ウォンビン

　『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン、『火山高』のチャン・ヒョクと並んで将来を嘱望されている若手男優。日本でいえば、木村拓哉や滝沢秀明に近いポジションにあるといえば、彼の韓国での存在の大きさが分かるだろうか。

　江原道の片田舎に生まれ、高校三年生のときにケーブルテレビのタレント公開採用でソウルに上京。出演番組が高名なデザイナー、アンドレ・キムの目にとまり、彼のファッションショーに出演する。そして、その舞台を見た関係者によってスカウトされメジャーデビューすることになる。

　韓国では2000年に放送されたテレビ・ドラマ『コッチ』と『秋の童話』で大ブレイク。その優しいまなざしと献身的に愛を語る姿は、年上の女性をメロメロに。そのファン層は若い女性に限らず30代、40代の主婦層にまで広がっており、「アジュマ（おば様）・キラー」の名を欲しいままにした。

　CMにも大挙出演しており、それがまた人気に拍車をかけている。2000年12月には自らの成長期や日常を記録した写真集を発売。この写真集は韓国サブカルチャーが大人気の中国・台湾にも輸出されかなりの人気を博した。

　2001年に満を持して『ガン＆トークス』でスクリーン・デビュー。高校生の時『テロリスト　哀しき男に捧げる挽歌』を見て「アクション俳優になれれば」と思ったという彼は、四人からなる殺し屋チームの最年少役を演じ、物語を引っ張るナレーターも担当。殺しのターゲットとなる女性を愛してしまった同僚や、殺人を依頼してきた女子高校生との絡みで、熱い感情を爆発させる演技を披露。第22回(2001)青龍賞では新人男優賞にノミネートされた。

　2002年2月4日・5日にTBSで全国放送された、TBSとMBCによる日韓完全共同制作テレビ・ドラマ『フレンズ』では深田恭子と共演。また韓国で発売された写真集の日本語版『Dream in HEAVEN』も青幻舎より発売されている。

　なお、ウォンビンが韓国でブレイクするきっかけとなった最高視聴率40％強のおばけテレビ・ドラマ『秋の童話』は、2002年3月19日からBS日テレで放送が始まっており、以降、他局での放送も続々決定している（タイトルが『オータム・イン・マイ・ハート』の場合あり）。

　2002年冬には、龍仁大学芸術大学院映画学科修士課程に合格。進学することによって入隊時期を遅らせることができ、次回作『ブラザーフッド』への出演が可能となった。

　公式サイト「WONBIN.COM／元斌空間」（韓国語・日本語・英語）はこちら。日本ファンサイト"WONBIN'S FANSITE LIBERTE"（日本語）はこちら。"Yahoo! KOREA" の「ウォンビンのホームページ一覧表」（韓国語）はこちら。

初版：2002/1/2
最新版：2003/2/20