2001年に『バタフライ』の演技で第54回ロカルノ国際映画祭青銅豹賞を受賞し、一躍脚光を浴びた演劇畑出身の演技派女優。30代になってから映画界で名前を知られるようになった遅咲き。
1991年に大学を卒業。同年に演劇界でデビューし、演技者としてのキャリアをスタートさせる。そして、『あ、イ・サン』のクモン(錦紅)役で1995年百想芸術大賞演劇部門新人演技賞を受賞。その後も、『花びらのような女、水の上に散り』で1997年百想芸術大賞演劇部門人気賞を、1998年にはヒソ演劇賞を、2001年には『海の女性』の演技で百想芸術大賞演劇部門最優秀女子演技賞を受賞するなど、華々しい受賞歴を誇っている。
映画初出演作は、キム・スヨン監督が1999年に作った『沈香』。ただし、この作品は配給上の問題で封切りが遅れ、第二作の『ほえる犬は噛まない』が初の劇場公開作となった。
デビュー作『沈香』では全く注目を浴びなかったが、第二作の『ほえる犬は噛まない』ではイ・ソンジェ演じる大学講師ユンジュの妻ウンシルを好演し、第1回(2000)釜山映画評論家協会賞助演女優賞を受賞する。
続いて主演したSFファンタジー『バタフライ』では、心に罪の意識を持つ女性を繊細な表情演技で演じきり、第54回ロカルノ国際映画祭で最優秀主演女優賞にあたる青銅豹賞を受賞。女優が海外の映画祭で主演女優賞を受賞するのは久しぶりだったこともあり、韓国内ではこのニュースが大きく報道され、一躍注目を集める。
『バタフライ』後は、演劇『チェロとケチャップ』に出演。映画界で注目を浴びた後もシナリオさえ良ければ演劇にも映画にも出演する予定だとか。
2002年の第3回全州国際映画祭で「戦争、それ以後」を共通テーマに製作された三監督によるオムニバス映画「デジタル三人三色」では、『M/OTHER』、『2/デュオ』で有名な諏訪敦彦監督の『広島からの手紙(A Letter From Hiroshima)』に主演。この作品へのキャスティングは諏訪監督が『バタフライ』を見たのがきっかけだったという。
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初版:2001/10/14
最新版:2002/5/4
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