ペ・チャンホ初期メロドラマの感動作。パク・ワンソ(朴婉緒)の小説を映画化。朝鮮戦争のさなか離れ離れになった幼い姉妹が成長して再会するまでをヒューマニスティックに描く。朝鮮戦争からベトナム戦争に至るまでの韓国を背景にしているが、回想シーンなどでペ・チャンホの映像テクニックが光る。イ・ミスクの演技力も見所。
朝鮮戦争のさなか、姉のスジは生き残るために足手まといの幼い妹オモクを置き去りにする。長い歳月が流れ、スジ(ユ・ジイン)は裕福な家庭に育ち、工場主任のイルジェ(ハン・ジニ)と結婚。一方の妹オモク(イ・ミスク)は孤児院で育ち、同じ工場で働き同じ孤児院出身のイルファン(アン・ソンギ)と結婚して極貧の生活を続けている。スジは見放した妹のことで罪責感に悩み彼女を探し続けているのだが...
月日は経ち、イルジェはベトナム戦争で金持ちになり、イルファンは負傷して帰国。そして、ついにスジがオモクに「実の姉」であることを告白する時が来る。
第23回(1984)大鐘賞女優主演賞(イ・ミスク)・編集賞、第6回(1984)ナント3大陸映画祭審査委員特別賞、第21回(1985)百想芸術大賞演技賞(イ・ミスク)、第5回(1985)映画評論家協会賞女子演技賞(イ・ミスク)受賞作品。
第3回全州国際映画祭2002「韓国映画回顧展」部門上映作品。
初版:1999/1/1
最新版:2001/9/16
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