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ポンジャ


題名
英題
ハングル
ポンジャ
Bongja
봉자
製作年 2000
時間 94(釜山映画祭版)
92(韓国公開版)
企画
製作
製作投資
配給
朴哲洙フィルム
ネクスト・フィルム
イウ投資
フィルム・バンク
監督 パク・チョルス
出演 ソ・ガプスク
キム・ジナ
キム・イル
チェ・デウン
ミン・ギョンジン
キム・ジュホン
パク・チェヒョン
イ・ヘンニム
日本版
Video
DVD
なし

 孤独ながら純粋に生きる中年女性ポンジャと不思議な少女ジャドゥが同居。年の差を越えて友情を育み理解しあっていく過程を描く。同性愛と母性愛も一つのテーマ。『301・302』のパク・チョルス監督が製作した低予算作家主義映画で、100%デジタル・カメラで撮影した長編劇映画としては、韓国で初めて劇場公開された。

 UFOを信仰するいかがわしい教祖様に身も心も差し出しているポンジャ(ソ・ガプスク)は、少々頭が足りないのではないか?と思えるほど、素直で心の優しい中年女性。なんの楽しみもない生活の中で、彼女が唯一生きがいを感じるのは、海苔巻を巻いている時と、日本酒を飲んでいる時だ。しかし、暇さえあれば酒を飲んでいるポンジャは遅刻を理由に海苔巻店を首になってしまう。自宅に戻るポンジャ。するとそこには見知らぬ少女ジャドゥ(キム・ジナ)がいた。ポンジャは、突然現れた彼女を受け入れるが、その後、ポンジャの周辺には奇妙な事件が頻発するようになる。そして、ある日、教祖様が何者かによって殺害される。クァク刑事(キム・イル)はポンジャを追いまわすのだが。

 1999年に、ヌード集と自らの性体験を告白したエッセイ『私も時にはポルノグラフィーの主人公でありたい』を出版して世間を騒がせたタレントのソ・ガプスク(徐甲淑)がポンジャを演じる。1961年7月16日に大邱で生まれ、中央大学映画演劇学科卒、1983年にMBCタレント15期でデビューした彼女は、映画以外にもテレビ・ドラマ、演劇などで活躍している女優。パク・チョルス作品では『霧の柱』『産婦人科』に出演している他、パク・チョルスが1980年代に製作したMBCのドラマにも出演している。幼い頃に強姦、殺人、妊娠、出産を経験したジャドゥを演じるのは、『リアル・フィクション』にも出演していたキム・ジナ(金珍雅)。1980年ソウル生まれで、ソウル錦蘭女子高校を卒業した彼女は、独特な雰囲気を持つ新人女優。

 監督のパク・チョルスは、1999年に自らの名前を冠した映画学校「朴哲洙(パク・チョルス)フィルムアカデミー」を大田に設立し、製作会社「朴哲洙フィルム」も同年大田に移転。この作品では、製作発表・ロケもすべて大田で行っている。ソウル中心の韓国映画界にあって、本拠地を大田に置き、そこで人材を育成し、作品も製作するというのは、映画産業の地方化推進という観点からは、極めてユニークな試み。

 製作はハ・グァンフィ。監督はパク・チョルス。脚本はキム・ジョナン。最近はやりのハンド・ヘルドでなく、ロングショット&ロングテークを多用した撮影を担当したのは、チョ・ドングァン。使用したデジタル・カメラはソニーのDSR300。編集はハン・スンニョンとキム・ヤンイル。日本映画『がんばっていきまっしょい』のテーマ曲『オギヨディオラ』を歌った歌手のイ・サンウン(リーチェ)がこの映画の音楽を担当。キネコは日本のソニーPCLが担当。

 女性二人の不思議な関係を描いており、レズビアン的要素もあるため、レズ映画、デジタル長編映画、地方映画と三つの点で話題となったが、興行的にはまったく振るわず公開から一週間と経たずに上映中止にする映画館が続出した。

 第36回(2001)Karlovy Vary国際映画祭コンペ部門、第4回(2000)富川国際ファンタスティック映画祭、第5回(2000)釜山国際映画祭韓国映画パノラマ部門招待作品。

初版:2000
最新版:2002/3/10



投稿者:SUMさん 投稿日:2002/6/26 12:00:49

 不思議な女性二人の交流。

 人間のありのままの姿を見せ、「あまりのありのままさに苦笑するしかない」といった人間描写に進んでいたパク・チョルスがここにきて方向転換。知らない女が自分の部屋にいつの間にか居るという「非日常」を取り入れて、いつものように「日常」を描く。なぜかわからないすがすがしさと悲しさがある。年の離れた女性二人の心の通じ合いというのが描けている。こういう日常的非日常における世代差のある女性の心の交流というテーマはあまり類型を思い当たらない。

 ちょっとレズビアン要素を含んでいる点は、チャン・ソヌのようにセンセーショナルな要素で注目を浴びることが、あっという間に旧世代になった中堅監督の生きる道ということだろうか。

 それにしても、ところどころにえげつない描写が出てくるのは変わらないパク・チョルス。日本の大林宣彦が、赤川次郎的な上品な世界を中心によく描く割にえげつない絵を所々に入れる入れ方にどことなく類似点を見いだしてしまう(大林がどこか不釣り合いな入れ方をしているのに対して、パク・チョルスは全面的にえげつないものを撮りたいのだろうというのが大きな相違点だが)。

【評価:★★★】


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