常に新しい映画を提供し続けるシンシネ企画のラブ&コメもの。現代的なセンスの良さで新婚夫婦の生活を描き大ヒット。1992年の興行成績トップ作品となった(「興行成績」)。この作品以後、韓国映画はラブ&コメ全盛時代に入る。脚本は後に『KUMIHO/千年愛』の監督をするパク・ホンス。
キム・テギュ(チェ・ミンス)とチェ・ジエ(シム・ヘジン)は新婚夫婦。テギュはラジオ放送局のプロデューサーで、ジエは声優だ。愛さえあれば万事オーケーと二人は結婚するが、実際の結婚生活に入ると早くも軋轢が生じる。浴室の使い方から箸の上げ下げまでお互い気に入らないことばかり。特に夜の生活の問題は素直に話し合えないだけに誤解を生む種に。愛もセックスも結婚も全部分かっているつもりで結婚したが、それが幻想と分かり、いつしか二人に離婚の危機が忍び寄る。
ナレーターをムン・ソングンが担当。製作企画はシンシネのオ・ジョンワン。
この作品の大ヒットを受けてパート2も製作されたがこちらは興行的に惨敗。年1本ペースで10年くらいシリーズものとして製作する計画も頓挫してしまった。「韓国のマドンナ」と呼ばれるセクシー歌手オム・ジョンファのスクリーン・デビュー作。
第13回(1993)映画評論家協会賞女優主演賞(シム・ヘジン)、第22回フィグエイラ・ダポツ国際映画祭HONOUR MENTION賞、第31回(1993)大鐘賞女優主演賞(シム・ヘジン)・新人監督賞、第13回(1992)青龍賞脚本賞受賞、第6回シンガポール国際映画祭その他部門招待作品。
1993年に福岡で開催された第38回アジア太平洋映画祭で上映されている(おそらく英語字幕)。
初版:1998/8/21
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