キム・ユジン

　1950年、ソウル生まれ。中央大学演劇映画科卒業。1986年の『英雄恋歌』で監督デビュー。1988年に母娘の心理的葛藤を描いた『シロの島』が注目される。1990年の『あなたが女というだけで』は韓国社会におけるレイプ問題を扱った作品で、大鐘賞四部門を獲得した他、海外の国際映画祭に出品されるなど高い評価を受け、出世作となった。

　第四作となる子供ドラマ『おせっかいはＮＯ、愛はＯＫ』は良い評価を受けたが興行的には失敗。第五作の歴史物『錦紅よ錦紅よ』も興行的に成功を収めることはできなかった。その後、七人の監督によるオムニバス『ビールが恋人よりいい７つの理由』の製作に参加。

　1998年の『約束』はパク・シニャンとチョン・ドヨンというトップ・スターを起用したメロ・ドラマ。監督自身が「メロ・ドラマを製作したい」と思っていた矢先の1996年9月、原作となる演劇『治ってから出ろ』を鑑賞し、ただちに映画化を決意。ニ年の準備期間を経て製作したこの作品は大ヒットし、興行監督の名を欲しいままにした。

　次回作は『ワイルド・カード』。

初版：1998/12/6

Copyright © 1998- Cinema Korea, All rights reserved.