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バイ・ジュン 〜さらば愛しき人〜


題名
英題
原題
ハングル
バイ・ジュン 〜さらば愛しき人〜
Bye June
バイ・ジュン
바이준
製作年 1998
時間 96
製作 サッド(S.a.d)フィルム
東亜輸出公司
監督 チェ・ホ
出演 ユ・ジテ
キム・ハヌル
ハ・ラン
ハン・ジユン
キム・バダ
チョン・サンイン
djアダン
ソン・ジョンヘ
イ・ジョンギル
日本版
Video
DVD
字幕版Video
吹替版Video
DVD

 監督、俳優、そしてスタッフが皆20代という若者が作った若者のための映画。親しい友人の死による衝撃。そして彼の幻影を振り払おうとする若者達を感覚的な映像と音楽で表現した。韓国版『トレイン・スポッティング』との評あり。

 19歳のジュン(ハ・ラン)とチェヨン(キム・ハヌル)、そしてトギ(ユ・ジテ)。自由奔放に生きるジュンをチェヨンは愛し、トギは憧れていた。しかし、10代最後のクリスマスの日、ジュンは突然死んでしまう。チェヨンとトギに大きな喪失感を与えたまま。ジュンの死後、トギはチェヨンに愛の告白をするが、チェヨンはそれを受け入れるべきか悩む。そして、セックス・アルコール・マリファナで寂しさを紛らわせる二人。

 20歳の現役大学生新人キム・ハヌルの新鮮な演技が話題。他にも新人俳優が大挙出演している。マリファナやアルコール、それにセックスにおぼれる若者達の姿はチャン・ソヌ『バッドムービー』を思い出させる。

 韓国でも知名度のある村上龍が1998年8月2に NHK BS の番組でチェ・ホ監督と対談していたとか。

初版:1998/3
最新版:1998/12/7



投稿者:SUMさん 投稿日:1998年12月20日(日)10時20分37秒

 韓国版『トレイン・スポッティング』との声もあって、それも納得なんです。友人の死が「喜怒哀楽」の枠ではかれない、とらえどころのない喪失感・浮遊感・いや感覚のなさか、X世代の感性というのでしょうか。こういったアメリカX世代的感性は、日本と比較してもあまり韓国の若者の感性そのものとはずれているような気がします。ソウル映画祭でも上映されたもののこの作品がカルト的に話題になったという話もさして聞かないところを見ると韓国映画の異端児といっても差し支えないような気がします。映像はもっと奔放で、不連続で、視覚に訴える絵を多用しているニューウェーブでしょう。今後を期待する価値はあるのではないでしょうか。

【評価:★★】


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