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パク・クァンス


名前
漢字
ハングル
パク・クァンス
朴光洙
박광수
性別
監督作品
1988チルスとマンス
1990追われし者の挽歌
1991ベルリン・リポート
1993あの島へ行きたい
1995美しき青年 全泰壱
1999イ・ジェスの乱
2003もし、あなたなら〜6つの視線

 自他共に認める社会派監督。1955年、江原道束草生まれ。ソウル大学美学科で彫塑を専攻。大学在学中に映画集団「ヤルラション」のメンバーとなり、スーパー8で多くの作品を製作。その後、1982年に独立映画団体「ソウル映画集団」を設立し、短編映画とインディペンデント映画で非商業映画を製作した。2年間パリの ESEC 映画学校に留学した後、帰国。イ・ジャンホ監督の助監督として『外人球団』『旅人は休まない』の製作に参加する。

 商業映画界進出の機会を伺っていたパク・クァンスは、1988年のソウル・オリンピックを前に体制側の検閲が緩やかになるタイミングを狙って、『チルスとマンス』で長編監督デビュー。この作品は若者の圧倒的な支持を得てヒット。国内映画賞はもとより多くの国際映画祭で上映され、ロカルノ国際映画祭では青年批評家賞を受賞。続く第2作の『追われし者の挽歌(原題:彼らも我らのように)』も同様に国内映画賞の他、第12回ナント3大陸映画祭審査委員特別賞を受賞した。その後の作品でも韓国社会を冷静に見つめ、鋭い批判精神を持って描く彼のスタイルは第5作『美しき青年 全泰壱』まで一貫している。

 『美しき青年 全泰壱』を完成させた後、1996年から1998年まで釜山国際映画祭の副執行委員長をつとめ、映画祭やPPP(Pusan Promotion Plan)を成功に導く。そして、1998年11月からは15年間企画をあたためてきた『イ・ジェスの乱』の製作に入る。歴史物であるこの作品はそれまでのパク・クァンス作品とは赴きが異なっており、「パク・クァンスは社会派監督か?」と論争にもなったが、第52回(1999)ロカルノ国際映画祭では青年批評家賞を受賞した。

 2000年には、第1回(2000)全州国際映画祭が企画したデジタル三人三色『3N(New Generation, New Technology, Network)』の第1話『N-1』の演出を担当。『N』は、パク・クァンスの他キム・ユンテと中国の第6世代監督チャン・ユアンが演出した3話からなるオムニバス映画。『N-1』には『パンツを脱いで襲いかかれ』という副題が付いており、芸術映画『ボイラー』に出演したエロ・ビデオ出身女優が、芸術映画でも「脱ぐべきか、脱がざるべきか」という問題に悩むという内容。ムン・ソングンが実名で出演しているほか、『女校怪談』のオ・ギミン プロデューサーもプロデューサー役で出演している。

 2001年1月現在、釜山フィルム・コミッション招待委員長と韓国芸術総合学校映像院教授をつとめている。また、2002年からは釜山フィルム・コミッション運営委員長に選任されている。

 現在の中堅監督の多くはイ・ジャンホの下で助監督をしていたことがよく指摘されるが、最近の新人監督は、イ・チャンドンホ・ジノキム・ソンスパク・キヨンなどパク・クァンス作品の製作に参加していた者が数多く見受けられる。もう新人とは呼べないがイ・ヒョンスンヨ・ギュンドン等もその一人だ。また彼ら新人監督の多くは、パク・クァンスと常にコンビを組んでいた撮影監督ユ・ヨンギルを自身のデビュー作でも撮影監督として指名している点も興味深い。

 2003年には、第4回全州国際映画祭でオープニング上映された短編オムニバス人権映画『もし、あなたなら〜6つの視線』のうちの一作『顔の価値』を監督した。

初版:1998
最新版:2001/1/28


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