日本でいえば、田辺誠一や豊川悦司タイプのクール・ガイ。その確かな演技力とニヒルなマスクは日本人女性のハートをとらえることは、まず間違いない。ウォンビン目当てで『ガン&トークス』を見たら最後、貴女もチョン・ジェヨンに浮気してしまうことでしょう、きっと。
ソウル芸術専門大学演劇科卒。同じ学科にいたチャン・ジンの演劇や映画に出演することによって、その才能を開花させていく。現在は、チャン・ジンが代表をつとめる"Film it Suda"に所属している。
初期作品は本名の「チョン・ジヒョン」で出演しているが、その多くは脇役&ちょい役。日本公開作の『グリーンフィッシュ』、『クワイエット・ファミリー』にも出演しているので、ハマッた方は目を皿のようにして彼がどこに出ているのかビデオでチェックしてみてください(笑)。
1998年には自らの才能を見出してくれたチャン・ジンの映画監督デビュー作『あきれた男達』に出演。翌1999年にも同監督の『SPY リー・チョルジン 北朝鮮から来た男』でタクシー強盗四人組の一人を演じる。
2000年には『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』でソンビンの兄役を、また日本でビデオが発売されている『ゴースト・タクシー』(劇場未公開)ではゴーストの「ノンストップ」役を演じる。ちなみに、チョン・ジェヨンという芸名を使い始めたのは『ゴースト・タクシー』の頃からで、韓国映画界で彼の名前が知られ始めたのもこの頃から。また、同年にはチャン・ジンが監督したインターネット映画『極端な一日』で、準主役ともいえる「殺し屋のマネージャー」役を演じた。
そして2001年の大ヒット作であり、これまたチャン・ジン監督作である『ガン&トークス』ではついに主役をゲット。四人の殺し屋チームのうちの一人、凄腕スナイパーのジェヨンをクールに演じきり、韓国でもファン・サイトが作られるまでの人気を獲得した。
2002年には、アクション映画『血も涙もなく』で圧倒的なまでの存在感を示した。同年には『復讐者に憐れみを』に特別出演したほか、チャン・ジン監督プロデュースによる短編オムニバス『ムッチマ・ファミリー』にも出演している。
次回作は、キム・スヒョン監督の『かわいい』と、カン・ウソク監督の大作『シルミド/SILMIDO』。
初版:2002/2/17
最新版:2003/3/23
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