実際のミュージシャンを俳優に起用した音楽映画。大韓ロック・ファンには垂涎の逸品。『薔薇色の人生』(1994)でデビューしたキム・ホンジュン監督第2作。
ロッカーを夢見て上京したドヒョンは、ソウルの楽園商店街(タプコル公園の北側)の楽器店に就職。働きながら猛練習をした彼は、紆余曲折を経ながらもメンバーを集めてビニール・ハウスでのライブコンサートを開催する。
音楽担当はシン・ヘチョルで、N.EX.T、シナウィなども出演している。主演のユン・ドヒョンは高名なロッカーで、この映画でバンドを組んだメンバーと共にロックバンド「ユン・ドヒョン・バンド」を結成し、現在リードボーカルをつとめている。後に、韓国版ロックオペラ「ジーザス・クライスト・スーパースター」などにも出演。キム・チャンワンは大御所ロックバンド「サヌルリム」のボーカル兼ギタリストで、タレントとしても活躍している。なお、映画公開時のポスターでは俳優よりシン・ヘチョルの扱いが大きかったとか。
第1回(1996)釜山国際映画祭「韓国映画パノラマ」部門出品作品。
初版:1999/3/11
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