スポーツで鍛えた肉体と、一目見たら忘れられない特徴的な鋭い目と鷲鼻を持つ男優。燃えたぎるような熱い愛を語らせたら天下一品。
大学ではスポーツ経営学を学ぶ。偶然、小説の『将軍の息子』を読み、その魅力にとり付かれていた頃、同作が泰興映画社によって映画化されることを知り、新人俳優公募に応募。見事、選抜されスクリーン・デビューを果たす。『将軍の息子』シリーズでは、主役のキム・ドゥハンを演じるパク・サンミンの敵役、日本人のヤクザ親分「林」を演じ、シリーズのもう一つの顔となる。『将軍の息子2』の演技で第30回(1992)大鐘賞新人男優賞を獲得。
『若き日の肖像』、『華厳経』、『太白山脈』といった文芸物・歴史物にも出演しているが、主な活躍の場は興行作品。特に、1996年の『銀杏のベッド』では、千年の時空を超えて愛する女性を追う愛の化身ファン将軍を演じ人気を得る。
1998年の現代風仁侠映画『男物語』では助演で出演。また、CGを駆使した大作『ソウル・ガーディアンズ 退魔録』では悪魔と戦う退魔師として登場。ヒロインのチュ・サンミとの熱いキス・シーンが話題となった。
1999年にはチョ・ソンモのミュージックビデオ『悲しき霊魂式(For Your Soul)』に出演している。
2000年の中国ロケ大作『アウトライブ −飛天舞−』では、両親の仇の娘を愛する男を熱演。実は、この映画の原作漫画『飛天舞』に惚れ込み、自ら映画化を提案したのもシン・ヒョンジュンだったという。また、この映画の主題歌『宿命』の作詞をし、ミュージック・ビデオを演出したのも彼。シン・ヒョンジュンにとっても思い入れの大きい『アウトライブ −飛天舞−』は大ヒットし、『銀杏のベッド』、『ソウル・ガーディアンズ 退魔録』と並ぶ彼の代表作となった。しかし、同年に主演したファイヤー・アクション・ムービー『サイレン』は、製作費40億ウォンの大作だったが、興行的に惨敗。その他、2000年には『不朽の名作』に、映画俳優の本人役で特別出演し、彼の主演作『アウトライブ −飛天舞−』と『サイレン』に関するやり取りをしている。
2001年の『ガン&トークス』では、一見冷徹で理性的だが、憧れの女性からの依頼で実行困難な殺人を引き受ける「熱さ」も持つ殺し屋をクールに演じた。
初版:1998
最新版:2002/4/12
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