時間を超えた愛を描くファンタジー恋愛映画。原題の「カラー」は「歓喜、熱血、純潔」という花言葉をもったアフリカ原産の花の名前。神聖なイメージがあるため、婚姻の花、葬式の花として使われる。
1995年の冬。ファンシー会社のデザイナー、キム・ソヌ(ソン・スンホン)は出勤バスで見かけたカン・チヒ(キム・ヒソン)に一目ぼれする。ソヌには、それまで毎朝デスクにカラーの花と電話で音楽を届けてくれる人がいたのだが、ある日の夕方、彼は帰宅途中に毎朝聞いている音楽と同じメロディが流れている花屋に入り、そこでチヒを発見する。カラーと音楽を送ってくれていたのは彼女だと思ったソヌは、クリスマス・イブにチヒとデートの約束をする。しかし、デートの場所でチヒは麻薬組織の凶悪犯チョン・ミヌク(チェ・チョロ)の人質にされて命をおとしてしまう。そして、3年後の1998年冬。結婚を準備していたソヌは偶然事件が発生する24時間前にタイムトリップする。チヒを助けようと彼女を探してあちらこちら駆け回ったソヌは、花屋の店員ユン・スジン(キム・ヒョンジュ)と出会い、物語は意外な方向へと展開していく。
ソン・スンホン、キム・ヒソン、キム・ヒョンジュというテレビで人気のタレントが三角関係の役回りでキャスティング。ソン・スンホンはこれが映画デビュー作。当初監督に決まっていたイ・スナンと製作社が契約問題で衝突。製作社はイ・スナンを更迭し、イ・スナンはシナリオ返還請求訴訟と映画撮影中止仮処分申請をソウル地方法院に出して大荒れ。結局、監督をソン・ヘソンに変更して完成した。ソン・ヘソンは『ゲームの法則』,『ボーン・トゥ・キル』などの助監督を経てこの映画で監督デビュー。
イ・スナンの原作をハ・ミョンヒがノベライズして小説としても出版。イ・ヒョヌが主題歌を歌う。
初版:1999/9/20
最新版:2001/1/17
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