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極道修行 決着(おとしまえ)


題名
英題
 
原題
ハングル
極道修行 決着(おとしまえ)
Final Blow
Gangster's Class
やくざ修業
깡패수업
製作年 1996
時間 108
製作
制作協力
提供
ウノ・フィルム
ツインズ
三星映像事業団
監督 キム・サンジン
出演 パク・チュンフン
パク・サンミン
大杉連
哀川翔
白竜
諏訪太郎
チョ・ウンスク
テ・スギル
カン・ソンジン
ミョン・ゲナム
イ・チョニ
イ・ジョンホ
カン・ギルチャ
チュ・ウォンシル
日本版
Video
DVD
Video

 題名からすぐ分かる通り任侠映画。韓国のウノ・フィルムと日本の東映ビデオによる日韓合作。オール日本ロケ作品で、韓国のトップ・スター、パク・チュンフンとパク・サンミン VS 日本のやくざ映画俳優の演技対決が見物。

 やくざのソンチョル(パク・チュンフン)は、ヒットマンとしての仕事を完遂した後、ほとぼりが冷めるまで日本の張本組にやっかいになる。日本行の飛行機で偶然隣の席に座ったのは、しがないウェイター生活にピリオドを打ち、日本で金もうけをしようと希望に胸膨らませている若者ソン・ヘグ(パク・サンミン)。彼は日本に到着した後、詐欺にあって無一文になってしまい、唯一の知り合いであるソンチョルの世話になる。最初はただのちんぴらだったヘグだが、次第に本物の極道に憧れるようになり、彼の行動はエスカレートして行くばかり。ついには自分の力を誇示するためにソンチョルが世話になっている張本組の親分(白竜)を殺害するに至る。

 日韓合作だけあって、韓国での公開からたった半年で日本公開。ビデオも発売されている。『八月のクリスマス』『モーテルカクタス』などで有名なウノ・フィルム作品。製作はチャ・スンジェ。韓国での公開は1996年末だが、当時は日韓合作の公開が難しかったため、日本人スタッフの名前を韓国人スタッフの名前に変え、偽のクレジットで審査をパスするという苦肉の策を取った。例えば、実際の照明監督は豊見山明長だが、韓国の資料ではイ・ガンサンとなっている。

 1999年に第2弾の『やくざ修業2』が公開されている。SKY PerfecTV KNテレビジョンでは原題『ヤクザ修業』で字幕なし放映された。

初版:1999/7/1


【ソチョンの鑑賞ノート】

 オール日本ロケ。台詞もほとんど日本語。俳優も主役の二人を除いてほとんど日本人(在日の俳優も多いけど)。スタッフにも日本人が多いせいか、ハリウッド映画に見られるようなとんでもない勘違いをした日本像もない。こんな映画が日本映画の上映が禁止されている韓国でどうどうと上映されて、それなりにヒットした(「1997年韓国映画興行成績」)というのは、なかなか意義があることだと思う。特に、同じく日韓合作でありながら日本の資本で製作されている=日本映画と見なされ、今もって韓国での上映が実現していない『愛の黙示録』とは対照的だ。

 映画は東映やくざ映画のノリに近いが、合間に、日本にやってきた孤独な韓国人ヒットマンと可憐な日本人女性とのラブストーリーがあるのがちょっと息抜きになる。個人的にやくざ映画は日本映画だろうが香港映画だろうが面白いと思わないので、この映画自体もそれほど評価はしないけれど、コメディ王のパク・チュンフンが無口でシリアスなヒットマンを演じているのが面白い。完全にはシリアスになりきれないのか所々笑いを取る箇所もあったけれど。そして、この映画で感心したのはパク・サンミンの演技。『将軍の息子』シリーズの無敵のキム・ドゥハン役=マッチョ演技の印象が強かったが、この映画ではちょっとぼんぼん風の頼りない若者がやくざに憧れ、だんだんとその筋系の顔付きになっていくその変化をうまく演じている。あと、パク・チュンフンの相手役の日本人の女の子がとってもかわいい。どっかで見たことあると思ってエンディングのクレジットで名前を確認したけれど残念ながら今は失念。

1998年8月17日執筆



投稿者:SUM さん 投稿日:1998年10月7日(水)20時01分00秒

 挿入歌もエンディングテーマも韓国の曲で、韓国のことを何も知らないヤクザ映画ファンが見て違和感を感じないのかフシギ・・・。まぁ、良くできているからいいんだけれど。パク・チュンフンは文句無しにかっこいい。

【評価:★★★】


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