題名 英題 原題 ハングル |
ソウルのイエス Seoul Jesus ソウル皇帝 서울황제 |
製作年 |
1986 |
時間 |
110 |
製作 |
現進 |
監督 |
ソヌ・ワン チャン・ソヌ |
出演 |
キム・ミョンゴン オ・スミ アン・ヨンナム |
日本版 Video DVD |
なし |
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今や韓国を代表する監督となったチャン・ソヌのデビュー作で、ソヌ・ワンとの共同監督作品。明るくユーモラスな大人のメルヘンで、機知に富んだ描写が随所に見られ、後年のチャン・ソヌの才能の一端を垣間見ることができる。当初は『ソウルのイエス』という題名だったが、「イエス」という文字の使用許可を韓国にある5つのキリスト教団体の内2団体から得ることができず、『ソウル皇帝』と改題された。日本では元々の題名『ソウルのイエス』で紹介されているが、韓国では劇場一般公開されなかった。
イエスと自称する男(キム・ミョンゴン)が精神病院を脱出しソウルにやってくる。彼は「神の怒りでソウルは火の海になるが、堕落した女が懺悔の涙を流すことにより、これを救うことができる」という妄想にとらわれている。しかし、誰も彼をイエスとして認めず、母親を欲しがっているガム売り少年(アン・ヨンナム)が彼の後を追うだけ。ついに彼は美しい女性(オ・スミ)と出会い、彼女を「ソウルを救うことができる運命の女」と思い込む。当初は「悔い改めよ」と迫るイエスを相手にしていなかった彼女だが、次第にイエスとガム売り少年のキリスト教精神に感化され、彼を愛するようになる。そして、ついにソウルは祝福の地となり、イエスは精神病棟に連れ戻されるが、彼女がガム売り少年の母になり、子供に対するイエスの約束も実現される。
1989年ベルリン映画祭ヤング・フォーラム出品作品。
初版:1999/1/16
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