激しい恋
題名 英題 ハングル |
激しい恋 Their Last Love Affair 지독한 사랑 |
製作年 |
1996 |
時間 |
106 |
製作 |
シネ2000 |
監督 |
イ・ミョンセ |
出演 |
カン・スヨン キム・ガプス キム・ハクチョル イ・ファヨン チョ・ジュミ キム・ジョング |
日本版 Video DVD |
なし |
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詩人であり大学教授であるヨンミン(キム・ガプス)は妻子ある身でありながら、彼の詩に好意的な評を書いたジャーナリストのヨンヒ(カン・スヨン)と不倫の関係に陥る。ヨンミンは妻子のもとを離れ、海辺の貸し別荘でヨンヒと生活を始める。つかの間の幸せを満喫する二人。しかし、やがて破局が訪れる。
男女の出会い・秘め事・離れたりくっついたりと大した筋立てではないのだが、なぜか結構楽しめる。特に、その映像美は一級品。
この映画は、よく韓国版『失楽園』と紹介されるが、制作・公開ともにこちらのほうが先。ちなみに、本物の韓国版『失楽園』が1998年に公開され、同じ年に『情事』という不倫ものを扱った作品も公開されている。日韓ともに不倫映画ブームなのか? なお、この作品は韓国映画が一般封切りされることが希な香港でも公開され話題を呼んだ。その時のコピーも「韓国版失楽園」。
1997年モントリオール世界映画祭、トロント国際映画祭、カイロ国際映画祭招待作品
題名は韓国語で『ちどっかん さらん』。1997年に川崎市市民ミュージアム・シネマテーク「韓国映画の現在形」で英語字幕上映された時は、英題 "Their Last Love Affair" から『最後の情事』という題名で上映され、1998年の韓国文化院映画鑑賞会で初めて日本語字幕付きで上映された時は『恋、恋、恋、あゝ恋よ……』という題名で上映された。
初版:1998/10/19
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投稿者:さよさん 投稿日:1998年5月17日(日)12時00分05秒
韓国文化院開院19周年記念特別文化行事 映画鑑賞会 5月15日(金)
監督:李明世、主演:姜受延(カン・スヨン)、金甲洙(キム・ガプス)
あらすじ
2人の子どもを持つ大学教授のヨンミン(キム・カプス)は詩人としても活躍している。ある日同僚の教授に婦人記者のヨンヒ(カン・スヨン)を紹介される。彼女がヨンミンに好意的な記事を書いたことから2人の付き合いが始まる。2人は密会を続け、そのうち2人だけで住むために海辺の家を借り、楽しい日々を送る。
ヨンヒは2人の不安定な状態に苛立つようになり、ある日ヨンミンが自宅に電話をしたことを知り、激怒し、大喧嘩をしてしまう。次第に傷つけあうことに疲れ、2人は別れの杯をかわすのですが…
感想
久しぶりにみたカン・スヨンはショートカットで垢抜けていて大女優の貫禄を見せてくれました。私は個人的には元気印のカン・スヨンのイメージがあり、色気は感じられないと思うのですが、男性たちは色っぽかったと言っていましたね。大学教授のキム・カプスは「HANA-BI」の大杉漣に似ていていい演技をしていました。
2人の子どもと良妻を持ち一見何不自由ないかのように見える大学教授がある日突然若い女性と恋に落ちてしまう。彼は家庭から逃避し海辺の家で2人だけの愛の生活をはじめる。非常に不安定で壊れやすい一瞬の愛、だからこそ美しいのかもしれない。
最後の別れの杯をかわした後のストーリーにちょっと不満が。それから、2人の喧嘩の様子がすごくついていけなかった。韓国と日本では感情表現がちがうような気がする。日本の場合逆にクールでネトッとしてますね。男女のカラミのシーンが私には色っぽさが感じられず、プロレスが柔道のネワザのように見えてしまった^^;;;ごめんよぉ
【評価:★★★】
【ソチョンの鑑賞ノート】
初めての出会いでデートの約束。そして初デートで即肉体関係を持つ。恋に理由は要らないのよといわれればそれまでだが、あきれるばかりの怒涛の展開。海辺の別荘に移り住む辺りでも、間に家族とのやり取りが入るのが普通だと思うのだが、そういった中間部分はばっさり省いて、ひたすらくっついたり離れたりする男女を描いている。それでも案外違和感なく見られたのだから、かなりの演出力と言って良いのだと思う。ただ、『激しい恋』というくらいだから、最後になにかとんでもない展開が待ち受けているのかと思っていたら、何事もなく終わってしまった。映画として盛り上がりに欠けるというか、なんというか。
噂通り映像は奇麗で、冒頭のクレジットでも撮影監督の名前が字幕で出ていた。でも、映像だけではなぁ。悪い映画じゃないのだけれど。ちなみに、カン・スヨンを劇場で見たのは実は初めて。ものすごい大女優というイメージがあるのだけれど、若々しさが目に付くばかりで演技もイマイチでした。どうでもいいことですが、上の発言でさよさんが「男女のカラミのシーンがプロレスか柔道の寝技のようだった」と書かれていますが、ほぼ同感。ラストに近いところで唯一露出度の高い絡みがありますが、あれは代役ですね。
1998年10月19日執筆
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