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『トゥー・カップス』の脚本を書き、『爪』,『オルガミ 〜罠〜』のメガホンを取ったキム・ソンホン監督第5作。通常のコメディとは異なり、『クワイエット・ファミリー』(1998)のように恐怖を爆笑に変換する作品で、「カルト・コメディ」という新語で宣伝された。コミック映画にも一家言あり、スリラー映画の開拓者でもあるキム・ソンホン監督の独特な作風が話題に。
中華料理店「中華楼」の前に「阿房宮」が開店し、中華楼は阿房宮の「息が詰まる程おいしい」チャジャンミョンに客を奪われる。そこで中華楼の王社長は阿房宮にチャジャンミョンの味見をしに行く。しかしチャジャンミョンの中から人の指を見つけてびっくり仰天。人肉入りチャジャンミョン? 頻発する連続殺人事件もあいまって、王社長は「阿房宮のチャジャンミョンは人肉を使っている」と確信するが、彼は誰も説得することが出来ない。さあ、どうする?王社長。
キム・スンウは中華楼の王社長役。助演で出演した『金を持って高飛びしろ』以来の本格的なコミック演技に挑戦した。チン・ヒギョンはその妻役で、神経質でがめついアジュマ演技&ファッションを披露。モデル出身のチン・ヒギョンとしては破格の変身となるが、彼女が以前出演した『爪』のキム・ソンホン監督がメガホンを取ると聞いて二つ返事で出演オーケーしたとか。『ナンバー・スリー』の演技で名を馳せたパク・サンミョンと『太陽はない』で悪辣な高利貸金業者を演じたイ・ボムスのコミック演技も目を引く。
初版:1999/5/1
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