泥棒コミカル・アクション。二代に渡る刑事と泥棒の対決、そして二代目男女のロマンスを描く。
ユナ(パク・エジン)とウジン(パク・クァンヒョン)は初恋の間柄。ところが、ユナの父ジャンヨン(ヤン・テッチョ)は刑事で、ウジンの父ジニ(チョン・ムソン)はなんと泥棒。犬猿の仲の父親のせいで、分かれてしまう二人・・・ その後、父の血を譲り受けたウジンはいかなるセキュリティ・システムをも突破できる泥棒システム「スチール・ゲーム」を、一方のユナは完璧な防御システム「セキュリティ・ゲーム」を開発するベンチャー企業を立ち上げる。二人は、膨大な開発費をなんとかするため政府に援助を求めるが、回答は「両社を合併すれば50億ウォン支援する」というもの。しかし親の代から宿敵の二人は、あるビルを選びそこで「盗む VS 防ぐ」の対決をして、勝者が政府支援金を総どりすることに決める。ところが彼らが選んだビルは、なんと暴力団サプチリ派が所有する最先端セキュリティ・システム完備のビルだった。そして、ユナ、ウジンに加えて、生き埋めが得意なサプチリ派のボス、ポンチャン(イ・ジェヨン)と彼の右腕サンカル(チョン・ウンテク)を交えた一大決戦が始まる。
『少女たちの遺言』でデビューし、SBSのシトコム『ぴったり! いい』でコメディ演技を披露したパク・エジンが主演。『狂詩曲 −THE RHAPSODY−』にも出演した彼女は、最近ではMBCテレビ・ドラマ『四姉妹物語』や『タイムマシン』のMCとして活躍。本作では果敢なアクション演技を披露している。パク・クァンヒョン(1977年10月11日生まれ)は、友人について行ってなんとなく参加した1997年SBSトップ・タレント選抜大会で金賞を受賞して芸能界入りした若手男優。MBCテレビ・ドラマ『乞食』(1999)などに出演した後、同じくMBCのテレビ・ドラマ『ジャンプ』(1999)、SBSテレビ・ドラマ『メディカル・センター』(2001)で名を知られるようになった。最近ではMBCテレビ・ドラマ『その日差しが私に』でのコミカルな演技が大好評。SBSドラマ『悪い女たち』にも出演中。ドラマ以外にもCM、MCなどで活躍するようになり、第二のチャ・テヒョンと呼ばれている。
コミカルな演技を披露する助演陣が目立つ映画。『友へ/チング』でお調子者のジュンホ、『マイ・ボス マイ・ヒーロー』でヤクザの子分を好演したチョン・ウンテクが、本作でも光るコミカル助演演技を披露している。
モンテカティーニなど海外の短編映画祭コンペ部門に招待された短編映画『液体たち』のコ・ウンギ監督の長編デビュー作。製作費は30億ウォン。製作はキム・ナミ。脚本はクォン・インチャン、シン・ドンイク、イ・ソンジュ、チョン・ジスク、そして監督のコ・ウンギ。撮影はイン・ビョンフン。照明はキム・ドゥサム。編集はコ・イムピョ。音楽はチェ・スンシク。美術はチャン・テファン。
初版:2002/9/3
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