給のCJエンターテインメントの発表によれば、同作は封切りから5日目の2月11日、全国観客動員100万人を突破。2月16日には同200万人も突破した。ちなみに、封切りから5日目での全国観客動員数100万突破は、『花嫁はギャングスター』と並ぶ歴代韓国映画最短記録。韓国は今、春休みのシーズンで、他に有力な対抗馬もないため、『猟奇的な彼女』並みの全国500万人動員も可能か? 今後の動向に注目。『クラシック』もジワリと数字を伸ばし、全国100万人を目前に。派手さはないが、スマッシュ・ヒットと言ってよかろう。なお先週末、韓国映画の新作公開はなかった。
ところで今年の旧正月プログラムは、1990年代から活躍を続ける韓国映画界の看板スター主演作『二重スパイ』(ハン・ソッキュ&コ・ソヨン)&『SSU』(シン・ヒョンジュン&シン・ウンギョン)と、最近頭角を現してきた20代の若手スター主演作『同い年の家庭教師』(キム・ハヌル&クォン・サンウ)&『クラシック』(ソン・イェジン&チョ・スンウ&チョ・インソン)の激突となったが、興行的には若手スター作品に軍配があがる結果となった。
2月8日(土)〜9日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
※ 配給会社がデータの公表を拒否した作品は推定値。
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(-) |
同い年の家庭教師 ※ 推定値 |
2/7 |
49 |
155,000 |
229,000 |
|
2(2) |
Catch me if you can ※ 推定値 |
1/24 |
33 |
61,000 |
|
|
3(1) |
Hero |
1/24 |
40 |
55,187 |
711,908 |
1,761,874 |
4(4) |
クラシック |
1/30 |
41 |
44,782 |
249,109 |
696,278 |
5(-) |
SSU |
2/7 |
40 |
25,030 |
31,621 |
99,274 |
6(-) |
I Spy ※ 推定値 |
2/7 |
22 |
20,000 |
25,800 |
|
7(3) |
二重スパイ |
1/23 |
22 |
11,298 |
355,625 |
1,009,124 |
8(5) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
8 |
6,341 |
1,771,966 |
5,145,193 |
9(7) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
6 |
4,993 |
1,306,988 |
4,089,900 |
10(8) |
Hypercube: Cube 2 |
1/24 |
5 |
3,375 |
81,735 |
233,713 |
《短評》
ラブコメ『同い年の家庭教師』本年初、大ヒットの予感。キム・ハヌルと、『火山高』でイケメン茶道部部長を演じていたクォン・サンウが主演する本作は、2003年版『猟奇的な彼女』との評あり。『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督最新作『クラシック』は地味だが数字を伸ばし全国100万人を視野に。シン・ヒョンジュン&シン・ウンギョンの大作『SSU』は大コケ。ハン・ソッキュ&コ・ソヨンの『二重スパイ』は全国100万人を突破したものの急失速。もう数字は伸びない。大ヒットならず。『セックス イズ ゼロ』の全国400万人突破は文句なしの大ヒット。立派。
2月1日(土)〜2日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
※ 配給会社がデータの公表を拒否した作品は推定値。
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(1) |
Hero |
1/24 |
47 |
117,832 |
549,297 |
1,418,163 |
2(3) |
Catch me if you can ※ 推定値 |
1/24 |
44 |
90,000 |
|
|
3(2) |
二重スパイ |
1/23 |
51 |
58,471 |
301,676 |
835,169 |
4(-) |
クラシック |
1/30 |
49 |
51,429 |
106,442 |
283,766 |
5(4) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
21 |
20,933 |
1,742,808 |
5,058,291 |
6(-) |
The Transporter |
1/30 |
18 |
11,070 |
18,620 |
59,830 |
7(5) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
12 |
10,945 |
1,286,384 |
4,035,032 |
8(6) |
Hypercube: Cube 2 |
1/24 |
12 |
9,667 |
65,115 |
183,500 |
9(8) |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
12/13 |
6 |
2,530 |
1,522,988 |
4,340,487 |
10(7) |
品行ゼロ |
12/27 |
4 |
1,917 |
567,071 |
1,683,533 |
1月25日(土)〜26日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
※ 配給会社がデータの公表を拒否した作品は推定値。
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(-) |
Hero |
1/24 |
45 |
149,265 |
232,399 |
699,736 |
2(-) |
二重スパイ |
1/23 |
54 |
96,234 |
154,110 |
426,610 |
3(-) |
Catch me if you can ※ 推定値 |
1/24 |
44 |
95,400 |
149,800 |
375,500 |
4(1) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
33 |
35,231 |
1,684,409 |
4,894,394 |
5(2) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
22 |
22,348 |
1,255,235 |
3,939,568 |
6(-) |
Hypercube: Cube 2 |
1/24 |
23 |
21,176 |
30,893 |
83,848 |
7(3) |
品行ゼロ |
12/27 |
18 |
14,056 |
554,752 |
1,651,064 |
8(4) |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
12/13 |
10 |
6,144 |
1,516,540 |
4,311,165 |
9(10) |
The Pianist |
1/1 |
5 |
4,256 |
121,526 |
205,891 |
10(5) |
マドレーヌ |
1/10 |
7 |
2,751 |
144,040 |
359,331 |
1月18日(土)〜19日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(1) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
53 |
72,828 |
1,589,188 |
4,631,412 |
2(2) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
34 |
50,436 |
1,188,649 |
3,757,674 |
3(3) |
品行ゼロ |
12/27 |
27 |
41,479 |
503,155 |
1,520,108 |
4(4) |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
12/13 |
29 |
33,146 |
1,487,778 |
4,224,165 |
5(6) |
マドレーヌ |
1/10 |
27 |
24,949 |
122,281 |
309,165 |
6(-) |
Welcome to Collinwood |
1/17 |
24 |
22,658 |
31,667 |
69,800 |
7(-) |
Simone |
1/17 |
17 |
22,216 |
30,547 |
65,326 |
8(5) |
The Ring |
1/10 |
30 |
22,000 |
117,700 |
336,700 |
9(7) |
Treasure Planet |
1/10 |
23 |
17,146 |
70,760 |
181,688 |
10(8) |
The Pianist |
1/1 |
8 |
12,956 |
113,416 |
198,579 |
1月11日(土)〜12日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(1) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
54 |
91,777 |
1,424,834 |
4,167,236 |
2(3) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
34 |
60,112 |
1,069,441 |
3,421,624 |
3(4) |
品行ゼロ |
12/27 |
29 |
49,334 |
399,301 |
1,232,514 |
4(2) |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
12/13 |
45 |
43,724 |
1,413,924 |
4,021,418 |
5(-) |
The Ring |
1/10 |
31 |
38,160 |
55,600 |
152,700 |
6(-) |
マドレーヌ |
1/10 |
30 |
36,227 |
52,644 |
137,147 |
7(-) |
Treasure Planet |
1/10 |
23 |
25,686 |
32,770 |
86,554 |
8(6) |
The Pianist |
1/1 |
10 |
15,214 |
79,842 |
149,255 |
9(5) |
Die Another Day |
12/31 |
17 |
14,250 |
170,420 |
582,620 |
10(-) |
The Truth about Charlie |
1/10 |
18 |
9,800 |
12,800 |
28,900 |
1月4日(土)〜5日(日) 資料提供:映画人会議配給改善委員会
順位 (前週) |
題名 |
封切り日 |
スクリーン数 (ソウル) |
ソウル観客数 (週末) |
ソウル観客数 (累計) |
全国観客数 (累計) |
1(1) |
The Lord of the Rings: The Two Towers |
12/19 |
70 |
113,796 |
1,211,520 |
3,576,319 |
2(2) |
Harry Potter and the Chamber of Secrets |
12/13 |
66 |
71,516 |
1,307,835 |
3,682,814 |
3(3) |
セックス イズ ゼロ |
12/12 |
36 |
62,958 |
920,066 |
2,994,448 |
4(4) |
品行ゼロ |
12/27 |
28 |
57,573 |
266,074 |
846,025 |
5(-) |
Die Another Day |
12/31 |
40 |
41,820 |
125,100 |
426,200 |
6(-) |
The Pianist |
1/1 |
17 |
16,201 |
38,145 |
81,512 |
7(5) |
Extreme OPS |
12/19 |
5 |
6,950 |
242,000 |
544,500 |
8(6) |
ジェイル・ブレーカー |
11/21 |
3 |
3,800 |
1,087,460 |
3,073,919 |
9(7) |
H[エイチ] |
12/27 |
3 |
2,945 |
25,853 |
75,688 |
10(9) |
La Pianiste/The piano teacher |
12/20 |
3 |
1,303 |
5,350 |
33,700 |
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