『風の丘を越えて〜西便制』のパンソリ芸人ユボン役であまりにも有名な演劇俳優兼映画俳優。
ソウル大学在学中に演劇活動を始めるが、西洋演劇に飽き足らずパンソリの人間国宝に弟子入り。卒業後、雑誌『根の深い木』の記者、女子高校のドイツ語教師を経て、劇団「演友舞台」に参加。1983年、演劇公演中に当時映画会社の企画室で働いていたチャン・ソヌ監督の紹介でイ・ジャンホ監督と出会い、同年の『一松亭の青松は』で映画デビュー。以後、『一松亭の青松は』,『馬鹿宣言』,『寡婦の舞』,『於宇同』,『旅人は休まない』,『ミョンジャ・明子・ソーニャ』,『天才宣言』とイ・ジャンホ作品には欠かせない存在となる。
1986年に劇団「アリラン」を創設し、一時映画界から離れ演劇活動に専念。劇団「アリラン」主催者として伝統芸能を現代劇に生かす活動をし、韓国で最も注目される演劇人の一人となる。
1990年代前半にスクリーンに復帰し、『開闢』,『風の丘を越えて〜西便制』,『太白山脈』などイム・グォンテクの代表作に出演。『風の丘を越えて〜西便制』では脚色も担当している。なお、彼は韓国の伝統芸能パンソリの正当な継承者として知られており、『風の丘を越えて〜西便制』でも全編吹替えなしで素晴らしい唄声を披露。各種映画祭などで来日することも多く、その度に観客の前でパンソリを披露してくれることでも知られる。
1995年の歴史大作『永遠なる帝国』では探偵チョン・ヤギョンを演じている。1994年の『偶然の旅行』では脚本も担当。
最近ではペ・チャンホ監督の『情』に出演しているほか、イム・グォンテク監督の『春香伝』の脚色も担当している。
1999年12月に国立中央劇場長に就任。
初版:1998
最新版:2000/11/23
|