キム・スンウ

　デビュー当初は『将軍の息子』シリーズでアクション演技を、そして『金を持って高飛びしろ』ではコミック演技を披露。そんな彼が本領を発揮したのが1996年にチェ・ジンシルと共演した秀作メロドラマ『ゴースト・ママ』。この作品で妻を事故でなくし幼い子供と生きる男性を好演し、第35回(1997)大鐘賞の主演男優賞候補にノミネートされる。その後はロマンチック・コメディ『花を持つ男』でシム・ヘジンと、メロ・ドラマ『深い悲しみ』でカン・スヨンという二人の大女優と共演する。

　1998年には『ゴースト・ママ』のハン・ジスン監督作品という縁で『チム　〜あこがれの人〜』に友情出演した後、アクション・メロ映画『男の香り』に出演。『将軍の息子』シリーズで磨いたアクション演技と1996年以来得意としているメロ演技をダブルで披露。それまでは、どちらかというと共演女優にリードされることが多かったが、この作品では逆に新人女優ミョン・セビンを巧みにリードした。そしてこの映画の演技で第19回(1998)青龍賞男優主演賞候補にノミネートされる。

　1999年のカルト・コメディ『新装開店』ではメロ的なイメージを捨て去って、『金を持って高飛びしろ』以来のコメディ演技を披露した。最新作の『秘密』では、15歳の少女を愛するようになる人生に疲れた30代の男を演じている。

　シン・スンス監督の広報用ビデオ映画『結婚すること』(1994)での初共演がきっかけとなって、1995年3月11日に女優のイ・ミヨンと結婚。芸能界のおしどり夫婦として有名だったが、結婚5年目の2000年11月2日に記者会見で離婚を発表し、周囲を驚かせた。

　その他、チョ・ソンモのミュージック・ビデオ『不滅の愛』などにも出演している。

　次回作は、チョン・ユンス監督の『イエスタデイ　沈黙の刻印』と、チャン・ハンジュン監督の『ライターをつけろ』、それにパク・ヨンウン監督の『人生の逆転』と、チャン・ハンジュン監督の『吹けよ春風』。

　"Yahoo! KOREA" の「キム・スンウのホームページ一覧表」（韓国語）はこちら。

初版：1998/9
最新版：2001/12/17