ドクター・ポン

　愛する妻と死別して小学校一年生の息子フン（チェ・ヒョン）と二人で生活している歯医者のポン・ジュヌ（ハン・ソッキュ）は、大変なプレイボーイ。そんな彼が住むマンションの下の階に女性作詞家ファン・ヨジン（キム・ヘス）が引っ越してきた。当初から全くウマが合わない二人だったが、息子のフンはやさしくて心暖かいヨジンが自分のママになってくれることを願うようになる。

　いわゆるラブ＆コメで、どうこういう作品ではないが、気楽に笑って楽しめる。1997年に東京の300人劇場で上映されたときは、珍しく日本人観客の間から笑いの声が漏れ、終了時には拍手があったとか。韓国封切り時には、その年の最高観客動員数を記録（「1995年韓国映画興行成績」）。広報はミョン企画。撮影はキム・ヒョング。

　韓国文化院の映画鑑賞会では、『歯医者の結婚作戦』という題名で上映。

　1995年度映画振興公社選定「良い映画（上半期）」、第19回(1996)黄金撮影賞新人監督賞（イ・グァンフン）、第32回(1996)百想芸術大賞新人演技賞（ハン・ソッキュ）、第6回(1995)春史映画芸術賞男子新しい顔演技賞（ハン・ソッキュ）、第16回(1995)青龍賞女優主演賞（キム・ヘス）・韓国映画最高興行賞受賞作品。

初版：1998/6/2