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イ・ジョンヒャン


撮影:宮田浩史

名前
漢字
ハングル
イ・ジョンヒャン
李廷香
이정향
性別
監督作品
1998美術館の隣の動物園
2002おばあちゃんの家

 韓国映画史上9人目の女性映画監督。1999年に『美術館の隣の動物園』が上映された第4回あいち国際女性映画祭 '99で初来日し、以来、大の日本びいき、特に「名古屋びいき」となる。あいち国際女性映画祭では、『美術館の隣の動物園』の劇中のシーンよろしく自転車に乗って名古屋の街を散策。それがために映画祭オフィシャル・パーティに遅刻してしまったという逸話を持つお茶目な女性。それ以降も『美術館の隣の動物園』のプロモーションなどで何度か来日。その知的かつウィットに富んだ話術と、さわやかな人柄でインタビュアーや観客を魅了し続けている。

 1964年、ソウル生まれ。『課長 島耕作』など日本の漫画が大好き。映画監督になろうと思ったのは、中学校1年生のときに見た『タワーリング・インフェルノ』(1974)に出演していたポール・ニューマンに惚れたのがきっかけだった。また、1979年にハ・ギルチョン監督が他界したときには、なぜか監督の意志をついで映画を撮ろうと思い込む(実は、誕生日がハ監督と同じだった)。

 1987年、西江大学仏文科卒。大学在学時の1985年に広告代理店が公募したガーナ・チョコレートのCMソングに当選し、1986年にはミュージカル『You're a good man, Charlie Brown』を演出する。また同年、『霧の柱』で演出部のスクリプターを担当。大学卒業後、1988年に韓国映画アカデミー4期を修了。アカデミー卒業製作として、1988年に短編映画『僕の名前はサンウ』(16mm、10分5秒、第25回(2003)ぴあフィルムフェスティバルで上映)を製作する。1989年にドキュメンタリー『イブの居場所』を演出し、『今日の女』(1989,パク・チョルス)の演出部に参加。その後、『雨のように音楽のように』(1992,アン・ジェソク)と『天才宣言』(1995,イ・ジャンホ)の助演出を担当。他にもソウル・オリンピック公式記録映画助監督として活躍。演劇『学校に行かない日』(1996年)の脚本と演出経験もある。

 1998年に長編監督デビュー。同年には若干23才の女性監督イ・ソグンがデビューしているが、韓国映画界の現場出身女性監督としてはイ・ジョンヒャンがイ・ミレ監督以来初。

 デビュー作である『美術館の隣の動物園』のシナリオは監督自らが執筆しており、第18回(1997)青龍賞シナリオ公募大賞を受賞。このシナリオは大絶賛され、監督を申し出る者多数という状況の中で、イ・ジョンヒャン自らがメガホンを取った。彼女はこの作品で、若手監督の集い「ディレクターズ・カット」が選定する1998年新人監督賞、第7回(1999)春史映画芸術賞創作脚本賞・新人監督賞、第36回(1999)大鐘賞新人監督賞、第19回(1999)映画評論家協会賞新人監督賞、第20回(1999)青龍賞脚本賞を受賞。また、「『美術館の隣の動物園』は『八月のクリスマス』と共に韓国メロ映画の水準を一段階引き上げた」との評もある。

 第二作は、都会育ちのいたずら少年と田舎住まいのおばあさんのふれあいを描いた心温まる物語『おばあちゃんの家』。この作品は、老婆と少年の心のふれあいという地味なテーマでスターが全く出ていないにもかかわらず、評壇からは作品性を認められ、観客にも支持された。そして、興行的にも大成功をおさめ、監督自身も一躍スター監督となった。この作品では第39回(2002)大鐘賞脚本賞を受賞。

初版:1998/12
最新版:2002/4/16


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