イ先生: | 皆さん、こんにちは。今日からこの講座を担当することになりましたイ・ジニと申します。早く韓国語がマスター出来るように一緒に頑張りましょうね。 |
ユウキ: | イ先生、こんにちは。僕はユウキです。よろしくお願いします。韓国語はテレビや映画を通して少し耳にした事があるくらいで・・・ ほとんどわかりません(笑)。 |
アイカ: | 私はアイカといいます。韓国の映画や音楽が大好きで、この春からは大学の第二外国語で韓国語を選択して勉強を始めました。目標は字幕なしで映画を観られるようになることです。どうぞよろしくお願いします。 |
ユウキ: | あ、僕の目標は素敵な韓国の女性と友達になることです! |
アイカ: | ・・・ |
イ先生: | まあ、どんな内容であれ目標があったほうが勉強もはかどりますから(笑)。二人ともよろしくね。 |
ユ&ア: | よろしくお願いします!! |
イ先生: | さて、最初は誰もが聞いたことがある表現から始めたいと思います。
(1)「アンニョンハセヨ」は、韓国語の挨拶の中で最も一般的に使われる表現ですから知っていますよね。 |
ユウキ: | はい。僕もさすがにこれは分かりますよ。 |
アイカ: | 私も大丈夫。いつも授業ではこの挨拶からはじめますから。 |
イ先生: | それなら大丈夫ですね。では、授業を始めます。場面は映画の序盤です。テレビ番組の前座に立ったヨンギの第一声が(1)「アンニョンハセヨ」。日本語では「こんにちは」になりますが、番組収録の時間帯によっては、「おはようございます」や「こんばんは」にもなります。 |
アイカ: | 朝も昼も夜も「アンニョンハセヨ」でいいんですよね。日本語だと使い分ける必要がありますけど、これだと簡単でいいですね。 |
イ先生: | そう、韓国語って簡単でいいでしょ?(笑) さて、ヨンギが二回目の台詞で再び(5)「アンニョンハセヨ」と言いますね。この場合の「アンニョンハセヨ」は「こんにちは」という本来の意味ではないんです。「どうも」とか、「皆さん」といったような呼びかけのニュアンスの「アンニョンハセヨ」になります。 |
ユウキ: | 日本語だと「こんにちは」は「こんにちは」の意味しかないけど、「アンニョンハセヨ」はシチュエーションで変わっちゃうんだ。 |
イ先生: | そうなんです。色々と変わるんですよ。韓国語って意外と難しいでしょ?(笑) 通常、日常会話では「アンニョンハセヨ」は、同じシチュエーションで同じ人に対して二回も三回も言いません。会話の始まりの挨拶で一回だけ「アンニョンハセヨ(こんにちは)」と言いますから覚えておきましょう。
それでは発音練習してみましょう。「アンニョンハセヨ」 |
アイカ: | アンニョンハセヨ |
ユウキ: | アンニョンハセヨ〜 |
イ先生: | はい、アンニョンハセヨ。ところで「アンニョンハセヨ」は、もちろん男性でも使いますが、柔らかい表現なので、やや女性向けの挨拶です。男性の場合は硬い表現の「アンニョンハシムニカ」をお勧めします。また「アンニョン」だけでも挨拶の言葉になりますが、この場合は、かなりカジュアルでくだけた言い方になります。主に子供や若者達の間で使われていて、初対面の人や目上の人に対して使うのは失礼になりますので、注意してください。相手によって使いこなさないといけないんですね。 |
ユウキ: | なるほど! 先生、アンニョン!! |
アイカ: | ちょっと! 先生には「アンニョンハシムニカ?」でしょ!! |
イ先生: | ユウキくんは、冗談なのか本気なのか、時々わからなくなりますね(笑)。 |
アイカ: | そういえば、セリフの中で(2)「テーハンミング」って聞こえたんですけど、サッカーのワールドカップの応援でよく耳にしました。 |
ユウキ: | 僕もテレビの前でやりましたよ。テーハンミングッ! チャチャッチャ、チャッチャッ!! |
イ先生: | そうですね。サッカーの応援コールでお馴染みの「テーハンミング」。これはもちろん韓国を意味します。正確には「大韓民国」という漢字語のハングルでの表音が「テーハンミング」なんです。何となく日本での漢字の読みに近いでしょう。韓国の人たちが外部に対して自国の表現をする際には、よく「大韓民国」を使いますが、韓国人同士の表現では「韓国」の方を使う傾向がありますね。 |
イ先生: | 次に(3)ですが、「テーハンミング (3)チェゴ」というのは、「チェゴ」が漢字語の「最高」ですから、文字通り「大韓民国最高」を意味します。「日本一」と同じ感覚ですね。他に「ウリナラチェゴ」、「我国最高」という表現もよく使います。 |
ユウキ: | ユウキ、チェゴ! |
イ先生: | ・・・(苦笑)。 |
アイカ: | 先生、(4)「ギャグマン」っていうのはお笑い芸人のことですか? |
イ先生: | そうです。他に「コメディアン」という表現もあるのですが、こちらは、例えば日本でいうと志村けんのような、オーバーアクションで笑わせるような人を指していて、似てはいますが「ギャグマン」とは区別していますね。 |
アイカ: | 日本ではその点あまり明確に区別してないですね。 |
ユウキ: | う〜ん |
イ先生: | どうしました? ユウキくん。 |
ユウキ: | いや、僕は「ギャグマン」と「コメディアン」のどっちなんだろうと思って・・・ |
イ先生: | ・・・ では、今日はここまでにしましょう。 |
アイカ: | 先生、ありがとうございました。 |
ユウキ: | う〜ん(悩悩悩) |