日本でも放映されたテレビ・アニメ『ランディム』を映画化。全13話のテレビ版は、韓国では2001年4月からMBCテレビで、日本ではテレビ東京系列で同じく2001年4月より『RUN=DIM』という題名で放映された。
100%デジタル技術で製作された3Dアニメーション。今回の劇場公開版は基本設定とキャラクターはテレビ版を踏襲し、モーション・キャプチャーによりキャラクターの動きを改善したのが特徴。
西暦2050年、温暖化で大陸の数割が海に沈んでしまった地球。核廃棄物の不法投棄を代行する事業で利益を得ていたネサスに対し、グリーン・フロンティアが攻撃をしかける。ずばぬけた超感覚(未来予知能力:ロボットの操縦に必要)を持つ隊長カン・ドゥタ(キム・ジョンヒョン)が操縦するロボット=ランディムによって、大打撃を受けたネサスは、グリーン・フロンティアに対抗するため、超感覚を持った少年・少女を世界中から集め戦闘員としての訓練を始める。そんな中に、強い超感覚を持つ少年パク・チュノ(カン・スジン)と、最強の戦士になりたいと願う少女カンナ(ウ・ジョンシン)がいた。出会ったその日にカンナに特別な感情を抱くパク・チュノ。いよいよネサスとグリーン・フロンティアの戦いが始まるが、ネサスはパク・チュノを犠牲にしてカン・ドゥタを葬り去ろうとする。しかし、それに気づいたカン・ドゥタはパク・チュノを助け無事帰還。ネサスの真実を知って怒るパク・チュノに対し、カン・ドゥタはウルトラ・ランディムへの搭乗を薦める。そして、パク・チュノは、グリーン・フロンティアの戦士としてカン・ドゥタと共に最後の戦いに臨むのだが・・・
新世代スターのソ・ユジンと映画俳優キム・ジョンヒョンが声優を担当したことが話題に。テレビ・ドラマ『ルーキー』(SBS)、『おいしい請婚』(MBC)、『クール』(KBS)などに出演しているソ・ユジン(20)がグリーン・フロンティアの少女戦士ユ・ミラの、そして『ハリウッド・キッドの生涯』(1994)、『Interview』(2000)、『プライベートレッスン 青い体験』(2000)に出演していたキム・ジョンヒョンがカン・ドゥタの声を担当。
この作品のミュージックビデオは映画本編とは別に作られたが、その際ソ・ユジンとキム・ジョンヒョンがモーション・キャプチャー作業に参加したことも話題となった。
人気男性ボーカリスト、ユ・スンジュンがこの映画の主題歌『終わり、そしてはじまり』を歌う。
製作はイ・ジョングン。製作費は45億ウォン。デジタル・ドリーム・スタジオ初製作作品。ちなみに、デジタル・ドリーム・スタジオは、今後も『テコンV』、『アーク』などの新作アニメを準備中のベンチャー企業。
初版:2001/11/13
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