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リング


題名
英題
ハングル
リング
The Ring Virus
製作年 1999
時間 108
110(東京国際映画祭)
製作

提供


配給
AFDF KOREA
韓脈映画
オメガ・プロジェクト
AFDF
BM communication
韓脈映画
監督 キム・ドンビン
出演 シン・ウンギョン
チョン・ジニョン
ペ・ドゥナ
キム・チャンワン
ユン・ジュサン
キム・コッチ
日本版
Video
DVD
なし

 血を見せることなく恐怖感をそそるユニークな心理ホラー映画。日本映画『リング』の韓国版。韓脈映画とAFDF KOREAの共同製作で、10億ウォンの純製作費は、国内資本が半分を、日本版『リング』を製作したオメガ・プロジェクトが残りの半分を出資。なお、AFDF KOREAは、ボディソニックと現代が出資した日韓共同出資会社。日本資本で製作され、俳優と製作スタッフ全員が韓国人という形式の日韓合作。

 韓国でも翻訳出版され、ベストセラーになっている鈴木光司原作の『リング』は、呪いのビデオテープを見た人が一週間で死ぬ運命に直面するという内容のホラー。日本版は原作小説と設定がかなり変わっているが、韓国版は原作により忠実に脚色し、『リング』と『らせん』をカバーする内容。一部、独自の解釈を行っている点が、『失楽園』『山銭水銭』など日本映画を単にコピーして失敗した作品とは異なる。

 新聞記者ホン・ソンジュ(シン・ウンギョン)は姪の突然の死に疑問を持ち、彼女らの死因が超現実的な力によるものだと主張した解剖医チェ・ヨル(チョン・ジニョン)に助けを求めるが、彼に冷たくあしらわれる。ソンジュは疑問死の調査中、奇怪な映像のビデオ・テープを見てしまう。そして、テープは「お前は一週間後のこの時間に死ぬ。死にたくなければ・・・」という文字が浮かんで終わる。恐怖のどん底に叩き落とされた彼女は再びチェ・ヨルを訪ねる。今度は彼も関心を寄せ、テープをダビングした後、謎を分析。このテープが強力な超能力によって念写して作られたものと推理し、事件の解決に乗り出す。

 1998年のホラー映画ブーム(『クワイエット・ファミリー』『女校怪談』)に続いてそこそこヒット。音楽は『つぼみ』『スプリング・イン・ホームタウン』などで有名なウォン・イル

 ロッカーの話を描いた映画『ジャングル・ストーリー』に出演経験があり、韓国ロッカーとして有名なキム・チャンワンはシン・ウンギョンの先輩キム記者役。ファッション広告モデル出身で、KBSドラマ『学校』で10代のファン達の支持を得たペ・ドゥナは超能力を持った女性ウンソ(貞子にあたる役)を演じる。

 第3回(1999)富川国際ファンタスティック映画祭「ファンタスティック韓国映画特別展」部門、イタリアの第14回(2000)Far East映画祭出品作品。第16回(2003)東京国際映画祭「アジアの風」部門<特集3 リメイクと呼ばれる創造─アジアでリメイクする/される>招待作品。東京国際映画祭では『リング・ウィルス』という題名で上映。

 日本の大衆文化が解禁された1998年に企画され、まだ様々な制約条件が多く、自由には日本映画を公開できなかった1999年6月に(日本版『リング』のかわりというような意味合いで)韓国公開された。なお、本作は製作時に日本の版元と「海外での上映は基本的にしない」という条件のもと製作されたという。ちなみに日本版『リング』は日本映画上映のための条件が緩和された後、1999年12月に韓国公開されている。

初版:1999
最新版:2000/4/8



投稿者:T.Uさん 投稿日:1999年9月27日(月)10時54分21秒

 『リング』の三部作は韓国でもすぐ翻訳され、書店ではなかなかの人気です。大学の学園祭などでも日本版『リング』が字幕つきで公開されていたり、文化開放がどうとか言うよりも前に若い人達は日本文化を積極的に取り入れているように思います。

 さて、この韓国版『リング』ですが、はっきり言って大失敗。シン・ウンギョンが好きだったのでちょっと期待してみたんですが、これはあまりにもひどすぎました。キャスティングを韓国人に変えただけで、ストーリーはもちろん、カット割などをふくめてほとんど日本版と変化がないのです。せっかく韓国版を作るのだから、もう少し工夫がほしかった(そう、あの『失楽園』にも同じ事が言える)。『シネ21』の短評に、この映画を完全に理解するには超能力が必要だ、みたいな事が書かれていて、それはおそらくこの映画の展開の不自然さ、原作を読まなければついて行けないということに対する批判みたいなものだったんじゃないかなと思います。でも、この韓国版の『リング』は日本の映画をそのまま移し変えただけなので、この批判はそのまま、本を売るために映画を作る某角川映画に対する批判に置き換えられてもよいように思えるのですが、いかがなもんでしょうか。

【評価:★★】



投稿者:SUMさん 投稿日:1999年11月8日(月)18時23分32秒

 日本劇場版『リング』を非常に意識した「リメイク」。美術志向については、日本版より日常感覚に暗さを交えたような部分が薄れ、もっと『301・302』に近いような都会的・美術オブジェ的な感じが強まっている。原色や直線・曲線を強調したような・・・。これが監督の意図なのか、制作上の偶然なのか分からないけれども。

【評価:★★】


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