やんちゃ坊主がそのまま大きくなったような風貌の個性派俳優。その経歴そのままにアウトサイダー的配役、憎めない不良少年を演じることが多い。リュ・スンワン監督の実の弟。
高校生時代に音楽とダンスの魅力にとりつかれ、中退。ヒップ・ホップ狂いでDJなどしながらブラブラしていたところを、ひょんなことから実兄リュ・スンワン監督の『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』に出演することになる。監督と主演を兼ねたリュ・スンワンのこの作品で、スンボムは劇中でもスンワンの弟役を演じたが、監督がスンボムに注文したのは「普段どおりの姿でいろ!」の一言だったという。
その後、やはり兄スンワンが監督したインターネット短編映画『たちまわLee』(2000)に出演し、その独特の演技と風貌が映画界から熱い注目を浴びるようになる。
2001年には『ワイキキ・ブラザース』に出演。夢やぶれた男達の物語の中で、唯一自分の夢に向って突き進むノーテンキな若者を演じ好評を博した。ちなみに、この映画では主演とは言えない配役にもかかわらず、韓国でのチラシはあたかもリュ・スンボムが主演であるかのようなデザインだった。これはリュ・スンボム人気にあやかるためと、映画のイメージを明るいものにするための宣伝戦略だったという。
この年には、テレビ・ドラマにも出演。映画『ダイ・バッド 〜死ぬか、もしくは悪(ワル)になるか〜』の演技で第38回(2001)大鐘賞新人男優賞を、そしてテレビ・ドラマ『華麗なる時代』ではSBS演技大賞ニュー・スター賞と、映画界とテレビ界の両方で受賞した。
2002年には、『血も涙もなく』、『復讐者に憐れみを』、『ムッチマ・ファミリー』と脇役出演した後、『品行ゼロ』で初の映画主演にチャレンジ。独壇場ともいえる爆笑演技を披露した。
ミュージック・ビデオやCMなどへの出演多数。
"Yahoo! KOREA" の「リュ・スンボムのホームページ一覧表」(韓国語)はこちら。
初版:2003/3/23
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