従軍慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー作品『ナヌムの家』の続編。なお、シリーズ完結編に『息づかい』がある。
前作完成後、ソウル郊外の田園地帯に新築された新しい「ナヌムの家」が今回の舞台。1997年2月のカン・ドッキョンさんの死を中心に、癒されぬ過去を持つハルモニ(おばあさん)達の新しい生活を描く。ちなみに、映画の中でカボチャを収穫しているハルモニ達に突然カメラの側から駆け寄る大柄な女性が登場するが、この人物が監督のビョン・ヨンジュ。
前作同様、100フィート会員の募集やバッチの販売などで資金を調達して製作された。なお、これらの運動は日本でも展開されている。韓国では、1997年8月23日に東崇シネマテークで封切りされた。
1998年8月14日に、この作品の舞台となっている「ナヌムの家」敷地内に日本軍従軍慰安婦歴史館がオープン。京畿道広州郡にあるこの歴史館は1階と地下で、ハルモニ達の絵や慰安所を再現した施設などを展示しており、ハルモニ達から体験談を聞くことが出来る。
第5回(1997)山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待作品。第2回(1997)釜山国際映画祭ワイドアングル部門、1998年ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門出品、第19回(1997)ブリュッセル独立短編映画祭審査委員大賞、第1回(1998)台湾国際ドキュメンタリー映画祭銀賞(Merit Prize)受賞作品。第2回(2001)全州国際映画祭セクション2001「韓国独立ドキュメンタリー15年」部門上映作。
初版:1998
最新版:2001/5/19
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