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悪い男


画像提供:アニープラネット(以下、同じ)


題名
英題
ハングル
悪い男
Bad Guy
나쁜 남자
製作年 2001
時間 100
103(日本公開版)
製作
提供
配給
LJフィルム
TUBEエンターテイメント
CJエンターテインメント
監督 キム・ギドク
出演 チョ・ジェヒョン
ソ・ウォン
キム・ユンテ
チェ・ドンムン
キム・ジョンヨン
チェ・ユニョン
シン・ユジン
ナムグン・ミン
イ・デヨン
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 売春婦と、彼女を売春婦におとしめたチンピラ。怒りと憎しみで始まった二人の関係が、やがて運命的な愛へと昇華していく様を感動的に描く、究極の一目惚れ純愛映画。『魚と寝る女』『受取人不明』のキム・ギドク監督第七作。

 売春街に寄生するチンピラ、ハンギ(チョ・ジェヒョン)は、ベンチに座ってボーイフレンドを待っていた女子大生ソヌァ(ソ・ウォン)に目を奪われ、無理やりキスをする。そして自分を虫けらのように忌み嫌い避ける彼女に怒りを爆発させたハンギは、ソヌァの弱みを握って彼女を売春婦に転落させる。毎晩のようにマジック・ミラー越しに恥辱にまみれたソヌァの姿を見守るハンギ。一方、ハンギの部下ミョンス(チェ・ドンムン)から、ハンギが策略を用いて自分をおとしいれたことを聞いたソヌァは、愛の告白をしてくれたミョンスを利用して脱出しようとするが、あえなく失敗してしまう。ハンギとソヌァ。怒りと憎しみで始まった二人の関係だが、やがてそれは徐々に変化をし始める。

 主役のチョ・ジェヒョンとソ・ウォンの演技が素晴らしい。劇中、台詞が一回しかない売春街のチンピラを演じるチョ・ジェヒョンは頭を丸めて大熱演。彼がキム・ギドク作品に出演するのはこれで五作品目。清純で溌剌とした女子大生から娼婦へと転落する悲劇のヒロイン、ソヌァを鳥肌が立つほどリアルに演じたソ・ウォン(1979年1月1日生まれ、本名:パク・ソンヒ 박성희 、165cm 48kg、家族:両親と弟、趣味:ジャズダンス、特技:ピアノ演奏)は、1992年にMBCテレビの人気青春ドラマ『思春期』の明るい少女役で子役デビューした後、何本かのテレビ番組やドラマに出演している女優で、キム・ギドク監督とは、『悪い女 青い門』の女性主人公のオーディションで初めて出会った。その時は他の女優がキャスティングされたが、このオーディションで監督の目にとまったのがきっかけとなり、その次の作品『魚と寝る女』の商売女役でスクリーン・デビュー。映画出演第二作となる本作で初の主演を射止めた。ソウル芸術大学放送芸能科を卒業し、現在ミュージカル・アカデミーに通っている彼女は、役柄の売春婦になりきるため、ソウルの竜山駅界隈の売春街に通ったという。また、元来楽天的で明るい性格のソ・ウォンだが、本作の撮影中は役になりきるあまり、口数が少なくなり一人で過ごす時間が増えてしまったとか。

 監督・脚本はキム・ギドク。撮影はファン・チョリョン。照明はパク・ミン。編集はハム・ソンウォン。音楽はパク・ホジュン。美術はキム・ソンジュ。セットはオ・サンマン。キム監督の前作『受取人不明』も製作したLJフィルムが製作する。

 純製作費はたったの7億5千万ウォンだが、これでもキム・ギドク作品の中では最も高い製作費。ちなみに、この映画の娼婦街のセットは、ソウル総合撮影所にある『新装開店』の野外セットを改造したもの。

 釜山国際映画祭でワールド・プレミア上映され、公開前から「作品性・商業性ともに兼ね備えており、これまでのキム監督作品の中でもベスト・フィルム」との高い評価を受けていた(特に、釜山国際映画祭で観た日本の映画人&映画ファンには極めて好評だった)。そして、年明けの2002年1月11日に公開され、事前の口コミ&評価が効いたのか、それとも主演のチョ・ジェヒョンが2001年より出演していた人気テレビ・ドラマ『ピアノ』でその知名度を一気に上げたのが幸いしたのか、封切りから三日間でソウルで5万人、全国で13万人を超える観客動員を記録。『悪い男』の封切りから三日間の観客動員数は、キム監督のこれまでの全作品の合計動員数を超えてしまった。最終的にはソウルで30万人前後、全国では70万人前後の観客動員数をマーク。

 TOKYO FILMeX 2001で上映された、キム監督の前作『受取人不明』は、韓国社会が通過してきた歴史とそれが個人の運命に及ぼした影響を描いていたが、そういった政治的・社会的背景の描写はなくなり、本作では、デビュー作『鰐 〜ワニ〜』から第四作『魚と寝る女』まで一貫して描かれていたような、暴力と愛、そして性的エネルギーの描写に回帰している。

 キム・ギドク監督作としては、初めて作家性と商業性を両立させた作品で、高く評価される一方で、女性に対する性的虐待が描写されているため、作品そのものの存在意義に対する賛成・反対論も巻き起こり、韓国での公開時には週間映画雑誌『シネ21』が、専門家による賛キム・ギドク論、反キム・ギドク論を二号にわたって掲載した。また、ベルリン国際映画祭での試写会でも終映と同時に口笛や拍手、そして歓声まであがる一方で、理解できないといった反応も多かった。

 第6回(2001)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門、第52回(2002)ベルリン国際映画祭コンペ部門、第4回(2002)Udine Far East Film Festival、第16回福岡アジア映画祭2002、第27回(2002)トロント国際映画祭ナショナル・シネマ・プログラム部門招待作品。

 第16回福岡アジア映画祭2002では『バッド・ガイ』という題名で上映され、最優秀作品賞にあたる福岡グランプリ2002を受賞。

 第6回(2001)釜山国際映画祭アジア映画振興機構(NETPAC)賞Special Mention、第38回(2002)百想芸術大賞最優秀男子演技賞(チョ・ジェヒョン)、第25回(2002)黄金撮影賞新人女優賞(ソ・ウォン)、第39回(2002)大鐘賞新人女優賞(ソ・ウォン)、第10回(2002)春史羅雲奎映画芸術祭女子新人俳優賞(ソ・ウォン)、第7回(2002)女性観客映画賞「最悪の韓国映画」賞・「最悪の女子俳優」賞(ソ・ウォン)・「最悪の男子俳優」賞(チョ・ジェヒョン)受賞作品。

初版:2002/1
最新版:2002/7/19


■ 『悪い男』 キム・ギドク監督合同インタビュー

 『悪い男』のプロモーションで来日したキム・ギドク監督のインタビューはこちら

■ 『悪い男』 チョ・ジェヒョン合同インタビュー

 『悪い男』のプロモーションで来日した主演男優チョ・ジェヒョンのインタビューはこちら



投稿者:カツヲうどんさん 投稿日:2002/2/7 18:16:58

 今回は、ギラギラ・パワー全開の前作『受取人不明』から一転して、『悪い女 青い門』(1998)など、初期の作風に回帰したかのような味わいの映画に仕上がっている。前作が「初期の今村昌平」なら、本作は「初期の北野武」だ。

 タイトルとあらすじだけから想像すると、おなじみのキム・ギドク式極悪ワールドを想像するかもしれないが、そこはそれ、いつもの彼の罠。映画の内容自体は極めて繊細かつ感動的な純愛物語で、前作『受取人不明』の猛毒度を100とすると、今回のそれは40といったところだ。

 障害を持つが故に、暴力でしか己を語れない主人公のハンギ(チョ・ジェヒョン/彼は要チェック男優だ)を中心に、社会の底辺で暮らす人々に向けた温かな眼差しは、この作品でも健在で、ハンギとヒロインのソヌァ(ソ・ウォン)が次第に心を交わしてゆく様子は感動的で泣けるものとなっている。

 映像には、毎度おなじみのキム・ギドク特有の記号がちりばめられているが、ワンパターンに陥らず、観る者を納得させる独自のスタイルを確立している。だから、こういった彼の映画言語が、次回作ではどのように組み立てられてゆくのか、今から楽しみである。

 劇中、エゴン・シーレの画集が重要な小道具として使われているが、それが象徴するように『悪い男』では、今までの彼の作品群中、最も西洋絵画からの映像的引用が行われている印象を強く受けた。西洋美術に精通している方は、どのシーンが、どの画家の引用なのかを読み解いていただきたいと思う。

 主人公がマジック・ミラー越しにヒロインの商売部屋を無言で見守り続けるシーンが数多くあるが、ここで注目してほしいのは、そのマジック・ミラーのフレームが、カメラの構図に含まれている点である。この視点こそ、キム・ギドクが根っからの絵描きであることを象徴するかのようなシーンである。

 また、今回『悪い男』を観ていて気づいたことがある。それは、キム・ギドクにとって、昼間の都会という場所は、あまり興味のない空間なのではないか、ということである。これはロケーションの場所、カット別色調の関係も大きいが、この作品をご覧いただければ、土の香り、そして夜の世界こそ、彼の本領発揮の場であることが良く判るだろう。

 最後にエピソードをひとつ。

 私がこの作品をソウルの映画館に観に行ったとき、一組の若い女性客がエンドロールが終わるまで、ずっと座席に座っていた。そして終わると、その内の一人が拍手を送ったのである。私にとって、あまりに印象的な出来事だったので特に記しておきたい。

【評価:★★★★】



【鑑賞ノオト】 Text by 月原万貴子(月子) 2004/2/28

 ヤクザのハンギは、繁華街で見かけた女子大生ソヌァに一目惚れし、無理やり唇を奪うが、ソヌァのボーイフレンドや通りがかった軍人たちにぼこぼこに殴られたうえ、ソヌァに唾を吐きかけられる。屈辱に震え、復讐に燃えたハンギはソヌァを罠にかけ、借金を背負わせた上で自分が管理する売春宿に売り飛ばすが……

 鬼才キム・ギドク監督が描き出す純愛は、あまりにも凶暴で狂おしい。かつて、画家を目指し、パリで絵の勉強をしていたという監督ならではの極彩色で描かれる光と影が美しい。

 誰かに愛された記憶がないハンギは、自分の強い執着が愛だとは気付かぬまま、ソヌァを傷つけることしか出来ない。ソヌァの個室にマジックミラーを仕込み、隣接する隠し部屋から毎日ソヌァを見つめ続けるハンギ。水色のワンピースと白いカーディガンが似合う清純な女子大生だったソヌァが、次第に娼婦らしく変わっていく様子をただただ見つめ続けるハンギ。その視線の悲しさよ。劇中、ハンギはひとつの言葉しか発しないが、そのたった一言に込められた想いの深さに胸が熱くなる。

 ハンギを演じるチョ・ジェヒョンは、キム・ギドク監督の分身とも呼ばれる演技派で、本作でもそこにいるだけで物語を成立させるような圧倒的な存在感をみせている。しかし、より注目すべきはデビュー2作目にして清楚な女子大生から、妖艶な娼婦へと変貌していくソヌァを全身全霊で演じきったソ・ウォンだろう。1979年生まれ。中学校在学中にいわゆる美少女タレントとして芸能生活をスタートさせたソ・ウォンは、次第に演技に興味を覚えるようになり、1998年、キム・ギドク監督の『悪い女 青い門』のヒロイン・オーディションに応募。惜しくも最終選考で落選したが、監督の目に留まり、次作『魚と寝る女』で映画デビュー。ヒロインを嫉妬させる無邪気な娼婦を演じ注目された(ちなみに、本作でソ・ウォンのヒモを演じていたのがチョ・ジェヒョン)。普段は明るく元気な女の子だそうだが、役に没頭するタイプなので『悪い男』撮影中は、周囲とろくに会話すらしなかったとか。美人な上に演技力も確か。実に今後が楽しみな女優だ。

【評価:★★★★】



『悪い男』感想集
プレス・プレゼントより
  • 正直言って見るのもためらわれる内容ではありますが(日本の映画なら絶対観ない)、韓国映画独特の雰囲気と設定だけでは読み切れない何かを感じさせてくれそうなので、札幌で上映の際は観に行きたいと思っています。チョ・ジェヒョンの演技にも注目したいです。
  • 大阪は4月10日みたいなので、行きたいと思います。キム・ギドクさんは、注目されている方の一人なので、今後も期待したいです!
  • 現実と幻想の世界がみごとに融合してると思います。
  • 友人を誘い、試写で既に観た者です。一緒に行けなかった別の友人から「一言しか発しない、彼の言葉を是非教えて」と言われてたけど私は彼の「その声」にビックリしました。勿論、発した言葉は覚えてはいるけど彼の不思議な声は忘れられません。
  • 福岡での上映はまだですが、メチャクチャな展開に振り回されそう。
  • 名古屋シネマスコーレさんのイベントで、この作品の予告編を観て、絶対、劇場公開されたら鑑賞しなくてはと強く感じました。ストーリーとしては、すごい内容だなって思いましたが、これも純愛なんですよね。妙に魅かれました。名古屋での公開は、少しあとになってしまい残念ですが、心待ちにしています。
  • チョ・ジェヒョン、決して美形ではないのですが彼の存在感・魅力になんとも言えず惹かれます。彼の作品がもっと日本で公開されることを期待しています。
  • 激しいけれど、これも男と女の一つの愛のかたちなんだと思いました。
  • 怖い愛の形を見たっていう感じです。
  • ドラマでの良いお父さん役のイメージしかないので、『悪い男』を観るのに少し勇気が要りますね……
  • キム・ギドク監督の作品は、『悪い男』、『魚と寝る女』と2本見ました。独特のタッチがとても好きです。『サマリア』という作品でベルリン映画祭の監督賞を受賞されたのを、とても嬉しく思っています。華麗で大金を投入して作る映画に対抗して、低予算でも人を感動させられるという事を、益々の活躍で実践して欲しいと思っています。これからも応援していきたいと思っています。
  • ナイフのような映画でした。チョ・ジェヒョンさんのインパクトが非常に強く、しばらく脳裏に張り付いていました。ここで終わってほしいという個所が数箇所ありました。素人の浅はかさか、ギドク氏が天才たる由縁か。ちょっと too much と思うシーンがありました。でもすごい。韓国映画の奥深さ、パワーと改めて感じました。
  • まだ観ていませんが、チョ・ジェヒョンが大好きなので必ず観たいと思っています。キム・ギドク監督作品もいくつか観ていますが、女の立場から観ると辛い部分も多々あります。しかし、目が離せない!
  • 試写会で映画を観ました。ストーリーは私にはちょっとわかりにくい世界だけどそういう形の愛もあるのかなぁと思いました。キム・ギドク作品もチョ・ジェヒョン出演作品も初めてだったのですが、とても印象的な作品でした。チョ・ジェヒョンの鋭いまなざしが忘れられずファンになってしまいました。次のキム・ギドク作品もとても楽しみです。
  • キム・ギドク監督の作品は全部好きですが、私はこの『悪い男』が一番好きです。まさに究極の恋愛というか、ものすごくこの女性に感情移入してしまいました。チョ・ジェヒョンがまさにはまり役といった感じで、これは本当にたくさんの人に見て欲しいです。
  • キム・ギドク監督が韓国映画の監督の中で異色の存在であることを雑誌で知り、とても興味を持って映画の公開を楽しみにしています。
  • 名古屋の公開はこれからです。今からとても楽しみにしております。チョ・ジェヒョンさんは『Happy Together』でしかまだ知りませんが、とても惹きつける力のあるかただと思いました。破滅的なこの役をどう演じているのか気になります。
  • 今までにない鮮烈な衝撃が走りました。なんだろうか…… 言葉にして説明など出来ない…… あの鋭い瞳の眼光から眼をそらせないまま一気に最後まで…… この映画は見た人にしか理解出来ない「愛」だろう。
  • キム・ギドク監督の作品がいよいよ日本でも大量に公開されるようになって、すごく嬉しいです! 『悪い男』も一昨日見に行きましたが、ただただ驚きでした。最初、痛々しくて見るに耐えない気持ちが、だんだん話が進むにつれ痛々しいし、悲しいはずなのに感動して涙が流れてしました。いい作品だとただただ、そう感じます。
  • ハンギの行動は理解できないけれど、その根っこにある悲しさや憤り、劣等感…… そして優しさは受け止めたつもりです。
  • 長いこと待って見たくてしょうがなかったのにまだ見てませーん。もう上映されているなんて…… 早く行かないと。
  • 題は『悪い男』なのに、彼をちっとも悪い男には思えなかった。せつなくなるまでの彼女への愛がとても感じられた映画でした。
  • ハンギとソヌァの愛に、これまで見てきたどの愛よりも強い信頼関係を感じた。よく「一途な愛」とか「変わらぬ愛」とか言われるが、それがどんなものか漠然としていて僕には分からなかった。でも、この映画で表現された愛こそ一途な愛の一つの形だと、説得力をもって示してくれた。最後は意外な展開だったがそれは前向きであり、後味のよい(?)映画でした。
  • ハンギ役ジェヒョン氏の目での演技にやられてしまいました!!! もう一度観に行くつもりです。
  • 『悪い男』を見てからずっと、チョ・ジェヒョン氏の眼差しが忘れられません。するどくて強い眼差しの中に見えるせつなさ…… 存在感のある素晴らしい役者さんです。
  • これから楽しみに見に行こうと思っております。ソウル新契洞の龍山テキサスが舞台と聞いております。去年までそこで馴染みの女性が居るのでソウルに行く序に行っておりました。此処一年彼女に会ってませんが、彼女を想いながら鑑賞しようと思います。
  • 『悪い男』をまだ見てないので応募の資格があるのかどうか…… ミニシアターのない鹿児島で公開される可能性はなさそうです。キム・ギドク監督に対し日本でも注目が集まってるのでまとめて作品がDVD化されないかな?って期待してます。映画でなくて申し訳ないのですが『ピアノ』と『雪だるま』を見てジェヒョン氏の大ファンになりました。2月に大学路の東崇アートセンターでやってた舞台も観に行ったんですよ(『エクウス』というお芝居です)。この舞台のために昨年の7月からずっと韓国語の勉強を続けてきたものの、予想どおり殆ど聞き取れなかったです(苦笑)。それでも目の前で熱演が見られて大感動して帰ってきたのですが…… ドラマはKNTVでいろいろ見れますけど映画はなかなか見られなくて残念です。こちらで情報だけはせっせと仕入れさせていただいてます(感謝)。
  • 『悪い男』は私の住む高知では残念ながら公開されていませんが、チョ・ジェヒョンさんはドラマ『ピアノ』や『Happy Together』を見て大好きになった俳優さんです。私が今まで見た彼とはまた違っていそうな『悪い男』を早く見たいです。
  • キム・ギドク監督大好きなんですよ。映画はほとんど見ました。彼の経歴も個性的ですし。『悪い男』最高です。映像もきれいでいろいろと考えさせられました。
  • セリフが少ない分、登場人物の心の変化を心で見る、という感じの映画でした。チョ・ジェヒョンのファンなので見た映画でしたが、期待を裏切りませんでした。
  • 試写会と、公開後の両方見に行きました。試写会の時には、内容の壮絶さと、プロダクションデザインや撮影の美しさの対比を頭で整理し理解しようとしましたが、今まで見たことの無いメインキャラクターの行動だったので、うまく自分の中では消化できませんでした。2回目に見に行ったときには、それらが美しいハーモニーとなって、ひとつのファンタジー作品としてこの映画を捉えるという自分なりの解釈の仕方ができました。いずれにせよ、キム・ギドク監督、そしてチョ・ジェヒョンのあの演技(存在そのもの)がなければ成立しない映画だと思いました。私自身はスキャンダラスな内容を狙ったものでは決してなく、愛の形のひとつとして(純愛か、究極の愛か、という議論は横において)受け止められる内容でした。
  • ドラマ『Happy Together』を見て好感を持ちました。まだ作品は拝見していませんが、新潟でも上映されればぜひ見に行きたいと思います。
  • 怖いくらい引き込まれる映画でした。見終わった後、気持ちが暗くなる映画でもありました。
  • 韓国のヤクザがとことん好きな女性を堕落させるが、一方ではうまく言えない屈折した感情が交差する変わった恋愛映画ですね。暗すぎますが面白かったですね!
  • 登場人物に共感できず、感情移入できずじまい。魅力がない訳ではありません…… 面白くなかった。辛かった。
  • 突拍子もない展開でビックリしましたが、段々「悪い男」にひかれて行く彼女の気持ちも分かる気がした。
  • 韓国で『木浦(モッポ)は港だ』の舞台挨拶に行きました。握手してもらいたかったのですが、小心者の私は一番前に出たものの、声を掛けられませんでした。他のファンのかたは、握手をしてもらっていて、おまけに花束まで貰っていました。うらやましかったです。
  • これは、英語字幕でしか見てませんが女性がすごく可哀想だったのが印象的でした。嫌な気持ちが残ったのですが、何故か心に残って冒頭のシーンのロッテホテル前やソウル総合撮影所まで行ってロケ地を見たものです。
  • まだ字幕つきで観てませんので、多少作品理解が及ばないかもしれないのですが、正直女性にとってはかなり理解し難いシチュエーション、感情で、却って衝撃を受けました。キム監督は凄い人かもしれない、と思います。
  • 東京の映画館まで遠くてまだ見ていないんだけど必ず見たい! ラブストーリーの映画は見たけど、ものすごく感動して今でもまだ余韻が残っています。きっと『悪い男』も『ラブストーリー』以上に衝撃的な、心に残るような作品になっているんではないかと思っています。今年は韓国映画が沢山見られるということでわくわくしています。
  • チョ・ジェヒョンの演技に脱帽。韓国人男優の中でも、1、2を争うほど演技がうまい。悪い男がいつのまにか良い男になっている。


投稿者:たびこさん 投稿日:2004/4/18 18:17:51

 子供がお気に入りの蝶を素手で握りつぶしてしまう、そんな残酷さを感じました。喋らない男の焼け付くように切ない視線。

 この凶暴な純愛を語る言葉が見付かりません。

【評価:★★★★★】


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