ソン・ヘソン
名前 ハングル |
ソン・ヘソン 송해성 |
性別 |
男 |
監督作品 |
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まるで俳優のような秀麗なマスクを持つ美男子監督。タルコフスキーの『ノスタルジア』や『サクリファイス』を映画の教科書にしているという。
1964年10月11日、ソウル生まれ。漢陽大学演劇映画科卒。映画製作の勉強のため韓国映画アカデミーに通い、チャン・ギルス監督の『スーザンブリンクのアリラン』(1991)、チャン・ヒョンス監督の『ゲームの法則』(1994),『ボーン・トゥー・キル』(1996)の助監督をつとめる。また、『ボーン・トゥー・キル』では脚本の共同執筆も担当する。
1999年に、テレビ・ドラマで有名な人気タレント、ソン・スンホン、キム・ヒソン、キム・ヒョンジュの豪華キャスティングで話題になったメロ映画『ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて』で監督デビュー。ただし、この作品は韓国では興行的に失敗で、評壇からも酷評されてしまった。ちなみに、この映画は製作過程にごたごたがあり、急遽代役で監督に指名されたため、本人としてもかなり不本意な出来だったという。
2001年には、浅田次郎の短編小説『ラブ・レター』を自ら脚色した『パイラン』を発表。実質的なデビュー作となるこの作品では、社会における弱者や、しがない三流人間に対する暖かい視線と深みのある洞察力を披露して絶賛され、第22回(2001)青龍賞監督賞、若手監督の集い「ディレクターズ・カット」が選定する2001年「今年の監督」賞、第39回(2002)大鐘賞監督賞を受賞した。また海外でも第15回(2001)英国リーズ国際映画祭で国際新人監督賞を、第4回(2002)ドーヴィル・アジア映画祭では最優秀監督賞を受賞するなど華々しい成果を挙げている。なお、ソン・ヘソンは原作の『ラブ・レター』を1999年頃に読み、映画化を決意。一年余りの時間をかけて自ら脚本を書いたが、小説の基本的な枠組みだけを借りて、残りはすべて韓国の実情にあわせて変更している。
初版:1999/9
最新版:2002/3/14
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