1995年に放送され大人気を博したMBCテレビ・ドラマ『総合病院』を映画化。病院を舞台に、医師達の友情と恋、そして死を目前にした男女の愛を描く。副題の「千日間」は、「千日間続いた愛は永遠に消えない」という主人公シワンの台詞から付けられた。2000年現在、日本ではテレビ・ドラマの映画化が大流行しているが、韓国ではこういった例は珍しい。
カン・ウンス(シン・ウンギョン)、パク・シワン(チェ・チョロ)、チャニョク(キム・スンス)の3人は、医大で6年、インターンで1年を共にした同期生。外科レジデントに合格した3人は、夢と希望に胸を膨らませて医師生活を始めるが、彼らの前には冷徹で氷のような女性チーフのスンヒョン(チン・ヒギョン)が立ちはだかる。中でも、特にウンスに辛くあたるスンヒョン。ウンスはシワンと家庭を持つのが夢だったが、彼はスンヒョンとの恋に落ちてしまう。悩むウンス。しかし、そんな彼女に末期胃癌の診断が下される。
テレビ版でスターダムにのし上がったシン・ウンギョンが映画版でも同じく女医を演じている。シン・ウンギョンを片思いするチャニョク役を演じる新人キム・スンス(26)は、1997年にMBC26期でデビューし、テレビ・ドラマ『乞食』,『悪友』,『一人だけのあなた』,『僕の娘子供のラブストーリー』,『愛を語る時私達がする話』などに出演している。ドラマ版でチョン・ドヨンが演じた看護婦役は、彼女に似ていることを条件にキャスティングし、ユ・ソジンが選ばれた。
監督はテレビ版のプロデューサーをつとめたチェ・ユンソク(41)。彼は『総合病院』の他に『われらの天国』,『小さな英雄達』などのテレビ・ドラマのプロデュースをしているが、映画はこれが初監督作品。ちなみに彼がプロデュースし、1999年初に放映された『青春』は、日本のテレビ・ドラマ『ラブ・ジェネレーション』の盗作と指摘され、急遽番組が打ち切られるという屈辱を味わっている。シナリオは監督のチェ・ユンソクの他、オ・ヒョルリ、キム・ムンソンの3人が担当。製作は、韓国版『リング』を製作したAFDFコリア。
初版:2000/3/5
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