イ・ヘウン

　『コルセット』では肥満に悩む女性を演じるために15kg太った。また、1998年に撮影された『性徹』（撮影中に宗教界からクレームがついて未完成）では、僧侶の娘を演じるため落髪して8kg減量。そして第２作『悪い女　青い門』では更に10kg減量と、役を演じるためならいかなる事でも厭わないプロ根性を持つ。

　『コルセット』には、彼女が想像上のガラス張りの部屋で全裸でたたずむシーンがあるが、このシーンは見る者の目を奪う。この作品の演技が認められ、第17回(1996)青龍賞新人女優賞と第17回(1997)映画評論家協会賞新人女優賞を受賞。

　映画の他にドラマ・演劇でも活躍。1997年には翌年映画化された『生寡婦慰謝料請求訴訟』の演劇版に出演。また1998年の演劇『流浪の歌』では、劇中綱渡りシーンがあるため猛特訓したとか。彼女自身は映画やドラマより演劇に出演している時が一番気楽で快感を感じるそうだ。

　1998年作の『悪い女　青い門』は、『鰐 〜ワニ〜』でデビューしたキム・ギドク監督の才能に彼女が惚れ込み、自らアプローチして出演することになった。その際、彼女と監督の間の橋渡し役をしたのが、『コルセット』と『生寡婦慰謝料請求訴訟』で共演したミョン・ゲナム。

　最新作の『春香伝』では、主人公春香（チュニャン）の小間使いヒャンダンを演じている。

　2002年10月4日に中央大学の先輩と結婚。

　ホームページ（韓国語）はこちら。

初版：1998
最新版：2002/10/8