題名からすぐ分かる通り任侠映画。韓国のウノ・フィルムと日本の東映ビデオによる日韓合作。オール日本ロケ作品で、韓国のトップ・スター、パク・チュンフンとパク・サンミン VS 日本のやくざ映画俳優の演技対決が見物。
やくざのソンチョル(パク・チュンフン)は、ヒットマンとしての仕事を完遂した後、ほとぼりが冷めるまで日本の張本組にやっかいになる。日本行の飛行機で偶然隣の席に座ったのは、しがないウェイター生活にピリオドを打ち、日本で金もうけをしようと希望に胸膨らませている若者ソン・ヘグ(パク・サンミン)。彼は日本に到着した後、詐欺にあって無一文になってしまい、唯一の知り合いであるソンチョルの世話になる。最初はただのちんぴらだったヘグだが、次第に本物の極道に憧れるようになり、彼の行動はエスカレートして行くばかり。ついには自分の力を誇示するためにソンチョルが世話になっている張本組の親分(白竜)を殺害するに至る。
日韓合作だけあって、韓国での公開からたった半年で日本公開。ビデオも発売されている。『八月のクリスマス』,『モーテルカクタス』などで有名なウノ・フィルム作品。製作はチャ・スンジェ。韓国での公開は1996年末だが、当時は日韓合作の公開が難しかったため、日本人スタッフの名前を韓国人スタッフの名前に変え、偽のクレジットで審査をパスするという苦肉の策を取った。例えば、実際の照明監督は豊見山明長だが、韓国の資料ではイ・ガンサンとなっている。
1999年に第2弾の『やくざ修業2』が公開されている。SKY PerfecTV KNテレビジョンでは原題『ヤクザ修業』で字幕なし放映された。
初版:1999/7/1
|