招かれた人々

　同年の反共映画『従軍手帳』に引き続き、カトリック教徒のチェ・ハウォンが監督。彼はこの作品では脚本も担当している。この作品と前後してユ・ヒョンモクの『人間の息子』(1980)、イ・ジャンホの『低きところに臨みたまえ』(1981)、イム・グォンテクの『曼陀羅』(1981)、チェ・ハウォンの『招かれた聖雄たち』(1984)、チェ・イニョンの『召命』(1984)などが製作されており、当時宗教をテーマとした映画がちょっとしたブームになっていたことをうかがわせる。

　ある日、捕卒に犯されそうになった女ジョンウン（ウォン・ミギョン）を助けたハンジュは彼女に一目ぼれする。しかし、ジョンウンはキリスト教徒だった。弾圧を逃れて放浪する彼女を探す旅に出るハンジュ。彼は、ついに捕まえられ拷問を受けるジョンウンを救い出すことに成功するのだが...

　第20回(1981)大鐘賞最優秀作品賞・美術賞・音楽賞・特別賞（キム・ジヨン）受賞作品。

初版：1999/1/1