チャイルド・ホラー映画。企画者出身の中堅監督キム・ヒョンミョンが、韓国ではジャンルとして軽んじられてきた「子供映画市場」開拓のために、キッズ・ムービー専門の製作社シネワークスを設立し、2年余りの準備の末に世に送り出した作品。シネワークス創立作品で、小学校で流行る怪談を題材にしている。小学校で怪談話が流行するのは世界共通だが、韓国でも「学校の李舜臣の銅像が毎晩動く」「柳寛順の肖像画には7つの秘密がある」といった噂話がある。子供ばかりでなく、大人も昔を思い出して楽しめる作品。
ソウルの小学生達が交換授業で田舎の小学校にやってくる。田舎の小学校の先生キム・ゲドン(シン・ドンヨプ)からおばけの話を聞いたソウルの子供達は恐がるが、その日の夜、学生の引率で田舎にやってきた美人先生チェ・ユミ(チェ・ジナ)は、本当におばけを見てしまう。子供達は恐怖に打ち震える一方で、この小学校の秘密を暴こうとする。そして、数々の恐怖体験の末、1年前にヨンジュ(チョン・ヘジン)という学生が学校の井戸に落ちて死んでいたことが分かる。
音楽・音響効果・特殊メイク・CGなどを駆使し、視聴覚的に恐怖感をあおっている。この映画のCGを担当したのは、韓国総合芸術学校映像院で「映画と特殊効果」の講師を担当しており、『KUMIHO/千年愛』,『銀杏のベッド』,『敗者復活戦』,『ラブラヴ』,『愛のゴースト』などのCGも担当したDGFXのパク・クァヌ。
有名なコメディアンで子供たちにも大人気のシン・ドンヨプ(28)が先生役で映画初出演。彼は、テレビ・ドラマ『男女6人恋物語(原題:男3人女3人)』の他、MBCの『日曜日、日曜日の夜に−新装開店』、SBSの『気分のいい夜−結婚しようか』などに出演している。同時期に製作されていた『絵日記』にもコメディアンのイ・フィジェが出演しており、「コメディアンの映画進出」ということで話題となった。1975年5月17日生まれで、1996年にMBC24期でデビューしたチェ・ジナは、『全員日記』、『LAアリラン』、『私の愛、私の側に』、MBC『危険な愛』、KBS『欲望の海』、EBS『あなたの夢を広げろ』等のテレビ・ドラマに出演しており、アシアナ航空のCMモデルでもお馴染み。小学校5年在学中で、SBSの人気ドラマ『ウンシリ』にも出演しているチョン・ヘジンがおばけのヨンジュを演じる。チェ・ジナもチョン・ヘジンも映画初出演。
初版:2000/1/10
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