悪い女 青い門
題名 英題 原題 ハングル |
悪い女 青い門 Birdcage Inn 青い門 파란 대문 |
製作年 |
1998 |
時間 |
101 |
製作 |
富貴映画 |
監督 |
キム・ギドク |
出演 |
イ・ジウン イ・ヘウン チャン・ハンソン イ・イノク アン・ジェモ チョン・ヒョンギ ソン・ミンソク チャン・ドンジク パン・ウンジン |
日本版 Video DVD |
字幕版Video 吹替版Video DVD |
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1998年の映画振興公社版権担保融資対象作品。一つ屋根の下に住む女子大生と売春婦の性と友情、葛藤と和解の過程を描く。
ソウルの売春村が撤去され、ジナ(イ・ジウン)は浦項の「鳥篭旅人宿」にやってくる。旅人宿に住み込んだ彼女は昼は美術学校に通い、夜は売春目当てでやってくる客の相手をする。旅人宿主人の娘ヘミ(イ・ヘウン)は少々利己的で、性に対してコンプレックスを持っている女子大生。ヘミは体を売るジナを軽蔑し、ジナは性に率直でないヘミを無視する。性を売る反面、性に対して自由なジナ。偽善的な性にとらわれているヘミ。衝突直前の葛藤の中、二人はお互いの中に共通点を発見し、いつしか友情が芽生える。
演技のため『コルセット』で15kg太ったイ・ヘウンが、この映画では逆に10kg減量。監督は『鰐 〜ワニ〜』,『ワイルド・アニマル』のキム・ギドク。脚本と美術も監督のキム・ギドクが担当している。撮影はソ・ジョンミン。
旅人宿主人(チャン・ハンソン)とその高校生の息子(アン・ジェモ)が売春婦ジナと肉体関係を持つなど衝撃的な内容が試写会で明らかになり賛否両論。監督は「内容は衝撃的だが結末は感動的なので作品に対する判断は観客に任せる」とコメント。
第1回(1999)豪州ヌサ国際映画祭ワールドシネマ賞受賞、第3回(1998)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門、第49回(1999)ベルリン映画祭パノマラ部門、第23回(1999)モントリオール世界映画祭ワールド・シネマ部門、第34回(1999)Karlovy Vary国際映画祭「インフォメーション」部門、第23回(1999)モスクワ映画祭スペシャル・パノラマ部門、第23回(1999)カイロ国際映画祭優秀映画招待試写部門、イタリアのタオルミナ映画祭コンペ部門、1999年米国AFI映画祭コンペ部門、1999年ストックホルム映画祭コンペ部門招待、第3回(1999)富川国際ファンタスティック映画祭「ファンタスティック韓国映画特別展」部門、サンフランシスコ映画祭、ハワイ映画祭、第34回(2001)シッチェス国際映画祭「オリエント・エクスプレス」部門招待作品。
初版:1998/10
最新版:2001/9/19
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投稿者:SUMさん 投稿日:1999年1月19日(火)23時00分54秒
娼婦宿の経営者の娘が大学に通っていて、その娘は性に対して閉鎖的であるという構図自体が現代の韓国の一面を表しているようでもあります。
同年代の二人の女性の生き方とその心の交流を丁寧に描いた作品です。
【評価:★★★】
投稿者:T.Uさん 投稿日:1999年9月20日(月)00時30分17秒
僕が見た韓国映画の中で、1番印象に残っている作品です。画面に漂う淡いブルーと感傷的な音楽があいまって、人の背負った愚かしさ、悲しさ、愛おしさを浮き彫りにしているように思います。
この作品の監督キム・ギドクは、自分の映画の中に絵を描く人物を多く登場させています。『鰐 〜ワニ〜』でもそうでしたし、この『悪い女 青い門』でも主人公の描く絵が、対立する女子大生との和解のきっかけを作ったりします。絵を描くことには、何かこの監督なりのこだわりがあるのでしょう。
とにかく、一度見てみてください。淡い水彩で描かれた静かな海の絵を見ているような気分になります。
【評価:★★★★】
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